2015年9月3日 12時47分
元県漁連会長に有罪判決 田原・漁協不正経理
アサリ漁の手数料を着服したとして、業務上横領罪に問われた愛知県漁業協同組合連合会の前会長で小中山漁協（同県田原市）の元組合長小川浄被告（７１）に対し、名古屋地裁岡崎支部は３日、懲役２年６月、執行猶予４年（求刑懲役２年６月）の判決を言い渡した。
近道暁郎裁判官は「手数料の一部は収支決算書に記載されず、小川被告名義の漁船の経費や、私的な中元・歳暮代に使われた」と指摘。「着服したとされる金は漁協の経費で、横領の意思はなかった」とする弁護側の主張を退けた。
判決によると、小川被告は小中山漁協の元女性事務員２人と共謀し、地元の三漁協などでつくる渥美七ケ浜連合会が漁師から徴収したアサリ漁の手数料のうち、２０１１年６月に約１２８万円、１２年６月に約１２６万円をそれぞれ着服した。
同罪に問われた元女性事務員２人は、いずれも懲役１年６月、執行猶予３年の判決が確定した。
（中日新聞）
