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ロットアドバイザー

「ロットマイスター」のスタッフブログ。食品業界のトピックや在庫管理・ロット管理に関する情報を発信します!

漢方薬のトレーサビリティ。中国の生産農家まで調査

2007年03月27日 | トレーサビリティ
今回は漢方薬のトレーサビリティに関する記事をご紹介します。

漢方薬原料の管理強化、中国の生産農家まで調べます

記事によれば、漢方薬最大手のツムラが、4月から漢方薬の
トレーサビリティの本格整備に乗り出すとのこと。
また、業界2位のカネボウ製薬も中国で整備を進めているそうです。
いずれも早ければ来年~再来年に、生産農家から医療現場まで
一貫管理する体制を完成させる予定だそうです。
大手二社のトレーサビリティ導入によって、一気に標準化されそうですね。

漢方薬といえば、体に優しくて安心…といったイメージを持つ方が多いと思いますが、
トレーサビリティの本格整備で、ますます漢方薬の安心・安全のイメージが
強くなりそうですね。

伝統工芸×トレーサビリティ

2007年03月12日 | トレーサビリティ
ロットアドバイザーでは、食品業界以外のトレーサビリティについても
これまで何度かご紹介してきましたが、
今回は越前和紙で有名な福井県和紙工業協同組合による
「和紙のトレーサビリティ」をご紹介したいと思います。

和紙のトレーサビリティを導入している福井県和紙工業協同組合では
顧客からの「ホルムアルデヒドは含まれていないのだろうか」
「紙の上に乗せた食べ物に薬品が付かないのだろうか」等の様々な
声に注目していたとのこと。
そういった不安の声に対していち早く情報開示することで、
今以上に越前和紙の品質を高め、ブランドを向上させようと
トレーサビリティシステムの導入を決めたそうです。

情報開示の方法ですが、福井県和紙工業協同組合のホームページで、
商品についている「和紙トレーサビリティ番号」を入力すると
「和紙トレーサビリティ管理報告書」が表示されるそうです。
サンプルを見たところ、手書きの用紙(←これもなかなか味があって
いいですよね)がPDF形式になって閲覧できるようでした。

★こちらのページです⇒福井県和紙工業協同組合


和紙、特に伝統工芸品としての和紙製品は、職人の手で作られている
というだけあってどうしても少し高価なものです。
それだけに、その製品に関する情報は出来るだけ多く取得したい
というのが多くの顧客の心理かもしれませんね。
また、ランチョンマットなど食事の場面にも和紙が登場するということも
トレーサビリティ導入のひとつの大きな理由になったのだと思います。

一見、システムやインターネットとは結びつかないように思える「伝統工芸品」。
そこにあえてネットを使ったトレーサビリティ情報公開を導入することで、
安心感・信頼感だけでなく、「話題性」も生むことができますよね。
「トレーサビリティなんて関係ないだろう。
ましてやインターネットを使うなんて想像できないよ。」
そう思える製品ほど、
実はトレーサビリティシステムの導入が求められていたり
実はインターネットとの親和性が高かったりするのかもしれません。
「和紙トレーサビリティ」に学べることは多そうですね!

添加物大事典サイトがオープンしたそうです。

2007年03月02日 | トレーサビリティ
携帯電話・パソコンでいつでも、どこでも、簡単に、
「食品添加物が何の目的で入っているのか」が調べられる「らでぃっしゅぼーや『添加物大事典』」が2月にオープンしたそうです。
http://www.radishbo-ya.co.jp/company/press/07022801.html


安全な食材のニーズが高まる中、「無添加食品」は多くの人に
好まれているようです。
「トレーザビリティ」への取り組みはもちろん大切ですが、
まずは安心できる材料を使うという心がけ、
そしてそれをアピールする取り組みも大切かも知れませんね!

らでぃっしゅぼーや

りんごまるかじり条例から学ぶトレーサビリティの活用

2007年02月23日 | トレーサビリティ
今日は、りんごのトレーサビリティ「りんごまるかじり条例」の
記事をご紹介します。

参考記事:http://www.blwisdom.com/btrend2/17/
りんごトレーサビリティの詳細は上記記事をご参照ください。

今回の場合は、町の協力も得ることによって
市場の安全と信頼を取り戻した好例ですね。

ちなみに、こういった活動で、りんごの市場価値は約1.3倍に上昇したようです。
(2002年8月、津軽一円に広がったりんご無登録農薬問題の前年2001年を1.0とした場合の数値です。事件の起こった2002年は0.94と落ち込みましたが、トレーサビリティ導入後の2003年には1.34と急上昇しました。)


