郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
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90歳を生きること(童門冬ニ著)

2024-07-25 | 読書

私の好きな作家の一人、童門冬ニさんの本を読んだ。

童門さんも1927年生まれだから、今年は97歳になる。この本は、2018年発行だから91歳の時に書いたのだ。
この本の副題は、「生涯現役の人生学」ということだ。
「はじめに」の中で、「孔子は74歳で亡くなりました。10歳ごとに人間の生き方を設定していましたが、80歳以後の生き方は設定していなかった」と言います。
孔子が言ったのは、15歳で志学、30歳で而立、40歳で不惑、50歳で知命、60歳で耳順、70歳で従心ということでした。
従心とは、「七十にして心の欲する所に従えども、矩をこえず」ということで、「自分の思うとおりに行動しても間違いはない」という意味のようです。
私も「従心」に至ろうとしていますが、そのような心になれるのでしょうか?
童門氏は、多様な知識の持ち主でたくさんの本を書いていますし、知らないことをいろいろ教えてもらえる親父のような方です。この本でも歴史の知識などからいろいろ教えてもらいました。
その一つが「恕」ということばでした。この言葉は、孔子が弟子の子貢の「生涯行うべきことを一文字で表せば」という質問に答えた言葉でした。
恕(じょ)というのは、「相手の身になってものを考える優しさや思いやりのこと」ということだそうです。
なるほど、いい言葉を教えていただきました。
これからも童門さんの本を読んで、いろんなことを知っていきたい、知ったら活かしていきたいと思っています。
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