「何も明確にできない記者会見」をやる意味とは…まあ実施側には実施側なりの事情はあるんだろうけど、ここまで来ると、もはや「保身芸」というコントにすら思えてくる。
というのも、日テレはジャニーズとの蜜月関係と隠蔽への積極的加担、あるいはセクシー田中さん問題や24時間テレビ問題などにより、すでに大きなヘイトを買っている大手マスメディアの中でも、特に悪質な存在だとみなされているからだ(ここにフジテレビがいることは言うまでもない)。
とするなら、組織の内側の論理で形だけの記者会見を開いたところで、ますますヘイトと憶測が膨らみ、ボヤが火柱になって自分たちを火だるまにしうることはフジの静止画像会見とその後の顛末を見ても予測がつくわけだが、保身で思考停止に陥ると、そういう正常な判断もできなくなるものらしい(この観点で言うと、もはやネットスラング化している「大本営発表」は、特殊な事態というよりもむしろ、一定の条件下で観察される現象としてその構造を分析すべきものだ→「実態の精緻な分析なしに、反省も対策もありえない:戦争の『悪魔化』はなぜ有害なのか」。そして、それを下支えしていた情報の独占・発信という非対称性は、すでにSNSが普及しオールドメディアの力が相対的に衰えている今日では、通用しなくなってきていることは言うまでもない)。
さらに言うと、
情報の隠匿は、結果として二次被害を惹起・拡大するという点でも、社会的害悪が大きいことを指摘しておきたい。その意味では、今回のような対応について、社会的非難が広がるのは当然のことだし、またその動向によって保身芸に走った組織が社会的制裁を受けるような状況こそ、健全な状態と言えるように思われる。
以上。
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