ジャニーズ問題の構造解析と、日本政府が否を突き付けられる日

2023-10-17 16:45:04 | 感想など

 

 

ジャニーズという単一の問題に終始するのではなく構造を見ていくことが大事だ、なぜならこういう組織や忖度の関係は日本社会においてそこかしこに見られるからだ・・・というわけで、その構造ついて説明したArc Timesの動画を掲載。

 

やはり松谷創一郎が入ると、メディアの忖度内容や所属タレントの動静について具体的な話がなされるので参考になる。こういう大きな問題が起こると、一方的な「べき論」か、あるいは内側からの擁護論かの不毛な平行線になりがちだが、実際にはその両方を批判的に組み合わせていくことが、理論倒れではない構造解析には必要不可欠である(これは歴史観と実証主義の関係性に似ている)。

 

加えて今回は、経済関係に強い尾形と組織の実情を知る松谷という組み合わせによって、新会社の具体的なあり方やその問題点・難しさなどにまで言及されていたので、今後を占うという意味でも非常に興味深い内容だった(まあこれを見る限りは、批判をかわすためにとりあえずそういう方向性にしたという感じであり、その困難さを把握した上で対応を模索している状況とはとても思えなかった。その意味では、11月以降も様々な問題が噴出していくことだろう)。

 

なお、問題がジャニーズと大手マスメディア間で済むレベルはとっくに超えているという話も何度か書いたが、その要諦の一つである刑事事件化について述べたのがこちら(刑事訴追の件は海外での訴訟の可能性という観点で一度書いたことがある)。

 

 

 

 

国連人権委員会の報告書において、ジャニーズ問題は事務所のみならず大手マスメディアや芸能界、そしてさらに政府など公権力の問題にも言及している。動画では「不作為」という言葉が使われているが、要は裁判や国会質問という形で何度も問題として取り沙汰されながら、それでも何もしてこなかった責任が問われるということである(宣言したのに何もしなかった状況なので、もはや「未必の故意」にすらあたるレベルのようにも思えるが)。

 

この「Xデイ」が控えている時点で、国内においていくら他の事件などで目くらましを行おうと意味をなさないのだが、保身大スキーな小役人たちはどうも「お茶を濁す」ことで国際的な非難も何とか乗り切れると思うくらいに脳死状態みたいだね(仮にこの話が有耶無耶になる事態があるとしたら、中東情勢に連動して台湾有事が起こり、さらに同時期に南海トラフ地震が発生するレベルくらいじゃないかな?まあそん時は別の意味で「終わる」んだろうけど)。

 

というか、この内向き志向とやってる感だけ出すスタイルは、先の戦争開始間際の日本政府・旧日本軍の行動様式・精神構造とおそろしいほど似通ってるんで、ホンマ進歩してねーんだなと笑うしかない。あ、てゆうか当時と違ってニ・二六みたいな大規模テロのリスクはさすがにないから、その意味では退化すらしてんのか~。こら救いゼロですなw

 

まあ過去の出来事なんで「俺のやった事じゃねーのに!」とか今の政治屋たちは考えてるんだろうけど、裁判や国会質問などは過去の確定した出来事で今さらどうにも糊塗しようがないからこそ、「損切り」のマインドで早めに何とかするしかないんだけどな。

 

ま、「人が死なないと変わらない」という不名誉な評判のある日本組織なんで、その特性を今回も遺憾なく発揮してくれるものと思われる(それとは違ったニュアンスだけど、安倍晋三亡き後で、どんどん東京五輪の汚職問題が表沙汰になりましたなあ)。

 

ハハッ(・∀・)


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