池江さん…日本のため、世界のために頑張りましょう。と題して2019-03-07に発信した章が今日公式ハッシュタグランキング:マウイ島35位に入っている。
池江さん…日本のため、世界のために頑張りましょう。
ニュースで彼女のツイートを多くの人が見たからでしょう。
先日発信した章が何度もアメーバの公式ハッシュタグにランクインしている。
白血病治療に対しては東京一の医師に診察させ、どんなに高かろうが個室を用意して治療にあたらせる事。2019-02-21 公式ハッシュタグランキング:マウイ島11位
だが水連とスポーツ庁は最大限の支援をしなければならないのである。
2019-03-06に発信した章が公式ハッシュタグランキング:マウイ島51位
白血病治療に対しては東京一の医師に診察させ、どんなに高かろうが個室を用意して治療にあたらせる事。と題して2019-02-21に日本と世界に向けて発信した章が、今日、アメーバで公式ハッシュタグランキング:マウイ島4位に入っている。
池江璃花子の重大ニュースをTVが最初の一報を伝えた時、私は、たまたまTVをつけていた。
夕刻になじみの店で親しい友人と会食していた。
流石にスマホの時代だから全員が知っていた。
私はテレビはスポーツニュース&スポーツ中継を観るためにみていると言っても過言ではない。
あのニュースが流れた時、私の脳裏を過ったのは、池江さんが米国の高地で、かつて私が見た事がないような激しいトレーニングをしている映像だった。
私は宮城県の海辺の町である閖上で育ったから泳ぐために生まれて来たようなものである。
名取川も海も深いから、何かの拍子で地元の人間でも溺死したりする…悪ふざけをして酒を飲んで泳いだ結果だろうが。
だから港は水泳禁止区域になっている。
私は委細構わず船から飛び込んだりして中学生の夏休みを過ごしていた。
全校生徒がいる前で立たされ、教室に戻ってからは担任の…今でも忘れない愛情いっぱいの強烈なビンタを食らった。
私がスポーツ大好き人間なのは、私は小学5年生にして高校2年生の頭脳を授かっただけではなく、毎朝、仙台納豆を食べ、田畑の作物に加えて…伊達藩の直轄港で魚が美味しい事で評判の港町である閖上に育ったお陰で…運動神経抜群の人間だったからでもある。
ブラスバンド部でアルトサックスを吹いていた私が、いきなり、名取市の大会で三種競技に駆り出され、生まれて初めてスパイクを履いて、100mの直線距離を走った。
それでも80m過ぎまで私がトップだった…そこからは未経験が露呈して急減速したのだが...高校生時分にJR通学をしていた時、その時に優勝した他所の学校の人間に遭遇した…彼は私の事を明瞭に覚えていて…それまで全く市内で名前を聞いた事のない、初めて見た私にゴール寸前までトップを走られて本当に驚き焦った、と…初めて競争で敗れた私も市の中学新記録をたたき出していた。
陸上部の先生からは、高校に行ってちゃんとした先生に付いたら100mを10秒台で走れる、とも言われた俊足だったから、およそスピード感のあるスポーツは全て好きなのだ。
ある時からフィギュアスポーツ(特に女子フィギュア…男子なら羽生、絶好調の時の宇野)に惹かれて、日本でも有数に観ている。
ある時には東京のホテルオークラのバーで、当時、女子フィギュア界の女帝と称されていた城田女史と隣り合わせになり話が弾んだんだが、真に申し訳ない事に、大声で彼女を叱責して帰ったり…浅田真央が14歳で全日本チャンピオンになった時である…あの時、日本だけではなく世界は彼女こそ世界一だと誰もが思っていたし見たかった。
当時の国際会長は、日本から強い申し入れがあれば考慮したと思うとも発言していたに拘わらず、彼女が、建前論に終始して、正に、天才として現れた浅田真央を五輪に出さず…グランプリシリーズに選手を手配する、まるで手配師の様な事を特定の野郎二人と話していた光景に、信長、ぶちぎれたのだった…女史には今でも申し訳ないと思っている。
ハワイのマウイ島にリッツカールトンが出来た頃、プールと海を見渡すフロントのバーで、直ぐ後ろから、ミシェル・クワンから燃えるような熱い視線を浴びた事は、私の周囲の人たちと読者はご存知の通り。
フィギュアスケートの事は後日に。
池江さんのニュースを観るまで、私が、あのような思いにおそわれた事はなかった。
私も突然発病した…私の場合は、信じがたい悪党に遭遇して、多額の金銭を詐取されて生じたストレスがキラーストレスになった。
2011年5月かつてない異常を感じて済生会病院に行った。最初の日は何でもないと言われたのだが翌日も「これはおかしい」と思い再訪。
最初の診断は軽い肺炎…入院したら治りは早い…即座に了承して帰社、専務に、明日から入院と告げた。
程なく机の上の電話が鳴った…「とんでもないものが見つかった…」その声の響きだけで私はただ事ではない事を悟った…病名を聞いた瞬間に死ぬ事を覚悟した…私は今は死ねない…だが、後はお医者さんに任せるだけ…
周囲の人たちに...私は永遠に生き続けたいと願う無限の思索者である...と言い続けてきた私は、ずっと死ぬ事は恐怖以上のものだった。
その私が一瞬にして覚悟した事には我ながら驚いたが。
治療開始後に現れる口内炎等の副作用に備える為に院内の歯科で歯の検査をした時、担当医師が感心したほど私は本当に冷静だった…覚悟を決めていたのである。
済生会病院はとてもいい病院なのだが、残念な事に個室がなかった。
この病気と生きるために闘うためには、絶対的に個室が必要だ…看護等の関係で梅田からは離れられない…北野病院が浮かんだ。
地階に降りて、手続きを終えた。
大変な高額の部屋だけが空いていたのだが、命には代えられない。
7ヵ月の入院費用の殆どは部屋代だったろう(大金である)
退院後に初めて知ったのだが、弊社専務が、親しい知人にお願いしてその内の半額の500万円を工面した事を…「底知れぬ悪」と「まことしやかな嘘」の国のDNAを持った悪党に、億を超える多額の詐欺に遭っただけではなく、虎の子のビルまで大変な目に遭わされていたのである。
私の主治医は京大医学部出身の先生達だった事も私の完全寛解に繋がった。
特に主治医だった若い先生は言わば私の後輩だったから(先生たちも私を先輩として接してくれていたのである)私は治ったと言っても過言ではない。
私は何よりも精神的に絶対的な信頼を先生方や看護婦さんたちに持っていた。
先生方を従えた部長さんとの初対面時に私は言った「私は元々京大をこの両肩に背負って立てと言われた様な人間でしたから、私には書き続けなければならない事があって、今、死ぬわけにはいかない。日本のため、世界の為だと思って頂いて、助けて下さい…」
もう一つ、私が完全寛解できた理由は…こうなったら病室を我が家として暮らすしかないと思い定めた事…この作業をするためにPCやTVを入れ、スキャナーとキーボードへの口述打ち込みを手伝ってもらい、ほぼ毎日、世界に発信し続けた。
パナソニックのプロもみや空気清浄機3台は長い付き合いの内装業者さんに運んでもらった。
さて、
私の病気は「交通事故のようなもの」と主治医の先生は仰った。
私はこの大病で確信した事がある…病気はストレスから来る。と
池江璃花子は既に世界一のスイマーである。
彼女こそは水泳の申し子であり、泳ぐために生まれて来た…
女子フィギュア界に出現した紀平梨花と双璧の世界最高の逸材である。
体の全てが泳ぐためにあった。
彼女に、あれほど激しいトレーニングは不必要だったのだ…
20年までに、たった一人のライバルをとことん研究して自分の長所を鍛え続ける、それで良かったのである。
およそ水泳は最も激しいスポーツの一つである…全身運動の最たるもの。
マラソンならまだしも、水泳で、あれほど激しい高地トレーニングを行う必要はないと私は確信する…、
特に池江の様な類まれな天賦の才能を持った選手の場合は尚更である。
とことん科学的に楽しく厳しく練習するだけで彼女は2020年、世界一になれた。
水連はありとらゆる援助を池江璃花子に対してしなければならない…
白血病治療に対しては東京一の医師に診察させ、どんなに高かろうが個室を用意して治療にあたらせる事。
池江選手は私と同様に本質的な体力があるから必ずや完全寛解するはずである・・・
ましてや彼女の周りにはお祖母ちゃんや家族、或いは無数の親友や友人たち、そして日本国民の全てが彼女を愛しているのだから。
あの日、親友はこう言った…「夏目雅子も、本田美奈子も、女優で体型等に拘るから治療に耐えるための体力はなかった…私なんかはとても無理…」
完全寛解した後に、稀代の天才スイマーが、東京五輪でも金メダルを狙のなら完全に用意周到なプランを立てて彼女の意向に沿わなければならないのである。
何故なら、私は、ニュースを聞いた瞬間に、「あそこまでやる必要があるか」と思って見ていた、米国での高地トレの映像が過ったからである。
2020年までにタッチの差でライバルをかわす為に日々鍛錬してゆけば良かったのであって、あんな常軌を逸した激しい鍛錬は必要なかったのである。
あの常軌を逸した激しい鍛錬が、さしもの天才の体に限界を超えたストレスを与え続け、それがキラーストレスとなって池江さんの体を攻撃したのである。
責任は水連にあるのである…ひいてはスポーツ庁にあるのだから。
水連と日本政府は彼女に対して東京で一番の治療環境を与えなければならない。
本当の天才に対する鍛錬に付いて、ただの凡才をあてがって猛練習を課す、これまでのやり方は、全ての競技において是正されなければならない。
それが…あまりにも大きな代償を払ってスポーツ関係者が得た教訓、或いは罰である事に気付かなければならないのである。
最後になるが、私の7ヵ月の闘病生活は、まるで夢の様で、これまで、あの日の様に思い出す事はなかったのだが…、
あの日、これから池江さんが受ける治療の事に思いが向かった時…、
突然、私の治療の日々の事が一気に走馬灯の様に脳裏をめぐった。
私は、涙が止まらなかった。
池江さんは稀代の体力の持主だから、きっと完全寛解する…
五輪に間に合う奇跡も達成する可能性もあろう。
だが水連とスポーツ庁は最大限の支援をしなければならないのである。
NHKのしばき隊ディレクター今理織が制作した沖縄戦特集『あの日、僕らは戦場で~少年兵の告白~』。と題して2018-10-22に発信した章が公式ハッシュタグランキング:サイパン19位に入っている。
以下は前章の続きである。
【2018年夏の反戦特集】
ディレクター:田中雄一 近松伴也 梅本肇
制作統括:西脇順一郎 横井秀信
備考:田中雄一ディレクターはロシア語の専門家。『731部隊』『樺太戦』も制作。
『祖父が見た戦場 ルソンの戦い』
取材・語り:小野文恵
ディレクター:阿部和弘 木下義浩 松田純
制作統括:板垣淑子 東口勝典
『船乗りたちの戦争:海に消えた6万人の命』
ディレクター:中川雄一郎 荒井直之 先崎壮
プロデューサー:阿部博史
制作統括:横井秀信 廣川潤
『届かなかった手紙 時をこえた郵便配達』
ディレクター:駒井幹士(もとお) 松島紬 森田健司 宮脇壮行
制作統括:寺岡環 濱崎憲一
『悪魔の兵器はこうして誕生した 原爆・科学者たちの心の闇』
ディレクター:鈴木冬悠人
制作統括:内田俊一 古庄拓自
備考:良作
『戦火を駆け抜けた男たちのプレーボール』
ディレクター・編集:馬場晃
プロデューサー:二宮悟
制作統括:松永真一 島田雄介 広瀬涼二
『“駅の子”の闘い 語り始めた戦災孤児』
ディレクター:中村光博
制作統括:東條充敏
『自由はこうして奪われた~治安維持法 10万人の記録~』 ETV特集
ディレクター:滝川一雅
制作統括:堀川篤志 塩田純
『隠されたトラウマ 精神障害兵士8000人の記録』 ETV特集
取材:本田昴輝 中川喬文
ディレクター・撮影:金本麻理子
制作統括:塩田純 太田宏一
備考:椿プロ
【ドキュメント太平洋戦争】 1992~93年
日米戦争の初戦の勝った戦闘は全部省き、後半の負け戦のみを特集。最近放送された『インパール』や『ノモンハン』の原型になっていると思われる。
『第一集 大日本帝国のアキレス腱 太平洋シーレーン作戦』
編集:吉岡雅春 舟喜理恵
構成:正野元也
制作:中田整一 橋本裕次 小笠原昌夫
『第二集 敵を知らず己を知らず ガダルカナル』
編集:吉岡雅春 舟喜理恵
構成:橋本裕次 田口京実
制作:中田整一 小笠原昌夫
備考:参謀・辻政信批判つながりでノモンハンにも言及
『第三集 エレクトロニクスが戦を制す マリアナ・サイパン』
編集:吉岡雅春 舟喜理恵
構成:箕輪貴
制作:中田整一 橋本裕次 小笠原昌夫
『第四集 責任なき戦場 ビルマ・インパール』
編集:吉岡雅春 舟喜理恵
取材:箕輪貴
リサーチャー:辛理華
構成:林新
制作統括:中田整一 橋本裕次 小笠原昌夫
受賞:ギャラクシー賞奨励賞
備考:インド国民軍にも言及している。
『第五集 踏みにじられた南の島 レイテ・フィリピン』
編集:編集:吉岡雅春 舟喜理恵
取材:正野元也
構成:山下信久
制作統括:中田整一 橋本裕次 小笠原昌夫
『第六集 一億玉砕への道 日ソ終戦工作』
編集:吉岡雅春 舟喜理恵
取材:佐藤智恵
リサーチャー:吉見直人
構成:堤啓介
制作統括:中田整一 橋本裕次 小笠原昌夫
【その他】 順不同
『アナザーストーリーズ その時、市民は軍と闘った 韓国の夜明け 光州事件』
BS 2018年
ディレクター:田容承
プロデューサー:伊豆田知子(スローハンド)
制作統括:久保健一 大隅直樹
制作協力:スローハンド
備考:韓国の暴力デモ礼賛。
『アナザーストーリーズ ベトナム戦争 写真の中の少女』 BS 2018年
ディレクター:山田和也
プロデューサー:伊豆田知子(スローハンド)
制作統括:堂垣彰久 大隅直樹
制作協力:スローハンド
備考:「反権力」メディア礼賛。
『吉田茂と岸信介――自民党・保守二大潮流の系譜』 2015年
ディレクター:安井浩一郎
制作統括:岩崎努 増田剛
『丸山眞男と戦後日本 第一回 民主主義の発見』 ETV特集
構成:森博明 山口智也
制作統括:滝沢幸司
『丸山眞男と戦後日本 第二回 永久革命としての民主主義』
構成:山口智也 森博明
制作統括:滝沢幸司 菊池正浩
『失われた大隊を救出せよ 米国日系人部隊 ”英雄” たちの真実』 BS1
ディレクター:笹川陽一郎 後藤遷也
制作統括:吉田宏徳 関英祐
制作協力:スローハンド
備考:日系人部隊をプロパガンダに悪用したルーズベルトの謀略。
