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文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

京都を再々発見した二昔前以来、私は京都の春夏秋冬を撮り続けている。特に、春の桜と秋の紅葉を。

2024年04月03日 12時19分54秒 | 全般

以下は、私が撮影してきた京都の桜の中で、4月1日、醍醐寺の霊宝館と京都御所の枝垂れ桜が、これまでの最高の作品となった経緯を書き留めるものである。

京都を再々発見した二昔前以来、私は京都の春夏秋冬を撮り続けている。
特に、春の桜と秋の紅葉を。
京都が、桜も紅葉も日本一の場所であることは言うまでもない。
去年まで、私は、いつも思っていた。
桜の季節は快晴にならない。
花曇りが多い。
秋の紅葉が、まるで天の配剤のように快晴に恵まれるのとは対照的に。

去年、桜の開花が例年に比べて(私が撮影しだしてからの年月では特に)異常に早かった。
京都の桜は、先ず、醍醐寺から始まる。
秀吉に因んだ桜は、「醍醐寺の桜を見てから死ね」と謳われた通りである。
私の記憶に間違いがなければ、三宝院の枝垂桜は、桜の木そのものが国宝だったはずである。
醍醐寺の桜の白眉は、この桜と、霊宝館の枝垂れ桜である。
門前は見事なソメイヨシノで覆われるのだが。
このソメイヨシノの満開の時期と、上記の枝垂れ桜の満開の時期は重ならない。
枝垂桜が先に満開になる。
ソメイヨシノが満開になった時には枝垂桜は見ごろを過ぎている。

私は、いつも京都新聞の開花情報を見て、見ごろになってから撮影に向かうのだが。
醍醐寺の桜については、私と京都新聞では、観点が逆である事に初めて気が付いた。
京都新聞はソメイヨシノを基準にしている。
だから、いつも、私が向かった時は、枝垂桜の見ごろは過ぎていた。

ソメイヨシノは門前の道路を両サイドから覆いつくす。
日本一と言っても過言ではない見事な桜のトンネル。
だが、大変な人出となるから、私の写真には適さない。
私は写真を一切加工しないからである。
加工する技術を知ろうともしない。
つまり、私の写真は一期一会の結果としての作品である。
基本的に快晴の日にしか撮影しない。
理由は言うまでもない。

私の写真は、本欄に添付して世界中に届ける為に、撮影しているものでもある。
だから人々の顔が映り込んでいる写真は基本的に掲載しない。
醍醐寺の桜のトンネルは人の顔だらけになってしまうのである。
かといって、人の顔を外すと、その見事さは全く伝わらない。

醍醐寺の桜も、京都植物園の桜も、去年、奇跡が起きて、枝垂桜とソメイヨシノが同時に見ごろを迎えた。
おまけに私が写真を取り出してからは初めて、何日も快晴の日が続いた。
僥倖に感謝しながら、私は、快晴が続いた間中、各所で写真を撮り続けた。

今年は、去年に比べれば、桜が見頃になる時期が大幅に遅れている。
例年に比すれば、ほぼ同じなのだが。
京都の天気予報を確認すると、今年は桜の見頃と快晴は、例年通り、殆ど重ならない。
3/30から撮影に出かける事を楽しみにしていたのだが、4/1に、冒頭の桜と、円山公園の枝垂れ桜の見頃が、快晴と重なる。
一日に全部を撮影するために午前中に醍醐寺に向かった。
醍醐駅上の杵屋で鰻丼定食の昼食。うどんが美味しかった。
円山公園には、いつもは地下鉄東山駅から知恩院を通って徒歩で行くのだが、この日は時間を節約するためにタクシーを利用した。
行きは京都育ちの女性ドライバーで、とても気持ちが良かった。
帰りも知恩院前からタクシーを利用したのだが、「歩いて行けば良いのに」と、ちょっと嫌味を言われた。
私は「同行者が足の手術後なので」等と。だが、気持ち良く東山駅まで最短で届けてくれた。
この稿続く。


2024/4/1 in Kyoto

 

 


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