時間がない!時間がない!ホントのこ~とさ~:サッカーと可処分時間と切り抜きと

2022-10-16 08:00:00 | 感想など
 
 
 
 
時間がナッシングパパ状態にかこつけて、「ファスト映画」やら「ファスト教養」やらが求められる必然(求めざるをえない理由)の参考になる動画をご紹介。
 
 
え、こんなことやってるから締切ヤバいんじゃないかって?君のような勘の良いカキはフライだよ・・・(゜∀。)
 
 
さて、フルで見て楽しむ人、ダイジェストだけ見たい人、そもそも見る気にならない人の差異はこんな感じだろうか(動画でも言及されているが)。「サッカーってなかなか試合動かないじゃん。何であれがおもろいの?」、「だからこそ、溜まりに溜まった均衡が崩れた瞬間がめっちゃ興奮するんやん」、「せやったらゴールの瞬間だけ集めたもの見ればよくね?」、「君とは宗派が違うようやな😅」。
 
 
まあ「総マクドナルド化」ならぬ「総ハリウッド化」というか、要するに即効性のあるわかりやすいモノじゃないと、自然に離れる環境ができてしまってる、という話😫
 
 
かと言って、それに最適化したスポーツルールに変えたら、それこそ元のファンすら離れていって、いよいよオワコン化って話だ(遺伝や突然変異になぞらえれば、過剰適応は短期的には効果があるかもしれんが、環境が変わったらついて行けずに絶滅する的な状態)。
 
 
先に述べた三者の違いに戻れば、(前に書いた「天然」と「養殖」の話にもリンクするが)その良さがわかるのわからんのと主張したところで、最終的には「嗜好の差異」という結論に至らざるをえない。
 
 
「ファスト教養」倍速視聴・ネタバレ歓迎についても、それを問題だと思えば思うほど、こういった困難な前提をよくよく理解する必要がある。というのは、もしそうでなければ、「教養」の重要性やらフルで等速にて鑑賞することの豊かさを説いたところで、相手に「単なる党派語り」としか見なされない=ほぼ無効という状況を量産するだけ、と想定されるからだ(もちろん、「インスタントな消費への耽溺が複雑・多様な世界の理解を妨げ、結果として陰謀論の跋扈や排除の風潮を容易に作り出せることにつながる。つまり、我々の社会のプラットフォームを破壊しかねないのだ」といった警鐘はかなりの妥当性があると思うし、ゆえに重要でもある。しかしそれも、適切な語りのスタンスなしには、ただ宗教勧誘のように嫌な顔されて終了するだけやで、という話)。
 
 
こういう理解を踏まえて、自分はブルデューだのマンハイムだの(あるいはローティのリベラル・アイロニズム)に言及してきたわけだが、正直最終的な答えは、理論ではなく身体性なんだろうと思っている(Don't think!Feel...の世界)。すなわち、その豊かさに身を投じる享楽を知り、それを求める構えに自分から至らないと、理屈で説得して無理じゃね?て話(ちなみにこれが納得いかないなら、行動経済学や認知科学などで人間の非合理性、正確には「限定合理性」がどのように合理的・学問的に語られているかを見ていくのがよいだろう。もっと具体的に書けって?締切に追われる中こんな記事書いてる今の俺の行為がまさにそうだよ😇Look at me!)。
 
 
だから、最も迂遠な答えに見えても、「暇が必要だよね」といった國分功一郎の発言なんかが実は最も的を射てるんじゃないすかね?と思い何度か引用しているわけである。
 
 
最後に、こんな話をやり取りを書いて終わりたい。
 
 
 

宗教者A
念仏だけ唱えてれば救われるとかイミフwww

 


農民A
作業で時間ねーのに、座禅とか三昧とか長時間修行しなきゃ救われんとかイミフwwwその時点で「差別」じゃん。

 


お粗末様でした。


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