『日系オランダ人 父を捜して 終わらない戦争』 2017年
ディレクター:金本麻理子
プロデューサー:山口智也
制作統括:塩田純 太田宏一
『2万枚のネガに刻まれた戦争~"大東亜共栄圏"の実像~』 BS1 2016年
ディレクター:新田義貴 山田功次郎
制作統括:板垣淑子 西脇順一郎
『カラーでみる太平洋戦争~3年8か月・日本人の記録~』 2015年
ディレクター:岩田真治
制作統括:鶴谷邦顕
備考:良作
『1972年"北京の五日間"こうして中国は日本と握手した』 BS1 2012年
ディレクター:藤井浩 鬼頭春樹
制作統括:堤啓介 紙屋聡 伴野智
出演:林丹丹
受賞:ギャラクシー賞奨励賞
『認罪 中国・撫順戦犯管理所の6年』2008年
ディレクター:中村豊
制作統括:堤啓介 矢島良彰 大門博也
受賞:2008年度ギャラクシー賞大賞
備考:収容所での洗脳を美化するような内容
『ある文民警察官の死~カンボジアPKO 23年目の告白』 2016年
ディレクター:旗手啓介 松井大倫 新山賢治
制作統括:三村忠史
受賞:2016年度ギャラクシー賞大賞 早稲田ジャーナリズム大賞
『密室の戦争 日本人捕虜の尋問録音』 2015年
ディレクター:片山厚志
制作統括:松本卓臣 高倉基也
『満洲国軍 シリーズ証言記録 兵士たちの戦争』 2012年
ディレクター:小柳ちひろ
制作統括:伊藤純 宮田興 矢島良彰
備考:五族協和という名の多文化共生が全く絵に描いた餅だったことを示す史実
『満蒙開拓団はこうして送られた 眠っていた関東軍将校の資料』 2006年
ディレクター:諏訪奏 後藤和子
制作統括:林新 山本篤
『告白~満蒙開拓団の女たち~』 ETV特集 2017年
ディレクター:川恵実 夫馬直実
制作統括:伊丹晃 増田秀樹 塩田純
『靖国神社 占領下の知られざる攻防』 2005年
ディレクター:中村直文
制作統括:藤木達弘
『日中戦争 なぜ戦争は拡大したのか』 2006年
ディレクター:鎌倉英也 宮本康宏
制作統括:塩田純 東野真
受賞:文化庁芸術祭大賞
備考:第二次上海事変が国民党軍によって引き起こされた事実を明示している点で画期的だが、その後の「南京大虐殺」描写で結局「日本が悪い」という論調になっている。
「抑圧された側」とか「弱者」などのキーワードは、
メディアが中立公正報道の原則を逸脱する時に使う言い訳の常套句
『憎しみはこうして激化した 〜戦争とプロパガンダ〜』 2015年
ディレクター:伊藤王樹 五十嵐哲郎
制作統括:西脇順一郎 天川恵美子
『原爆投下 10秒の衝撃』 1998年
取材:右田千代 児成剛 櫻井玲子 川本華子 清水芳雄 青柳由則
構成:沢田博史 村田英治
制作統括:柏瀬武 佐藤正行 新山賢治 川良浩和
受賞:文化庁芸術祭優秀賞科学放送賞(高柳賞)グランプリ ギャラクシー賞優秀賞
『原爆死 ヒロシマ 72年目の真実』 2017年
ディレクター:葛城豪 片山厚志
制作統括:樋口俊一 高倉基也 今井徹
『きのこ雲の下で何が起きていたのか』 2015年
ディレクター:葛城豪 夜久恭裕
制作統括:右田千代 高倉基也
『封印された原爆報告書』 2010年
ディレクター:松本秀文 五十嵐哲郎
制作統括:春原雄策
『幻の大戦果 台湾沖航空戦の真相』 2002年
取材:松岡文人
構成:富田満 濱崎憲一
制作統括:伊吹淳 辻泰明
受賞:放送文化基金賞
『日本海軍400時間の証言 第一回 開戦“海軍あって国家なし”』 2009年
取材:右田千代 内山拓 吉田好克
ディレクター:横井秀信
制作統括:高山仁 藤木達弘
『日本海軍400時間の証言 第二回 特攻・やましき沈黙』
取材:吉田好克 横井秀信 内山拓
ディレクター:右田千代 黛岳郎
制作統括:藤木達弘 高山仁
『日本海軍400時間の証言 第三回 戦犯裁判 第二の戦争』
取材:右田千代 横井秀信 吉田好克
ディレクター:内山拓
制作統括:藤木達弘 高山仁
『戦艦武蔵の最期 映像解析 知られざる真実』 2016年
ディレクター:廣川潤 阿部博史 金森誠
制作統括:松本卓臣 坊恵一 今井徹
『ロシア革命 100年後の真実』 ETV 2017年
ディレクター:馬場朝子 吉峯美和
制作統括:塩田純
『BC級戦犯 獄窓からの声』 ETV 2008年
ディレクター:大森淳郎 渡辺考
制作統括:塩田純
『関東大震災と朝鮮人』 ETV特集 2017年
ディレクター:奥秋聡
プロデューサー:山口智也
制作統括:塩田純 堀川篤志
備考:朝鮮人を「犠牲者」として喧伝し、日本人に贖罪意識を植え込む「第二の慰安婦問題」。
『基地で働き 基地と闘う~沖縄 上原康助の苦悩~』 ETV特集 2018年
資料提供:ジョン・ミッチェル(ジャーナリストを名乗る左翼活動家)
リサーチャー:松山果包
編集:西條文彦
ディレクター:奥秋聡
制作統括:松木秀文 塩田純
備考:上原康助は沖縄選出国会議員(社会党→社民党→民主党)。
『“書きかえられた”沖縄戦〜国家と戦死者・知られざる記録〜』 ETV特集 2015年
ディレクター:小川海緒
制作統括:中村直文
受賞:2015年度ギャラクシー賞優秀賞
『沖縄戦全記録』 2015年
ディレクター:小川海緒 酒井有華子 成清洸太
制作統括:中村直文 佐藤稔 吉田好克
『ペリーの告白~元米国防長官・沖縄への旅~』 ETV 2017年
ディレクター:石原大史
制作統括:鶴谷邦顕
受賞:ギャラクシー賞奨励賞
『あの日、僕らは戦場で~少年兵の告白~』 2015年
ディレクター:今理織 渡辺摩央
制作統括:佐藤稔彦 板垣淑子
備考:アニメ仕立て
NHKのしばき隊ディレクター今理織が制作した沖縄戦特集『あの日、僕らは戦場で~少年兵の告白~』。少年義勇兵を訓練した陸軍中野学校出身の軍人を悪魔のように描く内容。ゲリラ戦を批判するなら、八路軍やベトコンを邪悪に描く番組も作るべきですね。「勝てば官軍」かね。
ソーラーパネルを山の斜面に置くなど最悪。安全面を考慮し、なにもないだだっ広い場所に置くべきです、と題して2018-07-19に発信した章が今日アメーバで公式ハッシュタグランキング:デンマーク15位に入っている。
今朝、新聞の下段広告で今日発売の週刊新潮の広告を見た友人が、「あなたが今回の集中豪雨等の異常気象について書いた推論を、週刊新潮の編集部は読んでいたのではないですか」、と言って、週刊新潮を買って持って来てくれた。
読者も私の論説がまたしても100%当たっていた事を知るだろうが、もっと酷い現実として当たっていたのである。
同時に私は菅直人、孫正義、福島瑞穂の3人と朝日新聞などのメディアやNHKの報道部に対して、これ以上ない怒りを覚えた。
統一された形としてからなら2,600年、美しい国土で美しい心を育んで来た日本、この日本を愛する全ての日本人が今叫ぶべき言葉は…
ストップ・ザ・太陽光発電!太陽光発電開発の即時全面禁止!
3,000kw以上の化石燃料による発電の即刻中止!原発54基の再稼働即刻開始!である。
何故なら、それ以外に私たちが、私たちの国土を荒廃させる悪党たちの目論見から国土を救う道はない事を知るための時間は、もう残されていないのだから。
見出し以外の文中強調は私。
ツケを払わされるのは被災者!
「太陽光エネルギー」という人災
夢物語はあくまでも夢のなかの話で、現実ではない。
クリーンで環境への負荷がないと喧伝された太陽光エネルギーも然り。
環境へ配慮すべく、日本列島のそこかしこに敷きつめられた太陽光パネルがいま、人災として私たちに襲いかかろうとしている。
人は切羽詰まると「藁にもすがる」という。
たとえば2011年の東日本大震災では、多くの人の心が潰えた。
とりわけ福島第一原子力発電所の事故では、漏れ出した放射能に世界が震撼した。
太陽光エネルギーを中心とした再生可能エネルギーに過剰なまでにすがったのも、無理はない面がある。
原発の有用性を説くことがタブーとなる一方で、代替策として再生可能エネルギーを導入すれば、ばら色の未来が開けるかのように説かれた。
その際、先頭に立ったのが、当時の菅直人総理である。
経済部記者が解説する。
「政府は12年、太陽光などの再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が高値で買い取る固定価格買取制度を拡充。当時、電力会社が既存設備で発電する際の単価は1キロワット時当たり6円程度だったのに、菅政権は再生可能エネルギーにかぎって、同42円という破格の値段で買い取ることにしたのです。
買い取りの単価自体は現在、20円ほどにまで下がりましたが、国民が賦課金として負担している再生可能エネルギーの買い取り総額は昨年、2.7兆円にも達しました」
現在、太陽光エネルギーによる電力は日本の総発電量の3%。
そのためにこれほどの費用を国民が負担しているのだ。
ちなみに電力の総売り上げは20兆円程度。
それでも、夢物語を地上に現出させるための原資であるなら価値もあろうが、「藁」にすぎなかったとしたら―。
15年9月、茨城県を流れる鬼怒川の堤防が豪雨によって決壊した。
実は、民間の太陽光発電事業者がパネルを設置するため、自然堤防を掘削したことが要因だった旨が明らかになっている。
これでは夢物語どころか悪夢だが、今回の豪雨でも事故は起きていた。
7月5日には、神戸市須磨区の斜面に設置された太陽光パネルが、約400平方メートルにわたって崩れ、すぐ下を通る山陽新幹線が一時、運行を見合わせた。
続いて7日には、兵庫県姫路市の傾斜地で、太陽光発電施設がおよそ3600平方メートルにわたって崩落した。
「あそこは太陽光発電所ができてから、土砂が国道に流れこんで問題になっとったんや。この辺りには太陽光の発電所が3つあって、2ヵ所は山崩して造っとるから怖いよな」と語るのは姫路市の現場の近隣住民。
別の住人も、「今回崩れたのはたまたま全体の真ん中でしたけど、下のほうが崩れていたら、国道を走るクルマや、国道沿いの家にぶつかっていたかもしれません。次の大雨のときにどうなってしまうか、怖くて不安です」
しかし、同様に危険な箇所がいま、全国にどれだけあるか、もはや見当もつかない。
太陽光パネルはそれほど全国津々浦々で国土を侵食しているのだ。
「菅政権の政治主導で、太陽光パネル設置の規制が緩和され、事実上、無許可でどこにでも設置できるようになった。その結果、全国各地で森林が伐採され、パネルで覆われ、国民負担のもとに環境が破壊されることになったのです」と、先の記者。
東京工業大学特任教授の奈良林直氏も、こう語る。
「固定価格買取制度が合法的な搾取システムなのです。電気を使えば、いままでより電気代を約10%余計に徴収され、生活弱者にとっては迷惑な話。一方、お金持ちにとっては、いまも年11%の利回りになる、よい投資先です。このため太陽光バブルは続き、太陽光パネルの乱設につながっているんです」
災害警戒区域をハゲ山に
残念ながら、当時の菅総理たちは太陽光エネルギーが「藁」である可能性、すなわち負の側面には一切目を瞑った。
菅氏にせよ、小泉純一郎元総理にせよ、いまなお「太陽光発電を増やせ」の一点張りで、藁にすがり続けるかのように、負の面が目に入らないらしいのは、不思議である。
ともかく、現実にはすでに述べた愚策のせいで、危険は差し迫っている。
今回の被災地の近くでも、大規模なメガソーラーの開発は目白押しだ。
岡山県美作市の作東地区では、来年秋の稼働をめざし、東京ドーム87個分相当の約410ヘクタールの斜面が削られつつあり、住民は悲鳴を上げる。
「いま木を伐採して根を掘り起こしてるから、ちょっとの雨でもな、土が山から落ちて川が濁るんよ。完成したら土砂が大変なことになると思って反対しとったんやけど、土地を買われてしまうと、どうしようもないんやな。業者は下に流れ出んように3つ、ダム造るって言うけど、豪雨がきたらたちまち埋まってしまうんやて。木の根も掘り起こしてしまうけん、土がどんどん下に落ちるのは当たり前やな。発電所が完成して豪雨が来たら、山が崩れ落ちてしまうわ」
また岡山市大井地区でも、東京ドーム39個分に当たる約186ヘクタールの森林を切り倒し、メガソーラーを設置する計画が進んでいる。この地区の連合町内会長の萱野英憲さんが懸念する。
「昨年2月に計画を知ったのですが、東京の業者が木を切ってハゲ山にし、27万6000枚もの太陽光パネルを設置するそうです。すでに土地の9割近くを取得したとか。平地には適当な場所が少なくなっていますが、パネル自体が安くなっているので、山林が狙われている。山を切り開く工事費を差し引いても儲かると考えているのでしょう。日本中あちこちで同じことが起きています」
エコの旗印の下、防災より私企業の利潤が優先されているのである。
「今回、この辺りでも土石流が発生し、亡くなられた方もいます。計画地の直下流域は、多くの場所が土砂災害警戒区域です。専門の方に聞いても、開発予定地は真砂土という柔らかい土で、コナラなどが根を張ることで、なんとか地盤を支えているのだとか。だから今回の豪雨では、着工前なのに土砂崩れが起きた。それなのに広大な面積で木を切り倒せば、もっとひどい山崩れが起きそうで恐ろしい。県や市にも、要望書や反対決議書などを提出していますが、岡山は県を挙げて“晴れの国おかやま”と謳って、太陽光発電を誘致していますから……」
“晴れの国”が土砂災害ののちの炎天下のことだとしたら、洒落にもならない。
前出の、防災や水理に詳しい中央大学理工学部の山田正教授も言う。 「一般論として、山はそこに生えている木の根が表土を支え、斜面の表層の崩落や崩壊を抑え込んでいます。だから、木がなくなれば表面が滑り、土砂崩れは起こりやすくなります」
エコとはほど遠い
それにしても、今日の太陽光バブルは、福島の教訓を少しも生かせていないのではないか。
東京大学大学院の岡本孝司教授は、「福島の事故は、地元の人たちに大変な迷惑がかかった。同様に太陽光発電についても、行政がしっかり管理していく必要があります。ところが、太陽光は急に事が進んだため、規制がまったくないのです」と指摘して、続ける。
「ソーラーパネルを山の斜面に置くなど最悪。安全面を考慮し、なにもないだだっ広い場所に置くべきです。ところが現状、造ろうと思えばだれにでも、どこにでも造れてしまう。その結果、山梨県北杜市のように、山林を伐採した急斜面にソーラーパネルが乱設されたり、長野県諏訪市の国定公園周辺を丸裸にしてパネルを置こうとしたりするケースが、問題になっています」
それが周辺の住民にどれだけ迷惑をかけることになるか、考えられていないというのだ。
また岡本教授は、太陽光発電の本質的な弱点にも触れる。
「夜中に発電できないことですね。また、雨や雪の日はもちろん、少し曇っただけで発電量はかなり下がる。ですから、太陽光発電を利用するためには、日中に発電した電気を大量に溜めておける蓄電池が重要ですが、現在の蓄電システムは機能が不十分。イノベーションが不可欠ですが、いまの技術力から考えると、ここ10年、20年で十分な性能で安価な蓄電システムを開発するのはとても無理です」
前出の奈良林氏が補う。
「日本では太陽光発電が可能な日照時間は、1日平均6時間程度。晴天率は50%ほどなので、太陽光発電の実質稼働率は12.5%にしかなりません。しかも電力シェアはわずか3%。これに水力や風力を加えて、再生可能エネルギーは14%で、残り約84%を火力発電に頼っている。しかし、火力発電はCO2を大量に排出し、最も環境にやさしくないわけです」
原発の大半が稼働していない日本は、ヨーロッパ諸国との比較でもエコとはほど遠いという。
「日本は発電量1キロワット時当たりCO2を540グラム排出していますが、これは世界でも最悪レベル。ヨーロッパは平均311グラムで、中では日本と同様に原発を半分止め、石炭による火力発電に切り替えているドイツが、450グラムと多い。一方、電力の78%を原子力で補っているフランスは46グラム、49%を風力から生み出しているデンマークも174グラム。要は、声高にエコが叫ばれている日本こそが、エコではないんです」
さらには、こうして排出されるCO2が、以前なら未曾有であった豪雨を頻繁にもたらす地球温暖化の元凶とされているのは、ご存じの通り。
危険性が一顧だにされない太陽光発電、結果としてもたらされるCO2の増加と気候変動。
わが国はもはや、人災を幾重にも上塗りしていると言っても、過言ではあるまい。
では、どうすべきか。
岡本教授は、「太陽光発電が勝っている部分も、原子力発電が勝っている部分もあるので、両方を上手に使っていかなければいけません」 と、こう提言する。
