Sun Set Blog

日々と読書と思うコト。

日曜日

2008年03月09日 | Days

 昨日は20時過ぎに新大阪でのぞみに乗り込む。火曜日から関西にいたので、4泊5日の出張がようやく終了。
 車内に乗り込んでからまずもぐもぐとサンドイッチを食べる。
 それから、ノートパソコンを広げてぱちぱちと入力をする。新幹線の中で仕事なんてまるでいっぱしのビジネスパーゾンみたいだと他人事のように思う。
 まだまだ全然ちゃんと成果を出せていないような気はするけれど、それでもまずはやるべきことをこなしていくだけだ。
 一応(?)地域のマネージャーなので、どこまで何をやるのかということに対しては、ある程度以上の裁量のようなものはある。スケジュールを決めているのもミーティングなど以外はすべて自分次第だし、マネジメントの手法だって他の地域のマネージャーときっと微妙に違う。そして、どこで線を引くかというのが自分の側に委ねられている場合、やろうと思えばどこまででもやっていいので、線を引く地点が掴みづらいところがあるのだ。
 それなので、個人的には自分に負荷をかけても、部下たちの成長に繋がるようなことを重視しようと思っている。売り上げを確保するというのがもちろん大前提ではあるのだけれど(いまのところ、なんとか好調な数字は作っている)、それを踏まえたうえで何をするべきなのかと考えると、やはり部下たちの成長=チームの底上げだと思うのだ。
 小売業は労働集約産業なので、たくさんの人が仕組みで動くときに成果が現れる。そのときにたくさんの人や管理者のスキルが高ければより円滑に進むというわけだ。
 もちろん、そんなに簡単にはいかないし、O-J-TやOff-J-Tは時間がかかる類のものだ。それでも、やり続けることと伝え続けることだけが少しずつベースをあげていくと信じてやっていくしかない。
 まあ、楽しくやっているのでもしかしたらただの自己満足なんじゃないだろうか? と思うこともあるのだけれど。

 でも、ときどきは自己満足なだけじゃないのだなと思えるようなこともあって、それに救われるところもある。
 先日以前担当していた店舗のパートさんからプレゼントをもらって、とても嬉しかったこともそのひとつだ。手紙も入っていて、その中には「○○さんはパートさんにまで気軽に話しかけてくれて、一緒になって作業もしてくれてこんなふうに仕事をしてくれたマネージャーはいままでいなかった」というようなことが書かれていた。そういうのはやっぱりとても励みになるし、嬉しいなと思う。自分でやろうと思ってやっていることだし、それが責任だと思っているのだけれど、けれどもそんなことがあると大変だったことなんかも帳消しになってしまう。まだまだ全然未熟だけれど、とりあえず頑張ろうと改めて思う。

 昨日横浜の部屋に帰ったのは23時30分少し過ぎ。それから各店舗へメールを返信したりして3時頃眠る。
 風邪はまだ完全には治っていなくて、小さな子供がドアをノックし続けるみたいな咳が出続けている。

 今日は9時30分に起床。起きたら風邪が完全に治っていてくれればいいのにと思うのだけれど、実際にはそううまくはいかない。のどスプレーは今日も手放せなさそうだ。
 シャワーを浴びて、それからキャリーバックからYシャツを取り出す。そしていきつけのクリーニング店のバッグ(専用のやつがあるのだ)に入れる。
 今回は日曜だけ休みで月曜日から再び関西に出張に行くのだけれど、休日が1日しかない場合には、その日のクリーニングはそれこそ食事のように絶対に欠かせないのだ。
 普段なら車で行くのだけれど、今日は外の天気がよかったこともあって歩いていくことにする。片道20分くらいの道のり。iPodをして最近お気に入りのJanetとRADWIMPSとMegをぐるぐるとシャッフルしながら聴く。歩いていると、普段車だとなかなか目に入らないような光景が飛び込んでくる。道端に並んでいるお地蔵様とか、町内の掲示板とか。お地蔵様を見ていると昔読んだかさ地蔵の昔話を思い出す。掲示板には迷子になった犬を探しているポスターが数枚貼られていて、世の中にはこんなにも行方不明になって飼い主を心配させている犬がいるのだと思う。なんだか不思議な感じだ。そんなことはまったく考えてもみなかった。けれども、この瞬間もどこかで本来いるべき場所ではない場所に迷い込んでしまっている犬(たち)がいるのだ。もちろん、飼い主の元が本当に本来いるべき場所なのかどうかということは別にして。

