高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

マエグロホソバの交尾

2007年09月20日 10時04分00秒 | Weblog
マエグロホソバは雌雄で前翅の模様が全く違っていて、画像の左側が♂で、右側が♀になる。
このように交尾している場面でも見なければ同種とは気づかない。
蝶でいえばメスグロヒョウモンのような存在ではないだろうか。
♀は黄色の前翅に青い紋が左右2個ずつあるが、はねを閉じて止まっているときは前・後翅すべてを一つに重ねるので青い紋がまるで3つあるように見えてしまう。
マエグロホソバは本州の東海地方以西、四国、九州に分布し、年2回発生する温暖帯の蛾である。
全国に分布する♀がよく似た大型のヨツボシホソバがいるので同定には少し注意が必要である。
(撮影:宿毛市 2007.6.20)