「太陽光パネルも、悪質なケースがあるからすべて悪い、と結論づけるのは間違いで、きちんとやっている業者のほうが多い。原発もほとんどはまともで便利なものなのに、福島の事故で全部がダメだと思われてしまった。でも、一部だけを見てマルやバツをつけるのではなく、全部を見て判断すべきなのです」
この世に不老長寿がないように、負の面がない策もエネルギーもない。
だから太陽光にせよ、原子力にせよ、正と負のそれぞれを冷静に見極め、上手に利用し規制すべきは厳しく規制する。
人災を防ぐにはそれしかない。
問われるのは藁にすがらないこと、すなわち冷静でいることである。
東電が憎い。漁場を奪った。だから賠償金を払わせた。それでも腹の虫が納まらない、東電を困らせてやる、では単に苛めでしかない、と題し2018-07-21に発信した章である。
高山正之の最新刊は最寄りの書店で購読すべき最たるものだろう。
世界の人は、私の英訳を一人でも多くの人が読むべきである。
東電福島から逃げ出したGE社員の無責任を衝く
朝日新聞はGEの責任を不問にしたが21兆円を払わせるべき
東電が憎いと苛めに走る朝日
東電福島第一原発の廃炉など処理費用が21兆円を超えると経産省が発表した。
あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
何にそんなにかかるのか。
メルトダウンした炉心の処理に6兆円、被災住民への賠償に4兆円とかは分かるとしても、年間被曝量1ミリシーベルトの基準をもとにした汚染表土や地下水の処理に兆単位の出費がどやどや並ぶ。
福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
そこまでは分かるが、このサイトには毎日400トンもの地下水が流入する。
しかし地元はそれも流すなという。
汚染域を通れば汚染するという理屈らしいが、それなら敷地手前で遮断してきれいなうちに別ルートで海に流せばいいはずだが、それもダメだという。
それが分からない。
ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
それでも処理能力は1日20トン。
つまり2日で25メートルプール一杯分の水をいまもせっせと溜め込み続け、いまは80万トンに達している。
それでも地下水を完全に食い止められないから莫大な金を使って凍土壁を作り、海への流入を防いでいる。
それも晴天続きの場合で、いったん大雨になれば地下水量は数倍に跳ね上がる。
実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
反原発の朝日新聞は鬼の首でも取ったように「溢れた溢れた」と大騒ぎし、地元も同調した。
東電が憎い。
漁場を奪った。
だから賠償金を払わせた。
それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
GE社員に反原発を語らせた
朝日が渋々ながら原子炉がGE社製で、その設計にあった瑕疵がもとで今回の事故が起きたことを仄めかしたのは事故から丸3年後の14年3月30日付の紙面だった。
それも反原発ものの連載の中で、ほんの数行ほど触れただけだ。
そこには「地震のとき4号機にはGEの人間がいた。彼らはすぐ逃げ出した。そして米国のGE本社は彼らを日本からすぐ出国させた」とある。
何でGE社員がそこにいたかは、その2日前の連載で初めてGEが原子炉の設計者だと披露。
それも偉そうに例えば日本側が何で放出弁がないのかと尋ねると、答えは常に「なぜならGEがそう考えるからだ」だったと伝える。
福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
そこに原子炉を建てさせ、補助電源も津波が来れば一撃でダメになる海側にまとめて置かせたのも「GEがそう考えたから」だといっている。
この話は同じ年の12月7日付紙面で福島でのGE現地代表、名嘉幸照にも同じことを語らせている。
この男は沖縄の活動家で元漁船員。
福島にやってきてGEに雇われるが、彼を選任した理由も彼の知識がどれほどかも不明のままだ。
その代表社員はあの地震のとき外出していて、電源アウトの非常事態を知ると、以来、職場に戻ることはなかった。
GE本社にも問い合わせたというが、まともな答えはなかったという。
彼は朝日のインタビューの最後に事故を総括して語ったのは「被爆国が原発などは持つな」だった。
朝日はGEの責任を一切不問にした代わりに、GE社員に反原発を語らせた。
GEから懲罰的賠償を取れ!
朝日の異様な対応には呆れるが、それは措くとして、この元沖縄の活動家を含め、現場にいたGE関係者が事態収拾に何ら努力せず、逃げ出し、GE本社もそれを咎めるどころか、すぐ日本から脱出させた事実はこれで明らかになった。
因みに米原子力規制委員会が補助電源を複数、分散設置するよう命じた「B5b」ディレクトリーすらGEは東電に伝えていなかった。
結果が21兆円の損害であり、加えて優れた原子力産業の停滞も出来している。
ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
トランプも出てきた。
米国と聞けばいいたいこともいえなかった時代は終わった。
新しい年、新聞も政府も国民も改めてGEにその責任を問い、ついでに真の意味での懲罰的賠償を取り立てたい。 (2017年1月号)
東電が憎い。漁場を奪った。だから賠償金を払わせた。それでも腹の虫が納まらない、東電を困らせてやる、では単に苛めでしかない、と題し2018-07-21に発信した章である。
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朝日新聞はGEの責任を不問にしたが21兆円を払わせるべき
東電が憎いと苛めに走る朝日
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あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
何にそんなにかかるのか。
メルトダウンした炉心の処理に6兆円、被災住民への賠償に4兆円とかは分かるとしても、年間被曝量1ミリシーベルトの基準をもとにした汚染表土や地下水の処理に兆単位の出費がどやどや並ぶ。
福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
そこまでは分かるが、このサイトには毎日400トンもの地下水が流入する。
しかし地元はそれも流すなという。
汚染域を通れば汚染するという理屈らしいが、それなら敷地手前で遮断してきれいなうちに別ルートで海に流せばいいはずだが、それもダメだという。
それが分からない。
ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
それでも処理能力は1日20トン。
つまり2日で25メートルプール一杯分の水をいまもせっせと溜め込み続け、いまは80万トンに達している。
それでも地下水を完全に食い止められないから莫大な金を使って凍土壁を作り、海への流入を防いでいる。
それも晴天続きの場合で、いったん大雨になれば地下水量は数倍に跳ね上がる。
実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
反原発の朝日新聞は鬼の首でも取ったように「溢れた溢れた」と大騒ぎし、地元も同調した。
東電が憎い。
漁場を奪った。
だから賠償金を払わせた。
それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
GE社員に反原発を語らせた
朝日が渋々ながら原子炉がGE社製で、その設計にあった瑕疵がもとで今回の事故が起きたことを仄めかしたのは事故から丸3年後の14年3月30日付の紙面だった。
それも反原発ものの連載の中で、ほんの数行ほど触れただけだ。
そこには「地震のとき4号機にはGEの人間がいた。彼らはすぐ逃げ出した。そして米国のGE本社は彼らを日本からすぐ出国させた」とある。
何でGE社員がそこにいたかは、その2日前の連載で初めてGEが原子炉の設計者だと披露。
それも偉そうに例えば日本側が何で放出弁がないのかと尋ねると、答えは常に「なぜならGEがそう考えるからだ」だったと伝える。
福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
そこに原子炉を建てさせ、補助電源も津波が来れば一撃でダメになる海側にまとめて置かせたのも「GEがそう考えたから」だといっている。
この話は同じ年の12月7日付紙面で福島でのGE現地代表、名嘉幸照にも同じことを語らせている。
この男は沖縄の活動家で元漁船員。
福島にやってきてGEに雇われるが、彼を選任した理由も彼の知識がどれほどかも不明のままだ。
その代表社員はあの地震のとき外出していて、電源アウトの非常事態を知ると、以来、職場に戻ることはなかった。
GE本社にも問い合わせたというが、まともな答えはなかったという。
彼は朝日のインタビューの最後に事故を総括して語ったのは「被爆国が原発などは持つな」だった。
朝日はGEの責任を一切不問にした代わりに、GE社員に反原発を語らせた。
GEから懲罰的賠償を取れ!
