Sun Set Blog

日々と読書と思うコト。

雨の収支

2008年08月31日 | Days

 雨が続いている。
 今週はジョギングも1度しか走っていないし、フットサルも20分ほどやったところで雷のためにフットサルコート自体が休業になってしまった(その後に激しい雨になったので、いずれにしても続けていられなかったとは思うけれど)。夕立があり、日中降る雨があり、明け方に降り注ぐ雨がある。今年の夏はかなり雨が少なかったから、夏の最後で帳尻を合わせようとでもしているみたいだ。

 最近はちょっと忙しい。
 こういうときこそ頑張りどころだと思いながら朝から晩まで働く。
 けれども時間を見つけて(あるいは作って)今週は2冊本を読み、2本映画を観る。
 1冊目は『知的生活の方法』渡部昇一、講談社現代新書で10年ぶりくらいの再読。新入社員の時に最初の上司に読むべき本リストをもらった中に入っていたもので、最近社内のプロジェクトのひとつでその上司と再び絡むことになったので、懐かしく思って読みなおしてみた。

 知的生活とは、頭の回転を活発にし、オリジナルな発想を楽しむ生活である。日常生活のさわがしさのなかで、自分の時間をつくり、データを整理し、それをオリジナルな発想に結びつけていゆくには、どんな方法が可能か? (……)知的生活とは、なによりも内面の充実を求める生活なのである。

 表紙にはこう書いている。いま読み返すと内容はずいぶんと古めかしいところがあったりするのだけれど、1976年出版ということを考えると当然のことだろう。たとえば、著者は夏場に知的生産性の質と量を高めるために、クーラーを購入するべきだと強く提案している。そうすれば夏でも涼しい中で効率を落とさずに知的労働に勤しむことができると説いているのだ。どれだけクーラーが快適かということにページを割いている。もちろん、2008年の現在で、クーラーのない部屋で暮らしている人は、北国でもなければほとんどいないはずだ。そういうギャップが随所にあって、少し引いて見てみるとそれはそれで面白い。けれども根幹にあるものはぶれてはおらず、だからこそいまでもこの本を書店で見かけたりするのだろう。ある種の姿勢を示すための本としては、古典的な位置にきているのかもしれない。

 もう1冊は『適当な日本語』金田一秀穂著。アスキー新書。
 帯にはこう書いてある。

 コトバ一筋三代目!
 金田一先生の日本語教室、ここに開講!!

 正しい日本語より気持ちいい日本語
「とんでもございません」、「役不足」、「歌のさわり」、「汚名挽回」……

 辞典の編纂でおなじみの金田一さんは三代にもわたっていたのだなと驚く。
 この本はその三代目である金田一さんが、「適切」であるという意味での適当と、「いい加減」な意味での適当両方が言葉を理解する上で必要であり、それでいいのではないかというようなことを述べている本。三章にわかれていて、日本語の素朴な疑問についての質問(「とどのつまりのとどって何ですか?」など)に、懐かしい言葉の解説(おしたじなど)、そして最後がパソコン&ケータイ時代の漢字選びと銘打って文脈で同じ読み方のどの言葉を使うのが適切なのかを解説している。
 専門家の深い知識が経験からくるけれどもゆるい洞察越しに語られる。ずいぶんと軽やかなスタンスの教授であり、帯に出ている写真からも人の良さそうな感じが伝わってくる。はじめて知ることも多く、ものすごい! というわけでは全然ないのだけれど、出勤時の地下鉄の中で読むにはいいかんじだ。

 映画は『デトロイト・メタル・シティ』と『ハンコック』。個人的な点数は2作品とも5点満点で3.5点。4点のハードルは(個人的には)高いので、これはおもしろかったということ。『デトロイト~』は笑えたし、『ハンコック』は予想外の展開に驚かされた。ともに観てよかった。

 明日も早いので今日はもう眠ろう。


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 Miss Independent(Ne-Yo)をリピートして繰り返しています。


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