このところ、夏の暑さとコロナの拡大で、ブログへの投稿も少なくなっている。
毎月10件を目安としていたのだが、先月書きかけの記事を投稿直前で誤って消してしまい、
気持ちが乗らなくなり落ち込んでいたためでもある。
また、コロナ感染者拡大のため外出も少なくなり、仕事と自宅往復ばかりであった。
そのため、題材に欠いていたので、朝日新聞土曜日の読書欄を参考にして、図書館から本を借りてみることにした。
第1回目は、4月号の記事から「旅する文学(静岡編)」ということで、本をピックアップした。
この記事は、文芸評論家の斎藤美奈子さんが書いていて、「物語の舞台や有名なシーンなどで知られる土地に焦点を当て、日本文学を旅する」ということであった。
静岡編で取り上げられていたのは、
1.金色夜叉(尾崎紅葉)
2.婦系図(おんなけいず)(泉鏡花)
3.伊豆の踊子(川端康成)
4.しろばんば(井上靖)
5.イニシエーション・ラブ(乾くるみ)
6.黄金夜界(橋本治)
であった。
とりあえず読んでみようと思い、1番と2番を借りてみた。
金色夜叉は、文庫本で上下の2分冊であった。こんなに量があるとは思わなかった。
前編、中編、後編、続編、続続、新続の6編からなっていて、有名な熱海の海岸の像の話は、
前編にあった。
この小説は、明治30年から読売新聞に掲載されたという。
したがって、フリガナはあるとしてもことばがわからず読みにくかった。あちらこちらを読んでみたが
読みにくさに降参。
泉鏡花の婦系図は、文庫本で1冊だが、中は前編と後編に分かれていた。
新聞の記事で知ったのだが、この小説は前歴スリのドイツ語翻訳官早瀬主税(ちから)が、恋人との仲を裂かれたことで、上流の者たちへの復讐を誓う物語ということであった。
こちらも明治41年からのやまと新聞に載ったという。こちらも明治時代の言葉なので、読みにくい。
静岡との関連は、ラストで静岡の名門一族当主との対決が市内の名所久能山で行われたという。
しろばんばは昔学校の教科書にあったような気がする。少し覚えているが、今後もう一度読んでみたい。
5番目、6番目の本にも挑戦してみたい。