朝日の異様な対応には呆れるが、それは措くとして、この元沖縄の活動家を含め、現場にいたGE関係者が事態収拾に何ら努力せず、逃げ出し、GE本社もそれを咎めるどころか、すぐ日本から脱出させた事実はこれで明らかになった。
因みに米原子力規制委員会が補助電源を複数、分散設置するよう命じた「B5b」ディレクトリーすらGEは東電に伝えていなかった。
結果が21兆円の損害であり、加えて優れた原子力産業の停滞も出来している。
ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
トランプも出てきた。
米国と聞けばいいたいこともいえなかった時代は終わった。
新しい年、新聞も政府も国民も改めてGEにその責任を問い、ついでに真の意味での懲罰的賠償を取り立てたい。 (2017年1月号)
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あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
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福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
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因みに米原子力規制委員会が補助電源を複数、分散設置するよう命じた「B5b」ディレクトリーすらGEは東電に伝えていなかった。
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あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
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福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
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ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
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東電が憎い。
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福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
そこに原子炉を建てさせ、補助電源も津波が来れば一撃でダメになる海側にまとめて置かせたのも「GEがそう考えたから」だといっている。
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ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
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実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
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東電が憎い。
漁場を奪った。
だから賠償金を払わせた。
それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
GE社員に反原発を語らせた
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福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
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福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
トランプも出てきた。
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東電が憎い。漁場を奪った。だから賠償金を払わせた。それでも腹の虫が納まらない、東電を困らせてやる、では単に苛めでしかない、と題し2018-07-21に発信した章である。
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それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
そこまでは分かるが、このサイトには毎日400トンもの地下水が流入する。
しかし地元はそれも流すなという。
汚染域を通れば汚染するという理屈らしいが、それなら敷地手前で遮断してきれいなうちに別ルートで海に流せばいいはずだが、それもダメだという。
それが分からない。
ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
それでも処理能力は1日20トン。
つまり2日で25メートルプール一杯分の水をいまもせっせと溜め込み続け、いまは80万トンに達している。
それでも地下水を完全に食い止められないから莫大な金を使って凍土壁を作り、海への流入を防いでいる。
それも晴天続きの場合で、いったん大雨になれば地下水量は数倍に跳ね上がる。
実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
反原発の朝日新聞は鬼の首でも取ったように「溢れた溢れた」と大騒ぎし、地元も同調した。
東電が憎い。
漁場を奪った。
だから賠償金を払わせた。
それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
GE社員に反原発を語らせた
朝日が渋々ながら原子炉がGE社製で、その設計にあった瑕疵がもとで今回の事故が起きたことを仄めかしたのは事故から丸3年後の14年3月30日付の紙面だった。
それも反原発ものの連載の中で、ほんの数行ほど触れただけだ。
そこには「地震のとき4号機にはGEの人間がいた。彼らはすぐ逃げ出した。そして米国のGE本社は彼らを日本からすぐ出国させた」とある。
何でGE社員がそこにいたかは、その2日前の連載で初めてGEが原子炉の設計者だと披露。
それも偉そうに例えば日本側が何で放出弁がないのかと尋ねると、答えは常に「なぜならGEがそう考えるからだ」だったと伝える。
福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
そこに原子炉を建てさせ、補助電源も津波が来れば一撃でダメになる海側にまとめて置かせたのも「GEがそう考えたから」だといっている。
この話は同じ年の12月7日付紙面で福島でのGE現地代表、名嘉幸照にも同じことを語らせている。
この男は沖縄の活動家で元漁船員。
福島にやってきてGEに雇われるが、彼を選任した理由も彼の知識がどれほどかも不明のままだ。
その代表社員はあの地震のとき外出していて、電源アウトの非常事態を知ると、以来、職場に戻ることはなかった。
GE本社にも問い合わせたというが、まともな答えはなかったという。
彼は朝日のインタビューの最後に事故を総括して語ったのは「被爆国が原発などは持つな」だった。
朝日はGEの責任を一切不問にした代わりに、GE社員に反原発を語らせた。
GEから懲罰的賠償を取れ!
朝日の異様な対応には呆れるが、それは措くとして、この元沖縄の活動家を含め、現場にいたGE関係者が事態収拾に何ら努力せず、逃げ出し、GE本社もそれを咎めるどころか、すぐ日本から脱出させた事実はこれで明らかになった。
因みに米原子力規制委員会が補助電源を複数、分散設置するよう命じた「B5b」ディレクトリーすらGEは東電に伝えていなかった。
結果が21兆円の損害であり、加えて優れた原子力産業の停滞も出来している。
ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
トランプも出てきた。
米国と聞けばいいたいこともいえなかった時代は終わった。
新しい年、新聞も政府も国民も改めてGEにその責任を問い、ついでに真の意味での懲罰的賠償を取り立てたい。 (2017年1月号)
東電が憎い。漁場を奪った。だから賠償金を払わせた。それでも腹の虫が納まらない、東電を困らせてやる、では単に苛めでしかない、と題し2018-07-21に発信した章である。
高山正之の最新刊は最寄りの書店で購読すべき最たるものだろう。
世界の人は、私の英訳を一人でも多くの人が読むべきである。
東電福島から逃げ出したGE社員の無責任を衝く
朝日新聞はGEの責任を不問にしたが21兆円を払わせるべき
東電が憎いと苛めに走る朝日
東電福島第一原発の廃炉など処理費用が21兆円を超えると経産省が発表した。
あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
何にそんなにかかるのか。
メルトダウンした炉心の処理に6兆円、被災住民への賠償に4兆円とかは分かるとしても、年間被曝量1ミリシーベルトの基準をもとにした汚染表土や地下水の処理に兆単位の出費がどやどや並ぶ。
福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
そこまでは分かるが、このサイトには毎日400トンもの地下水が流入する。
しかし地元はそれも流すなという。
汚染域を通れば汚染するという理屈らしいが、それなら敷地手前で遮断してきれいなうちに別ルートで海に流せばいいはずだが、それもダメだという。
それが分からない。
ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
それでも処理能力は1日20トン。
つまり2日で25メートルプール一杯分の水をいまもせっせと溜め込み続け、いまは80万トンに達している。
それでも地下水を完全に食い止められないから莫大な金を使って凍土壁を作り、海への流入を防いでいる。
それも晴天続きの場合で、いったん大雨になれば地下水量は数倍に跳ね上がる。
実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
反原発の朝日新聞は鬼の首でも取ったように「溢れた溢れた」と大騒ぎし、地元も同調した。
東電が憎い。
漁場を奪った。
だから賠償金を払わせた。
それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
GE社員に反原発を語らせた
朝日が渋々ながら原子炉がGE社製で、その設計にあった瑕疵がもとで今回の事故が起きたことを仄めかしたのは事故から丸3年後の14年3月30日付の紙面だった。
それも反原発ものの連載の中で、ほんの数行ほど触れただけだ。
そこには「地震のとき4号機にはGEの人間がいた。彼らはすぐ逃げ出した。そして米国のGE本社は彼らを日本からすぐ出国させた」とある。
何でGE社員がそこにいたかは、その2日前の連載で初めてGEが原子炉の設計者だと披露。
それも偉そうに例えば日本側が何で放出弁がないのかと尋ねると、答えは常に「なぜならGEがそう考えるからだ」だったと伝える。
福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
そこに原子炉を建てさせ、補助電源も津波が来れば一撃でダメになる海側にまとめて置かせたのも「GEがそう考えたから」だといっている。
この話は同じ年の12月7日付紙面で福島でのGE現地代表、名嘉幸照にも同じことを語らせている。
この男は沖縄の活動家で元漁船員。
福島にやってきてGEに雇われるが、彼を選任した理由も彼の知識がどれほどかも不明のままだ。
その代表社員はあの地震のとき外出していて、電源アウトの非常事態を知ると、以来、職場に戻ることはなかった。
GE本社にも問い合わせたというが、まともな答えはなかったという。
彼は朝日のインタビューの最後に事故を総括して語ったのは「被爆国が原発などは持つな」だった。
朝日はGEの責任を一切不問にした代わりに、GE社員に反原発を語らせた。
GEから懲罰的賠償を取れ!
