文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

日本は40年を超えた使用年限を認めたことを大騒ぎしていますが、アメリカはこれまでも60年はOKで、それを今度80年にした。

2024年06月22日 10時00分01秒 | 全般

以下は、2016/10/30に、日・米・独ー10年後に生き残っている国はどこだ、と題して出版された、高山正之と川口マーン恵美の対談本からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。

以下はp112からの、日本経済の未来は明るいが……

日本の原発報道は嘘ばかり
高山 
東電の福島原発事故の報道もおかしかった。 
メディアはあれがアメリカのGE(ゼネラル・エレクトリック)社製の原子炉だということすら言いません。
津波が原因でメルトダウンが起きたわけですが、原因を調べてみたら、補助電源を海側に置いていました。
わざわざ高い山を低く削ってまで、前面に補助電力を置くというのは明らかな設計ミスでしょう。
製造物責任ですよ。
つまり、アメリカGE社の責任です。 
しかも、先ほど「40年」と言いましたが、アメリカはもう原発の使用可能年数は「80年」です。
日本は40年を超えた使用年限を認めたことを大騒ぎしていますが、アメリカはこれまでも60年はOKで、それを今度80年にした。
こういう話は日本ではまったく報道されていません。
川口 
本当におかしいですね。
高山 
出発点からして日本の原発論争はおかしいのですよ。
「原子力発電は、自然エネルギーではないので駄目だ」という論法を用いるのですが、自然環境でもーアフリカのガボン共和国のオクロ鉱山のものが有名ですがー”天然の原子炉”は存在しました。 
20億年くらい前までは放射性同位体の「ウラン235」が3%以上あった。
それがいまは自然崩壊で0.7%になりましたが、オクロには使用済み燃料と同じ0.2パーセントしか含有しません。
日本を含めた各国から学者が集まって調査した結果、核生成物も見つかり、ここが天然の原子炉だったとわかった。
数十万年にわたり、10O万キロワットのエネルギーを出していた。
つまり、原子力も自然エネルギーだったわけです。 
またもうひとつおかしいのは、原子力というのは最初にアメリカが原爆で使った技術だから、「ヤバイ」という論理です。
川口 
最近、福島のお医者さんたちの研究結果が発表されました。
子供の甲状腺癌の発生率は、福島もその他の地方も違いがないと。
人間とショウジョウバエを一緒にしてはいけません。
高山 
その「原子力が危険だ」というのは、アメリカでやったハーマン・J・マラーのショウジョウバエ実験が根拠です。 
細胞というのは、放射線のおかげで活性化するところもありますし、仮に奇形の細胞ができたとしても、「アポトーシス」といって、細胞自身がそれを自覚して白殺します。
ところが、ショウジョウバエの遺伝子細胞は、アポトーシスというシステムを持ってない、原始的な生物なので、奇形のまま生まれ、それが遺伝していくのです。
研究をしたマラーが1946年、まさに原爆投下の翌年にこの研究でノーベル物理学賞を受賞します。 
マラーはアメリカ人の共産主義者で、オッペンハイマーのマンハツタン計画の一員です。
彼にノーベル賞を贈り、「1ミリシーベルト以上は危険だ」を世界中に植えつけて、アメリカは原爆の怖さを強調しました。
これは戦略的な宣伝で、「アメリカに楯突いたら、お前の国に落とすぞ。そうしたらお前のところは子々孫々奇形が生まれるぞ」という脅し文句でしたー。 
その脅し文句を、いまは新聞がワーワー騒ぎ立てています。
川口 
怖がらせる記事が好きなのは、ドイツもよく似ていますが。
高山 
朝日新聞も酷い。
いつも原子力発電には反対しているだけで、「自然エネルギーヘの移行を促したい」とか書くのみで対案がどこにもない。
対案がないならないと書けばいい。
知らせるべき情報を取捨選択して、悪い情報のみ流して「核はコワイ」とやる。
詐欺師の手口だ。

この稿続く。


2023/6/10 in Osaka


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