文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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地上の楽園への異常な偏愛を示す自分たちを「一般」と称すること自体が極めて傲慢で悪質だが、「拉致問題は壁」という発言といい

2018年06月04日 19時28分02秒 | 日記

以下は前章の続きである。

いくつか例を挙げよう。

核実験の強行を始め、北朝鮮の数々の蛮行が明らかになった後の2018年に見直すと、いかにこの番組が歪みきっているのかは一目瞭然である。 

サンモニは小泉訪朝により拉致の事実が判明した翌年の2003年5月11日の放送で、一万人以上が押しかけた「拉致はテロだ/・国民大集会」について、「(石原)都知事も出席。こんな発言まで飛び出しました。“なぜ、せめて経済的報復をしないのか”」と解説していた。 

私が驚いたのは、「こんな発言まで」という部分である。

なにも爆撃して奪還しろと言っているわけではない。

なるべく平和的に、「せめて経済的報復を」と発言しているだけなのに、サンモニにとっては「偉大な将軍様の地上の楽園に経済制裁などとはとんでもない!」ということだったのか。 

また、その日の放送は、現在では到底許されないレベルの、将軍様のための明らかな嘘、つまり、フェイクニュースを垂れ流す忠誠ぶりであった。 

在日朝鮮人が経営する企業による、北朝鮮へのテポドン部品等の不正輸出事件を報じる際、「衝撃!北朝鮮兵器に日本製部品が」とのテロップとともに加えられていたのが、「北朝鮮の核開発に日本がかかわっているかもしれない、そんな衝撃的なニュースが飛び込んできました」とのナレーション。

これだけを視せられた人間は、「石原は経済制裁なんてアブナイことを言ってインネンつけているが、実は日本人自身が、金のために北の核開発に手を貸してやがったのか」と勘違いしてしまうであろう。

サンモニが最後まで「在日朝鮮人が経営する会社」の事件であるという重要な事実を隠し続けたからである。 

2004年3月7日の放送では、コメンテーターの故岸井成格氏が思わず「拉致問題が壁になっています」と、口にしてしまったこともあった。

彼ら関口一派にとって、拉致被害者は「壁」であり、ただの障害物なのではないかと疑われた瞬間であった。

つまり、拉致問題のことは早いところ忘れて、将軍様と仲良くお付き合いできるようにしたいというのが本音ではないかと…。

関口氏自身も2004年1月11日の放送において、日本に帰国した拉致被害者五人をいったん北朝鮮に戻すか否かが話題になった際、「つまらないことにこだわってって感じしますよね。我々一般からするとね」と言い放っている。 

地上の楽園への異常な偏愛を示す自分たちを「一般」と称すること自体が極めて傲慢で悪質だが、「拉致問題は壁」という発言といい、やはり彼らは五人の拉致被害者のことなどどうでもよかったのではないかと私は疑っている。 

ちなみに関口氏は、2004年2月22日の放送で、北朝鮮に対する経済制裁等の動きをよほど阻止したかったのか、「平壌宣言にそういうことが入ってるんですよね、圧力をかけないとか」と発言している。 

2004年1月18日には、米国が北朝鮮をテロ支援国家に指定していることに関し、「またこれ、テロ支援国ってアメリカは発表するの?」と口を尖らせて批判していた。

このように、北朝鮮を守るために最善を尽くすのが関口氏とサンモニなのである。

この稿続く。


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