高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

2007年に採集した沖縄の蛾1

2007年11月20日 14時05分22秒 | Weblog
これは2007年5月に沖縄県の石垣島と西表島で1週間かけて採集した蛾の標本(ヤガ科)で、ホームページ「南四国の蛾」の「四国番外日誌」で個別には紹介したが、それらをまとめたものである。
昨年は1箱だけだったが今年は装備を充実して2箱集めることができた。
右端上部の大きい4頭はサビモンルリオビクチバで、右から2列目上部がオオシラホシアシブトクチバ、中央の黒いのがナタモンアシブトクチバ、その左列の後翅が黄色いのはヒロオビキシタクチバである。
これらのほとんどは四国ではお目にかかれない種ばかり、現地ではほとんどが普通種になるのだろうが、目の前で生きた個体を見たときは感激の連続だった。
(撮影:2007.11.20)

シコクエンシスの会1

2007年11月18日 10時24分54秒 | Weblog
11月17日に高知市で「第18回シコクエンシスの会」が開催されたので出席した。
これは四国の虫屋たちが年1回集まる会で毎年四国4県が順に持ち回りで行っていて今年は高知県が当番になる。
出席者は33名とやや少なかった。
高知県ゆかりのヒラズゲンセイの生態の講演を聞いた後、4名の蛾屋が集まって久しぶりに楽しい情報交換ができた。
四国では蛾を集めているメンバーが少ないのでこういう機会は貴重だ。
(撮影:高知市 国民宿舎「桂浜荘」2007.11.17)

オンブバッタ

2007年11月17日 08時59分19秒 | Weblog
我が家のミニ畑のダイコンの葉には毎日かわいいオンブバッタが見られる。
何回か見た限りでは緑の個体には緑、茶色の個体には茶色の雄がちょこんとおんぶして、ずっと交尾している訳ではないが降りることはない。
同じ種類で同じ色の雌雄がつくというのは偶然なのだろうか。
雄が雌の背中から降りようとしないのは別の雄が交尾に来るのを防ぐためかなと考えてみた。
でも食事もするのでそのときは雄は降りるしかないのだろう。
(撮影:2007.11.10)

ツルグミ

2007年11月16日 14時47分24秒 | Weblog
海岸付近の林縁ではこの時期ツルグミがよく咲いている。
名前の通り蔓性で、樹木にもたれかかるようにして長く枝を伸ばす。
関東地方から沖縄にかけて分布している。
実は4月頃オレンジ色に熟して垂れ下がっているのを見かけるが、固そうで食べたことはない。
(撮影:土佐市 2007.11.9)

アキグミの実

2007年11月15日 11時16分06秒 | Weblog
野外を散策してみたが適当な被写体になる虫がこの時期は見あたらない。
ふと見るとアキグミがかわいい赤い実をつけていた。
人間が食べるには普通のグミと比べて実が小さすぎる。
小鳥の餌にでもなるのだろうか。
花は甘い香りがする黄白色で春に咲いてなかなかきれいだ。
秋に実をつけることから「秋グミ」と名がついている。
(撮影:土佐市 2007.11.9)

ハマオモトヨトウ幼虫2

2007年11月14日 12時29分05秒 | Weblog
アカマダラヨトウを見つけた場所から海岸に沿って3kmほど東のハマオモト植栽地にも足を伸ばしてみた。
11月に入り涼しくなったが、それでも少ないながらハマオモトヨトウ幼虫が少し止まっていた。
葉は中ほどをかじることが多いので、葉に穴が開いたようになっていてアカマダラヨトウと食痕の違いが分かる。
蛹は葉の付け根からは発見できず、根元の土の上にころがっているものを13個見つけた。
羽化後の抜け殻も数個見つけたが成虫はいない。
以前、春に蛹を50個ほど見つけて持ち帰ったものははすべて羽化しなかった。
蛹で寒い冬を乗り切るのは難しいようだ。
(撮影:春野町 2007.11.13)

アカマダラヨトウ幼虫

2007年11月13日 14時44分34秒 | Weblog
時間がとれたので以前アカマダラヨトウの蛹を見つけたハマオモトの地点に再び出向いてみた。
これが3回目の調査になる。
到着して見ると食害を受けた株はほとんどが根元からザックリ刈り払われている。
これはだめかと気落ちしたが、未調査の株の葉をめくっていると思いがけず幼虫を1頭だけ発見した。
終齢幼虫で蛹化前のため少し赤みを帯びている。
ハマオモトヨトウ幼虫は白い紋があるが、こちらは白い筋模様である。
蛹は抜け殻が3個、羽化前の蛹を3個見つけることができた。
(撮影:土佐市 2007.11.13)

アカマダラヨトウの蛹

2007年11月12日 10時38分31秒 | Weblog
ハマオモトの株を調べると葉の付け根付近に糞やゴミを集めて簡単な蛹室を作っているアカマダラヨトウの蛹を5個発見した。幼虫はやはり見つからない。
持ち帰った蛹は今まで9日、10日、12日と計3頭が羽化している。

想像すると以前1頭のアカマダラヨトウ♀がここに飛んできて周辺のハマオモトに産卵し、それが繁殖したのではないだろうか。
(撮影:土佐市 2007.11.9)

ハマオモトの食害状況

2007年11月11日 13時08分10秒 | Weblog
天気が良かったのでカメラ片手に横波半島を散策してみたが、昆虫は少なく普通種ばかり・・・
仕方なく帰りに前回アカマダラヨトウを見つけたハマオモトに立ち寄ってみる。
20mくらいの間に20株ほど植えられていて、ここはすべてアカマダラヨトウだけが生息しているようだ。
周囲の雑草がきれいに刈られていて、この日は足を踏み入れることのできない株まで手が届いたので前回より詳しく調査することができた。
ハマオモトヨトウが新芽を主に食べるのに対してアカマダラヨトウは新芽以外大きい葉まで手当たり次第にかじっているようだ。
(撮影:土佐市 2007.11.9)