高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

アオマツムシ

2007年09月08日 10時11分47秒 | Weblog
緑色をしているので一見バッタのように見えるが、実はコオロギの仲間でアオマツムシという。
コオロギ科では緑色は珍しい。
成虫は体長22~28mmで、秋になると樹上でリーリーと甲高い声で鳴く。
鳴き声は耳が痛くなるほど大きいのだが、いざ見つけようとすると保護色で木の葉に似ていて難しい。
熱帯アジアからの移入種と考えられていて、1898年に東京で発見され、それ以降苗木についた卵などを通して九州まで分布を広げている。
高知県でも街中やその周辺でよくこの虫の鳴き声を耳にする。
飛ぶことも上手で夜間灯火にも飛来する。
からだの縁に黄色い線状のふちどりがあるのが特徴。
この個体は背中が緑色なので♀である。♂は背中に茶色の模様がある。
(撮影:宇佐町 2005.8.24)