自社(自分)だけでやろうとすると上手くいかないことでも
周りを巻き込んで協力することで大きな成功を得ることができることも、
まだ数多くあるのではないでしょうか。

こういった事例を参考に、トレーサビリティをプラスの側面で
捉えてみてはいかがでしょうか。

建築のトレーサビリティ

2007年02月05日 | トレーサビリティ
最近、ネット上で建築や住宅部品、木材などのトレーサビリティに
関するページをよく見かけるようになりました。

住宅関連の事件があった影響でしょうか、
信頼を回復するため、信頼感をさらにアップさせるために
情報公開への取り組みを進めている企業が増えたのではと思います。

今回は、建築のトレーサビリティについてわかりやすく書かれているページが
あったのでご紹介したいと思います。
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/~nakai-ao/tracability.htm

食品、特に加工食品は多くの工程を経てつくられているため、
トレーサビリティ情報が特に重要になってきますが、
多くの工程を経てつくられる、という意味では建築も共通しているようです。
それに人の生活の基本である衣・食・住に含まれる、という意味でも
共通していますよね。
食品と同様、建築も安心や安全が強く求められている業界といえます。

建築以外にも、「多くの工程を踏み」「安心・安全が強く求められている」業界には
トレーサビリティが求められるようになるのではないでしょうか。
御社の商品は、「多くの工程を踏み」「安心・安全が強く求められている」
商品ではありませんか?
だとしたらトレーサビリティシステムへの対応を考えてみると良いかもしれません。
トレーサビリティというキーワードは、きっと御社の強みになってくれると思います。

住宅部品のトレーサビリティ

2007年01月22日 | トレーサビリティ
食品業界以外でもトレーサビリティへの取り組みが進んでいる、ということで、
前回の記事では「花卉(かき)業界のトレーサビリティ」をご紹介しました。
今回は「住宅部品のトレーサビリティ」についてご紹介したいと思います。

財団法人ベターリビングは、ICタグを利用した、住宅部品のトレーサビリティ
管理システムを昨年12月に構築したそうです。
ベターリビングでは、品質・性能・アフターサービス等に優れた住宅部品の
認定、さらには、社会的要請への対応を先導するような住宅部品の認定を
行っているとのことです。

今回のトレーサビリティシステムは、BLマークとよばれる認定証に
ICタグをつけて管理するというもので、まずは住宅用火災報知機で
スタートさせるようです。

参考:
メーカー、住宅管理者が共通して使えるICタグによる住宅部品の
トレーサビリティ管理システムを我が国で初めて構築  
BL-bs住宅用火災警報器からスタート


去年は建物に関するニュースが多く報道されましたよね。
それをきっかけに住宅の材料から設計・構造まで気にする、
という人も増えてきたのではと思います。
住まいの安心・安全性を証明してくれる指標が、
住宅部品のトレーサビリティシステム導入によって、
より確かで便利な物になってくれるといいですね。

花卉(かき)業界のトレーサビリティ

2007年01月17日 | トレーサビリティ
トレーサビリティへの取り組みをしているのは、
食品業界だけではありません。
近年では、食品以外の業界でも注目されるようになってきました。
今回は、トレーサビリティの取り組みをはじめている業界を
ご紹介したいと思います。

まずは花卉(かき)業界。
MPSと呼ばれる認証プログラムの導入が始まっているそうです。
MPSを日本語に訳すと「花き産業環境プログラム」。
花の生産/流通上の環境負荷の低減や鮮度・品質の管理、社会的な責任に
対する様々な取り組みを認証するシステムで、オランダで発足したものです。
特に「鮮度・品質の管理」という部分で、トレーサビリティへの対応が
重要になりますね。
MPSは、既に世界22カ国で認証を受けている企業があるということで、
日本の花卉業界でも注目すべきシステムだと思います。

MPSについて、詳しくはこちらをご覧ください。
MPS Japan
(MPS参加受付窓口「MPSフローラルマーケティング株式会社」のサイト)

その他にも住宅部品や化粧品など、様々な業界でトレーサビリティへの
取り組みが始まっています。
あなたの会社の業界では、トレーサビリティへの取り組み、
始まっていますか?
関係ない…と思っていた業界でも、もしかしたら既に取り組みが
始まっているかもしれません。
一度検索サイトや業界紙などで調べてみることをオススメします。

ロットマイスターもトレーサビリティに対応したシステムです。
現在のところ、食品関係の会社様への導入事例が多いですが、
もちろんそれ以外の業種にももっと対応していきたいと考えています。
ロットマイスターの導入事例は以下のページをご覧ください。
ロットマイスター導入事例

トレーサビリティに関して先進的な取り組みをしている会社、
業界などご存知でしたら是非コメントしてくださいね。
ロットマイスターも「トレーサビリティ対応したい!」という
ご要望にしっかり応えることができるよう、積極的に情報収集を
行っていきたいと思っています!

