今日の夜は雨。昨夜も雨で、2日連続ジョギングはできず。
仕事帰りに部屋の近くのラーメン屋に寄って、ラーメンを食べる。雨の日は走れないのでたまの外食をしたりする。それはそれで実は結構楽しみだ。
おいしかった。
先週の金曜日のフットサルで筋肉痛になって、随分と足が張っている。特にふくらはぎがぱんぱんに張っていて、手で触ってみても大分かたい。ジョギングをしていても筋肉痛になるの? とはよく訊かれるのだけれど、使う筋肉が絶対に違うので、筋肉痛にはなるときはなるのだ(ならないときには全然平気なのに……不思議だ)。
携帯の天気予報では数日雨が(特に今晩は東日本で大雨が)降るようだけれど、たまには足休めになるというものかもしれない。
ただ、習慣として走っているせいか、走らないとなんだかさぼっているような気がしてちょっと気になってしまう。
そんなふうに思ってしまうなんて、なんだかなあともちょっとだけ思う。
『走ることについて語るときに僕の語ること』再読。村上春樹。文藝春秋。
出版されてすぐに手にとって読了し、今回は再読。休日だった土曜日の午後に、のんびりと読む。
村上春樹は33歳のときにジョギングをはじめ、毎年のようにフルマラソンを走っている。1日で100kmを走破するウルトラ・マラソンも経験済みだし、トライアスロンにもチャレンジしている。フィジカルな部分を鍛えることの重要性を、集中力と持続力との関連などから意識的に行っている。昔からエッセイの中で走ることについての文章がたくさんあって、そのたびにいいよなあと思っていた。僕も今では日々ジョギングをしている方だと思うけれど、走ることを続けている理由のひとつには、村上春樹のジョギングについての考えや文章が魅力的だったからということもある。だからこの本は出版されてすぐに読んだし、なるほどなとも思った。
今回、ある程度時間をおいて再読してみた。ちょうどこれだけ走っているのだからハーフマラソンにでも出たいなという気持ちが出始めた頃であり、いままではそういう気持ちはあまりなかった。畏れ多いと言うか、ちょっと抵抗があるなという感じで。素人がマイペースで走っているだけなのだから、レースだなんて滅相もないという感じだったのだ。けれども、毎日自分の部屋に帰ることができるようになって、毎週30kmから50kmほどコンスタントに走るようになって、ある程度自分の脚力のペースのようなものがわかるようになってきた。そんな中で、もう一度この本を読んでみたいと思ったのだ。
読み返してよかったと思う。少なくとも、以前よりもすっと頭に入ってきた。当時ももちろんなるほどと思い、それなり以上に感銘を受けたのだけれど、今回の方がよりしっくりきた気がする。前回よりも走る距離や頻度が長く多くなってきていて、共感できる部分が多かったからなのかもしれないし、レースに出てみたいという気持ちが湧き上がってきていて、実際に走った村上春樹の感想を読んで「いいなあ」と思えることが多かったからかもしれない。
少なくとも、まずは毎年などとは言わず一度くらいは、フルマラソンを走ってみたいとこれは結構本気で思っている。一生で一度くらいは、と思うのだ。その練習のためにもハーフを一本くらい走ってみたいとはさらに強く思っている。ともあれレース的なものの雰囲気を体験してみたいと思っていて、これは今度駅伝に誘われたので今度体感することができる。そんなふうにして、あれよあれよという間にもっとちゃんと走りたいという方向にゆっくりと流れていっている。
そういうタイミングのようなものは確かにあるのだろうし、こういうときにはその緩やかな流れにえいと乗ってしまおうとも思っている。
この本の中にこういう記述がある。
走ることは僕にとっては有益なエクササイズであると同時に、有効なメタファーでもあった。僕は日々走りながら、あるいはレースを積み重ねながら、達成規準のバーを少しずつ高く上げ、それをクリアすることによって、自分を高めていった。少なくとも高めようと志し、そのために日々努めていた。僕はもちろんたいしたランナーではない。走り手としてはきわめて平凡な――むしろ凡庸というべきだろう――レベルだ。しかしそれはまったく重要な問題ではない。昨日の自分をわずかにでも乗り越えていくこと、それがより重要なのだ。長距離走において勝つべき相手がいるとすれば、それは過去の自分自身なのだから。(23-24ページ)
書かれている内容は村上春樹的なストイックなものだけれどその通りのことなのだと思う。大切なのは自分が掲げたバーを越えることで、ある種の物事はフィジカルな側面を潜り抜けないと実感することができないような気がする。たとえば、走り始めたばかりの頃は2kmももたなかった。2kmも走れば呼吸困難になり、電柱でもなんにでも寄りかかりたいと強く願うような感じだった。けれども、いまでは10kmをジョグペースで走ることは当たり前に出来るし、もっと長い距離だって走ることができる。新陳代謝のようなものは身体を動かしていないときと比べよくなっているだろうし、なによりも単純に走っているのが楽しい。楽しいばかりではなくて辛いこともあるのだけれど、ただ楽しいのではなく辛かったりすることの後に楽しみがあることの方が、ある意味まっとうという気もしている。
とりあえず、まずは9月の駅伝を頑張ろう(5kmちょっとの山道を走る予定)。
そのときの感じで、それからどうするかを決めていこう。
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