朝日の異様な対応には呆れるが、それは措くとして、この元沖縄の活動家を含め、現場にいたGE関係者が事態収拾に何ら努力せず、逃げ出し、GE本社もそれを咎めるどころか、すぐ日本から脱出させた事実はこれで明らかになった。
因みに米原子力規制委員会が補助電源を複数、分散設置するよう命じた「B5b」ディレクトリーすらGEは東電に伝えていなかった。
結果が21兆円の損害であり、加えて優れた原子力産業の停滞も出来している。
ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
トランプも出てきた。
米国と聞けばいいたいこともいえなかった時代は終わった。
新しい年、新聞も政府も国民も改めてGEにその責任を問い、ついでに真の意味での懲罰的賠償を取り立てたい。 (2017年1月号)
東電が憎い。漁場を奪った。だから賠償金を払わせた。それでも腹の虫が納まらない、東電を困らせてやる、では単に苛めでしかない、と題し2018-07-21に発信した章である。
高山正之の最新刊は最寄りの書店で購読すべき最たるものだろう。
世界の人は、私の英訳を一人でも多くの人が読むべきである。
東電福島から逃げ出したGE社員の無責任を衝く
朝日新聞はGEの責任を不問にしたが21兆円を払わせるべき
東電が憎いと苛めに走る朝日
東電福島第一原発の廃炉など処理費用が21兆円を超えると経産省が発表した。
あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
何にそんなにかかるのか。
メルトダウンした炉心の処理に6兆円、被災住民への賠償に4兆円とかは分かるとしても、年間被曝量1ミリシーベルトの基準をもとにした汚染表土や地下水の処理に兆単位の出費がどやどや並ぶ。
福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
そこまでは分かるが、このサイトには毎日400トンもの地下水が流入する。
しかし地元はそれも流すなという。
汚染域を通れば汚染するという理屈らしいが、それなら敷地手前で遮断してきれいなうちに別ルートで海に流せばいいはずだが、それもダメだという。
それが分からない。
ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
それでも処理能力は1日20トン。
つまり2日で25メートルプール一杯分の水をいまもせっせと溜め込み続け、いまは80万トンに達している。
それでも地下水を完全に食い止められないから莫大な金を使って凍土壁を作り、海への流入を防いでいる。
それも晴天続きの場合で、いったん大雨になれば地下水量は数倍に跳ね上がる。
実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
反原発の朝日新聞は鬼の首でも取ったように「溢れた溢れた」と大騒ぎし、地元も同調した。
東電が憎い。
漁場を奪った。
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それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
GE社員に反原発を語らせた
朝日が渋々ながら原子炉がGE社製で、その設計にあった瑕疵がもとで今回の事故が起きたことを仄めかしたのは事故から丸3年後の14年3月30日付の紙面だった。
それも反原発ものの連載の中で、ほんの数行ほど触れただけだ。
そこには「地震のとき4号機にはGEの人間がいた。彼らはすぐ逃げ出した。そして米国のGE本社は彼らを日本からすぐ出国させた」とある。
何でGE社員がそこにいたかは、その2日前の連載で初めてGEが原子炉の設計者だと披露。
それも偉そうに例えば日本側が何で放出弁がないのかと尋ねると、答えは常に「なぜならGEがそう考えるからだ」だったと伝える。
福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
そこに原子炉を建てさせ、補助電源も津波が来れば一撃でダメになる海側にまとめて置かせたのも「GEがそう考えたから」だといっている。
この話は同じ年の12月7日付紙面で福島でのGE現地代表、名嘉幸照にも同じことを語らせている。
この男は沖縄の活動家で元漁船員。
福島にやってきてGEに雇われるが、彼を選任した理由も彼の知識がどれほどかも不明のままだ。
その代表社員はあの地震のとき外出していて、電源アウトの非常事態を知ると、以来、職場に戻ることはなかった。
GE本社にも問い合わせたというが、まともな答えはなかったという。
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朝日はGEの責任を一切不問にした代わりに、GE社員に反原発を語らせた。
GEから懲罰的賠償を取れ!
朝日の異様な対応には呆れるが、それは措くとして、この元沖縄の活動家を含め、現場にいたGE関係者が事態収拾に何ら努力せず、逃げ出し、GE本社もそれを咎めるどころか、すぐ日本から脱出させた事実はこれで明らかになった。
因みに米原子力規制委員会が補助電源を複数、分散設置するよう命じた「B5b」ディレクトリーすらGEは東電に伝えていなかった。
結果が21兆円の損害であり、加えて優れた原子力産業の停滞も出来している。
ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
トランプも出てきた。
米国と聞けばいいたいこともいえなかった時代は終わった。
新しい年、新聞も政府も国民も改めてGEにその責任を問い、ついでに真の意味での懲罰的賠償を取り立てたい。 (2017年1月号)
東電が憎い。漁場を奪った。だから賠償金を払わせた。それでも腹の虫が納まらない、東電を困らせてやる、では単に苛めでしかない、と題し2018-07-21に発信した章である。
高山正之の最新刊は最寄りの書店で購読すべき最たるものだろう。
世界の人は、私の英訳を一人でも多くの人が読むべきである。
東電福島から逃げ出したGE社員の無責任を衝く
朝日新聞はGEの責任を不問にしたが21兆円を払わせるべき
東電が憎いと苛めに走る朝日
東電福島第一原発の廃炉など処理費用が21兆円を超えると経産省が発表した。
あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
何にそんなにかかるのか。
メルトダウンした炉心の処理に6兆円、被災住民への賠償に4兆円とかは分かるとしても、年間被曝量1ミリシーベルトの基準をもとにした汚染表土や地下水の処理に兆単位の出費がどやどや並ぶ。
福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
そこまでは分かるが、このサイトには毎日400トンもの地下水が流入する。
しかし地元はそれも流すなという。
汚染域を通れば汚染するという理屈らしいが、それなら敷地手前で遮断してきれいなうちに別ルートで海に流せばいいはずだが、それもダメだという。
それが分からない。
ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
それでも処理能力は1日20トン。
つまり2日で25メートルプール一杯分の水をいまもせっせと溜め込み続け、いまは80万トンに達している。
それでも地下水を完全に食い止められないから莫大な金を使って凍土壁を作り、海への流入を防いでいる。
それも晴天続きの場合で、いったん大雨になれば地下水量は数倍に跳ね上がる。
実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
反原発の朝日新聞は鬼の首でも取ったように「溢れた溢れた」と大騒ぎし、地元も同調した。
東電が憎い。
漁場を奪った。
だから賠償金を払わせた。
それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
GE社員に反原発を語らせた
朝日が渋々ながら原子炉がGE社製で、その設計にあった瑕疵がもとで今回の事故が起きたことを仄めかしたのは事故から丸3年後の14年3月30日付の紙面だった。
それも反原発ものの連載の中で、ほんの数行ほど触れただけだ。
そこには「地震のとき4号機にはGEの人間がいた。彼らはすぐ逃げ出した。そして米国のGE本社は彼らを日本からすぐ出国させた」とある。
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それも偉そうに例えば日本側が何で放出弁がないのかと尋ねると、答えは常に「なぜならGEがそう考えるからだ」だったと伝える。
福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
そこに原子炉を建てさせ、補助電源も津波が来れば一撃でダメになる海側にまとめて置かせたのも「GEがそう考えたから」だといっている。
この話は同じ年の12月7日付紙面で福島でのGE現地代表、名嘉幸照にも同じことを語らせている。
この男は沖縄の活動家で元漁船員。
福島にやってきてGEに雇われるが、彼を選任した理由も彼の知識がどれほどかも不明のままだ。
その代表社員はあの地震のとき外出していて、電源アウトの非常事態を知ると、以来、職場に戻ることはなかった。
GE本社にも問い合わせたというが、まともな答えはなかったという。
彼は朝日のインタビューの最後に事故を総括して語ったのは「被爆国が原発などは持つな」だった。
朝日はGEの責任を一切不問にした代わりに、GE社員に反原発を語らせた。
GEから懲罰的賠償を取れ!