ユビキタスで実現。トレーサビリティシステム

2006年12月08日 | トレーサビリティ
みやぎ生協は、「ユビキタス」の技術で食品のトレーサビリティ(生産流通履歴の追跡)システムを向上させる実証事業「ユビキタス食の安全・安心システム開発事業」に参加するそうです。
この実証事業は、農林水産省が2005年度に開始した補助事業で、
みやぎ生協は2007年2月にも、店舗などで一部商品に識別コードを
付けて販売し、実証をはじめるそうです。

「ユビキタス」といえば、携帯電話や家電への活用がよく話題になりますが、
実は最も影響力を持つのは、こうした販売や生産管理といった業務システム
への活用なのではないでしょうか。
一般家庭へユビキタスが浸透することももちろん大切ですが、まずは業務の
効率化・管理の徹底などへの対応が急がれるのではないかと思います。

「トレーサビリティ」に「ユビキタス」、なんだかカタカナの用語が
どんどん増えてきていますが、今回のみやぎ生協のような事例が増えてくると、
ますますこれらのキーワードの認知度が高まるのではないでしょうか。
そうなると、一般の消費者へも
「トレーサビリティをしっかり行っています」
「ユビキタス技術を活用して管理しています」
といったアピールが有効になってくるかもしれませんね!

ロットマイスターの「安心・安全の情報発信」機能では、ホームページ上で
産地や加工地などの情報を公開することができます。
食の安全管理への取り組みをPRするためにも有効な機能だと思います。
詳しくはロットマイスターのホームページをご覧ください。

RFIDでトレーサビリティ

2006年12月06日 | トレーサビリティ
最近、JRの「Suica」やNTTドコモの「おサイフケータイ」(IモードFeliCa)などの
言葉をよく見たり聞いたりする機会が多くなってきましたね。
それぞれには、「RFID」と呼ばれるICチップが埋め込まれており運賃や買い物の
清算に利用されています。

RFIDの特徴は、バーコードに比べ、たくさんの情報を記録することができ、
また、あとから「データの書込み」ができること。
複数個の同時読取や、多少の距離があってもデータ読取することが可能です。

例えば物流分野では、物品や備品にRFIDを付け、棚卸など現品管理業務の効率化を
支援するシステムが考えられていたり、食品や機械などの分野では、
さまざまな商品にRFIDを付与し、原材料や製造/加工、流通、廃棄の履歴を
管理してトレーサビリティを実現する仕組みなども考えられています。

最近では、このチップを全ての食品に割り振って、その食材をRFID対応冷蔵庫に入れ
てしまうと、賞味期限を自動チェックしたり食材リストを作ったりと冷蔵庫がIT家電に
なってしまう将来も現実的に考えられているようです。

RFIDがもっと一般的に使われるようになると、単価も下がって
ますます画期的な使い方が考案されるかもしれませんね。
私たちとしては、やはり在庫管理・販売管理にどう関わってくるのか、
がとても気になるところです。

ブログ+トレーサビリティで安心をアピール

2006年12月04日 | トレーサビリティ
最近、ホームページを利用してトレーサビリティ情報を発信する
取り組みが多く見られるようになりましたが、
今回はブログでトレーサビリティ情報発信をしている
「トレーサビリティブログ」を見つけました。

サラダボウル トレーサビリティブログ

サラダボウルは山梨県の会社。
ブログが始まったのは2005年の7月ころのようですが、
日記の記事件数がなんと約1年で500件以上もあります。

忙しい中、こういった記録を残していくのは相当大変だと思います。
(ロットアドバイザーは週3回ですが結構大変です。笑)
でも、活動記録を残して、誰の目からも見えるようにする
といったことは非常に大切ですよね。
生産者自らが顔と名前を出して、ブログを書くということも、
安心感を提供するひとつの方法だと思います。
トレーサビリティの究極は、提供者の顔が見えることかもしれません。

サラダボウルの「トレーサビリティブログ」、ネットを使った
トレーサビリティの一つの形として、参考にされてはいかがでしょうか。

このブログ「ロットアドバイザー」やロットマイスターのホームページも、
システム導入を検討されている皆さまに、安心・信頼を
お届けできるサイトになるよう努力していきたいと思います!