

腹が痛いので救急車を呼んだらしい。
顔見知りの看護士さん2、3人と共にやって来た。
過去に何度か入院したことがある常連さんらしい。
後でチラッと見えたが、40後半といったところ?
酔っ払っているので大変威勢がいい。
患者 「2週間飲まなかったけど、飲んじゃってよぉ~」
看護士さん 「また飲んでるの~、今度来たら後がないからね」
酒を飲んでいるだけなら病院には来ない。
痛み止めを飲まされている。
話の様子から膵炎は以前したらしいが、違うところみたい。
朝になるとネズミになる。
僕もそうだった。
朝になると「チュー、チュー、チュー」と言っていた。
担当の先生が来た。
「検査ではちょっと良くはわからないけれど、肝臓のまわりだね。脂肪肝が進んだせいかな? 胆管炎かな?
どっちにしろ原因は”酒”だね」
根本的に解決するには、アルコール専門病院に行って”断酒”をしなければならない。
そうでなければ、酒→病院の繰り返しで、最後には”死”が待っている。
なかなか酒を止めるのは出来ないことだが、貴方ならどちらを選びますか?
僕は、こういう痛みがある人の方が酒を止めやすいと思うのだが。
「う~ん、カナダ産はいけるねぇ」
・・・・・うそうそ。
アマゾンで頼んで届いた、カナダ産のメープルシロップなのだ。
母親が部屋に入ってきて、何気なくテーブルの上に置いたメープルシロップを入念に見ていた。
「あんた、飲んでるんじゃないよね」
と言われた。
ウイスキーや他の酒と言われれば、そう見えなくもない。(英語で書いてあるので)
考えもしなかった・・・・。
飲んでいるならば、アルコール依存症者は酒をどうやって?隠すか考える。
どうやって?酒を飲むか考える。
私、酒はもう一生飲みたくも無い。
こう思うアルコール依存症者は少ない。
アルコール依存であることを否定から受容に移行をしなければならない。
アルコール依存症者の家族も大変なのだ。
なんせ アルコール依存症を受け入れない人は嘘を付くので・・・・。

だけれど、自分を、家族を破滅させるのは同じ。
正しい知識を。
この人、いい顔になったね。
依存症の啓蒙活動に励んでいる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191212-00010006-ktn-l42