朝日の異様な対応には呆れるが、それは措くとして、この元沖縄の活動家を含め、現場にいたGE関係者が事態収拾に何ら努力せず、逃げ出し、GE本社もそれを咎めるどころか、すぐ日本から脱出させた事実はこれで明らかになった。
因みに米原子力規制委員会が補助電源を複数、分散設置するよう命じた「B5b」ディレクトリーすらGEは東電に伝えていなかった。
結果が21兆円の損害であり、加えて優れた原子力産業の停滞も出来している。
ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
トランプも出てきた。
米国と聞けばいいたいこともいえなかった時代は終わった。
新しい年、新聞も政府も国民も改めてGEにその責任を問い、ついでに真の意味での懲罰的賠償を取り立てたい。 (2017年1月号)
東電が憎い。漁場を奪った。だから賠償金を払わせた。それでも腹の虫が納まらない、東電を困らせてやる、では単に苛めでしかない、と題し2018-07-21に発信した章である。
高山正之の最新刊は最寄りの書店で購読すべき最たるものだろう。
世界の人は、私の英訳を一人でも多くの人が読むべきである。
東電福島から逃げ出したGE社員の無責任を衝く
朝日新聞はGEの責任を不問にしたが21兆円を払わせるべき
東電が憎いと苛めに走る朝日
東電福島第一原発の廃炉など処理費用が21兆円を超えると経産省が発表した。
あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
何にそんなにかかるのか。
メルトダウンした炉心の処理に6兆円、被災住民への賠償に4兆円とかは分かるとしても、年間被曝量1ミリシーベルトの基準をもとにした汚染表土や地下水の処理に兆単位の出費がどやどや並ぶ。
福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
そこまでは分かるが、このサイトには毎日400トンもの地下水が流入する。
しかし地元はそれも流すなという。
汚染域を通れば汚染するという理屈らしいが、それなら敷地手前で遮断してきれいなうちに別ルートで海に流せばいいはずだが、それもダメだという。
それが分からない。
ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
それでも処理能力は1日20トン。
つまり2日で25メートルプール一杯分の水をいまもせっせと溜め込み続け、いまは80万トンに達している。
それでも地下水を完全に食い止められないから莫大な金を使って凍土壁を作り、海への流入を防いでいる。
それも晴天続きの場合で、いったん大雨になれば地下水量は数倍に跳ね上がる。
実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
反原発の朝日新聞は鬼の首でも取ったように「溢れた溢れた」と大騒ぎし、地元も同調した。
東電が憎い。
漁場を奪った。
だから賠償金を払わせた。
それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
GE社員に反原発を語らせた
朝日が渋々ながら原子炉がGE社製で、その設計にあった瑕疵がもとで今回の事故が起きたことを仄めかしたのは事故から丸3年後の14年3月30日付の紙面だった。
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そこには「地震のとき4号機にはGEの人間がいた。彼らはすぐ逃げ出した。そして米国のGE本社は彼らを日本からすぐ出国させた」とある。
何でGE社員がそこにいたかは、その2日前の連載で初めてGEが原子炉の設計者だと披露。
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福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
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この話は同じ年の12月7日付紙面で福島でのGE現地代表、名嘉幸照にも同じことを語らせている。
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福島にやってきてGEに雇われるが、彼を選任した理由も彼の知識がどれほどかも不明のままだ。
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GEから懲罰的賠償を取れ!
朝日の異様な対応には呆れるが、それは措くとして、この元沖縄の活動家を含め、現場にいたGE関係者が事態収拾に何ら努力せず、逃げ出し、GE本社もそれを咎めるどころか、すぐ日本から脱出させた事実はこれで明らかになった。
因みに米原子力規制委員会が補助電源を複数、分散設置するよう命じた「B5b」ディレクトリーすらGEは東電に伝えていなかった。
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ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
トランプも出てきた。
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東電が憎い。漁場を奪った。だから賠償金を払わせた。それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない、と題し2018-07-21に発信した章である。
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東電が憎いと苛めに走る朝日
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あれだけの事故だからある程度は予想していたが、国家予算の4分の1にもなるというのはただ事じゃあない。
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福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
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福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
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彼は朝日のインタビューの最後に事故を総括して語ったのは「被爆国が原発などは持つな」だった。
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GEから懲罰的賠償を取れ!
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結果が21兆円の損害であり、加えて優れた原子力産業の停滞も出来している。
ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
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新しい年、新聞も政府も国民も改めてGEにその責任を問い、ついでに真の意味での懲罰的賠償を取り立てたい。 (2017年1月号)
東電が憎い。漁場を奪った。だから賠償金を払わせた。それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない、と題し2018-07-21に発信した章である。
高山正之の最新刊は最寄りの書店で購読すべき最たるものだろう。
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何にそんなにかかるのか。
メルトダウンした炉心の処理に6兆円、被災住民への賠償に4兆円とかは分かるとしても、年間被曝量1ミリシーベルトの基準をもとにした汚染表土や地下水の処理に兆単位の出費がどやどや並ぶ。
福島第一原発サイトには放射線で高濃度に汚染した冷却水などが大量にある。
それを海に流すなという地元漁民のいい分は分かる。
だから、汚染水は800基もの貯水タンクを作って溜め込んできた。
そこまでは分かるが、このサイトには毎日400トンもの地下水が流入する。
しかし地元はそれも流すなという。
汚染域を通れば汚染するという理屈らしいが、それなら敷地手前で遮断してきれいなうちに別ルートで海に流せばいいはずだが、それもダメだという。
それが分からない。
ために東電は流れ込んで汚染しただろう地下水を毎日汲み上げてタンクに入れ、改めて除染して海に流している。
それでも処理能力は1日20トン。
つまり2日で25メートルプール一杯分の水をいまもせっせと溜め込み続け、いまは80万トンに達している。
それでも地下水を完全に食い止められないから莫大な金を使って凍土壁を作り、海への流入を防いでいる。
それも晴天続きの場合で、いったん大雨になれば地下水量は数倍に跳ね上がる。
実際、16年9月の台風襲来時には凍土壁の2か所が破られた。
反原発の朝日新聞は鬼の首でも取ったように「溢れた溢れた」と大騒ぎし、地元も同調した。
東電が憎い。
漁場を奪った。
だから賠償金を払わせた。
それでも腹の虫が納まらない、来電を困らせてやる、では単に苛めでしかない。
GE社員に反原発を語らせた
朝日が渋々ながら原子炉がGE社製で、その設計にあった瑕疵がもとで今回の事故が起きたことを仄めかしたのは事故から丸3年後の14年3月30日付の紙面だった。
それも反原発ものの連載の中で、ほんの数行ほど触れただけだ。
そこには「地震のとき4号機にはGEの人間がいた。彼らはすぐ逃げ出した。そして米国のGE本社は彼らを日本からすぐ出国させた」とある。
何でGE社員がそこにいたかは、その2日前の連載で初めてGEが原子炉の設計者だと披露。
それも偉そうに例えば日本側が何で放出弁がないのかと尋ねると、答えは常に「なぜならGEがそう考えるからだ」だったと伝える。
福島原発サイトはわざわざ高い丘を削って低地にしてある。
そこに原子炉を建てさせ、補助電源も津波が来れば一撃でダメになる海側にまとめて置かせたのも「GEがそう考えたから」だといっている。
この話は同じ年の12月7日付紙面で福島でのGE現地代表、名嘉幸照にも同じことを語らせている。
この男は沖縄の活動家で元漁船員。
福島にやってきてGEに雇われるが、彼を選任した理由も彼の知識がどれほどかも不明のままだ。
その代表社員はあの地震のとき外出していて、電源アウトの非常事態を知ると、以来、職場に戻ることはなかった。
GE本社にも問い合わせたというが、まともな答えはなかったという。
彼は朝日のインタビューの最後に事故を総括して語ったのは「被爆国が原発などは持つな」だった。
朝日はGEの責任を一切不問にした代わりに、GE社員に反原発を語らせた。
GEから懲罰的賠償を取れ!
朝日の異様な対応には呆れるが、それは措くとして、この元沖縄の活動家を含め、現場にいたGE関係者が事態収拾に何ら努力せず、逃げ出し、GE本社もそれを咎めるどころか、すぐ日本から脱出させた事実はこれで明らかになった。
因みに米原子力規制委員会が補助電源を複数、分散設置するよう命じた「B5b」ディレクトリーすらGEは東電に伝えていなかった。
結果が21兆円の損害であり、加えて優れた原子力産業の停滞も出来している。
ここまで見ればだれでも即座に「欠陥商品で被害が生じたら製造者がその責任を負う」という米国生まれのPL法を思い出すだろう。
福島原発はその設計、構造のすべてに「偉そうに指導した」GEの責任を除外しては何も語れない。
トランプも出てきた。
米国と聞けばいいたいこともいえなかった時代は終わった。
新しい年、新聞も政府も国民も改めてGEにその責任を問い、ついでに真の意味での懲罰的賠償を取り立てたい。 (2017年1月号)