 クリーニングを出して、そのまま近くにあるファミリーレストランで朝昼ごはんを食べる。一人暮らしなのでこういうところはとても気楽だ。パンがとてもおいしくてたくさん食べる。
 最近職場の人たちや母の葬式や四十九日のときに言葉を交わしたたくさんの人から、結婚しなさいというようなことを言われることが多くなって、でもそれは一人ではできないことだからさと一人ごちる。もちろん、頑張ろうとも思ってはいるのだけれど、その一方で友達を紹介すると言ってくれる同期にいまはまだいいよと答えたり、合コンに誘われたのを断ったりしているので、これはもしかしたら全然頑張っていないのかなとも思う。でもまあ、そういうのはタイミングだと思っているので、縁があればその内なんとかなるのかもしれない。ならないかもしれないけど。
 タバコも吸わないし賭け事にも興味ないしお酒も飲めないし、性格だってそりゃあ良くはないかもしれないけど悪くもないと思うのだけれど……見た目は格好いいわけではないけれど、5人以上の人と付き合ってはいるので生理的に絶対にだめという感じでもないような気がするのだけれど。

 部屋に戻ってきてからは、洗濯をして、たまった仕事を片付ける。時々なんだか洗濯をするために横浜に帰ってきているような気がするけれど、まあそれは横においておこう。
 そして、大体21時くらいまでずっとノートパソコンに向かう。さすがに目が痛くなってくるけれど、途中何度か大きく伸びをして、時々のどスプレーをしてやり過ごす。

 そして、(休日なのだけれど)部下からイレギュラーの報告の電話が入ったりして、結構な時間になってしまう。熱はないと思うのでこれからジョギングをして、出張の準備をして眠ろう。


 ……仕事の途中、クリーニングを取りに再び出掛けていった。午前中に歩いていったのが気持ちよかったので、夕方にも歩いていくようにする。
 17時30分少し過ぎ、周囲の空は夕方のものへと変わっている。ゆるやかな坂道に沿って並ぶ家並みが夕日に照らされて、随分と穏やかに世界が回っているかのように思えてしまう。
 子供連れの家族が大きな公園の入り口から出てくる。部活のジャージを来た学生の一団がバス停でお菓子を食べながらバスが来るのを待っている。犬の散歩をしている人がいて、(おそらくは)飼い犬の安否を気遣っている人がいる。ジョギングをしている人がいて、帰宅するのかたくさんの車が街道沿いを流れていく。
 そんな街並みの中を、音楽を聴きながら、少し早足で歩く。随分日が長くなったなと思う。一人暮らしをしていて時々残念に思うのは、そういう他愛のないことになかなか気付けなくなることだ。家族がいれば、そういった他愛のないことのちょっとした感想のような会話が当たり前のように交わされるはずだ。けれども僕はそういった言葉のかわりに、売上の報告を確認したり、乗り換えの時間を確認したりしている。あるいは隙間の時間を利用して本を読んだりしている。
 それは少しだけ寂しいことだ。でもきらいじゃないし、日々はそれでも充実していると思う(27%くらいは、そう思い込もうとしているのかもしれないけれど)。

 往復40分をたっぷり歩くと、軽く汗ばむくらいになる。喉の奥にある咳の塊のようなものも、その汗と一緒に流れてしまえばいいのにと最後の信号を待ちながら思う。


―――――――――

 お知らせ

 iTunes Music Storeで久しぶりに矢井田瞳のアルバムを買いました。1stや2ndの頃によく聴いていたので、懐かしい! という感じなのです。

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2 コメント

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ゆっくりと (オレンジ・ペコ)
2008-03-10 00:19:53
お久しぶりです。
福岡は、3月に入っても大雪が降ったり、急に暖かくなってみたりと、おかしなお天気が続いています。
ブログの更新をお休みされていた間、いろいろなことがおありだったのですね。
先日、ふと亡くなった父のことを思い出し、あれからもう17年が経つのだなぁと思い返していました。
今ではもう、声もはっきりと思い出せないのに、未だに父がいないことが信じられないような気持ちになることがあります。
Sun Setさんもどうか、その深い悲しみをゆっくりとゆっくりと癒していって下さい。
お母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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こんばんは。 (Sun Set)
2008-03-10 00:34:50
お久しぶりです。

さっきBlogを更新してからジョギングに行って来ました(いつも夜走るのです)。
Nike+iPodのセンサーで測っているのでわかるのですが、今日は10,17kmを52分48秒を走りました(具合が悪いせいか、ペースが遅いです)。そしてあらかじめ沸かしておいたお風呂に入って、いまコメントを書いています。

コメント、ありがとうございました。にょんさんも書かれていましたが、ずっと若いときに親を亡くされた悲しみはやはりとても深いのだと思います。基本的には時間がいろいろなものを埋めたり薄めたりしてくれるのでしょうが、そういうものを無視して一気にやってくるような感情のようなものもあるのだと思います。感情がきれいに全部整理されるはずもないのでしょうし。

でもいろいろな人のそういった話を聞いている中で、誰もが越えていかなければならないことのひとつのだとどこかでは思えるようにはなってはいます。ゆっくりとになってしまうと思いますが、僕も自分なりのペースで消化していこうと思います。

そして、明日は6時前のバスに最寄のバス停から乗るので、いったい何時間眠れるのでしょうか……
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