高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

ゴマフボクトウ

2007年09月14日 10時23分57秒 | Weblog
ゴマフボクトウは灯火によく飛来する蛾である。
白いはねに黒ゴマをちりばめた模様からゴマフ(胡麻斑)という名がついている。
展翅してはねの左右の紋を比べると模様が少し違っているのがおもしろい。
幼虫は樹木にトンネルを掘って材を食べて生活する。材は栄養価が低いので羽化まで2年かかるといわれている。
成虫は夜行性で、食物のせいか大きさも♂の開張35mmから♀の70mmまでと変異が大きい。
この蛾に触れると足を縮め腹部を丸めて死んだように全く動かなくなってしまう。これはかなり長い間続くようだ。
他の昆虫ではよくあることだが蛾の仲間では珍しい行動と思われる。
(撮影:高知市 2007.9.12)