家庭によるしつけが衰退したとよく言われているが、様々な(聞き取りなどの)調査によればそもそも家庭がしつけの主体と認識されるようになったのは戦後のことである(『日本人のしつけは衰退したか』)。要するに、新しい事態なのだ。原因としては核家族化や共同体の解体など色々あるだろうが、その主要なものとして欧米型家族の理想化と模倣があるのではないかと考えている。おそらくその窓口となったのは、(主に)アメリカのホームドラマの普及であろう。
現在そのことに非常に興味を持って『「家族」と「幸福」の戦後史』を読んでいるが、興味深いことがわかれば改めて書きたいと思う。とりあえずここでは、マスコミや一般に流布している家庭像が歴史的に根拠の無い、より詳しく言えば現状を批判するために意識的、無意識的に生み出されたものであるということを主張するにとどめておきたい。
現在そのことに非常に興味を持って『「家族」と「幸福」の戦後史』を読んでいるが、興味深いことがわかれば改めて書きたいと思う。とりあえずここでは、マスコミや一般に流布している家庭像が歴史的に根拠の無い、より詳しく言えば現状を批判するために意識的、無意識的に生み出されたものであるということを主張するにとどめておきたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます