文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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倒産したエルピーダが経営難に陥った原因も、台湾半導体シンジケートが原価割れでメモリを市場に流し、

2017年08月19日 16時45分18秒 | 日記

以下は前章の続きである

見出し以外の文中強調は私

「青幇」が巨大化した理由 

そのトップに立つのは台湾メモリ企業Winbond社CEOの焦佑釣だと言われている。

半導体シンジケート「青幇」が巨大化した理由は二つある。

一つは、世界中の企業が台湾の半導体会社ファウンドリーに外注したチップの「フォトマスク」と呼ばれる回路原型の権利の活用である。台湾の法律は工場の財産となるために、日本がどんなに努力して半導体回路設計に投資しても、あっという間に類似品が出回ってしまうのだ。 

もう一つは、台湾の半導体工場はチップの大量生産を安く引き受けながら、良品を、不良品と偽って裏市場で捌いて、青幇の裏金作りに利用しているのである。

市況によっては、破格の値段でチップを販売して市場価格を操作しているのである。

倒産したエルピーダが経営難に陥った原因も、台湾半導体シンジケートが原価割れでメモリを市場に流し、市場価格を破壊したからだ。 

いまや半導体シンジケートとなった青幇の狙いは東芝メモリに留まらず、東芝本体のレーダー技術も含まれている。

F35を生み出した米JSF(統合打撃戦闘機)計画において、米国政府は「中国スパイ」の被害に遭ったことを発表している。

詳細は公にはされていないが、発注元の下請けを通じてフライトコントローラー関連の半導体関連の技術が中国へ流出したという内部情報も得た。

これに関与したのも青幇だった。 

最近になって、米国から兵器を購入できない国々に対して中国側がF35をコピーした中国製戦闘機「TJ31」を宣伝しているが、エンジン性能やレーダー技術が本家F35より劣っているという噂だ。 

その技術格差を埋めるためにどうしても欲しいのが世界トップクラスのエンジンやレーダー技術であり、世界有数のレーダー技術を持っているのが東芝なのである。 

紫光集団(中国の半導体企業)の米国メモリ企業買収を米国政府が何度も阻止してきた理由は、中国が高性能レーダーを持つことを恐れているからだ。

中国製F35コピー戦闘機に高精度レーダーが搭載されれば、中国の暴走を止められなくなる。 

高精度レーダーの開発には高速入出力でデータを処理する必要があり、それには高度なメモリ技術が必要である。

それが、米国が中国によるメモリ企業買収を拒んできた最大の理由なのだ。 

この稿続く。


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