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シンプルガーデニング(4)




〈寄せ植えは最小限の株数で美しく-2〉 

お花の色数が少ないと寂しいのでは?......と不安になって、
赤も黄色もピンクもブルーもひとつの鉢に入れたくなる気持ちは
分かりますが、そこはぐっとこらえて、一色か二色、
最高でも三色までに押さえます。
色同系色のグラデーションなら多くなっても大丈夫です。
色数を多くすると、かえって散漫になり、
インパクトが無くなり、野暮ったくもなります。
カラーテーマを決めて、色を印象づけると目に留まり、
心に残ったりするものです。
また、お花や葉っぱの大小や、形、質感も大切です。
違う種類の花や葉でも、同じような大きさや形のものばかりだと、
メリハリが無く、まとまりにくくなります。
写真のコンテナは、45センチ四方くらいの大きな鉢なので
  ハボタン.................................3株
  シロタエギク・レース......2株
  ガーデンシクラメン...........1株
  ヴィオラ.................................2株
を入れています。
色目は、紫とピンクの2色ですが、ハボタンとヴィオラは、
同じ紫でも色幅があります。
また、シクラメンの葉の斑がいい感じで、アクセントになりつつ、
全体をまとめてくれています。
これが普通の緑の葉だったら、かなり面白みに欠けると思います。
シロタエギク・レースも脇役として紫やピンクを引き立てながら、
質感のバリエーションを作ってくれています。
色数は最小限に押さえながら、形や大小、テクスチャーなどで
変化をつける組み合わせ方が、私は好きです。































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シンプルガーデニング(3)




〈寄せ植えは最小限の株数で美しく-1〉 

園芸店やホームセンターなどに飾ってある寄せ植えを見ると、
たくさんの株数が入っていて、結構高い値段で売られています。
私が自分で作るものは、最小限の株数で、植物がのびのび生長して
膨らんで、形を作ってくれる寄せ植えを目指しています。
その方が経済的だし、植物もゆったりと居心地良く、本来の美しさを
引き出してあげられる気がするのです。
この写真の寄せ植えは、何年か前に作ったものですが、
パンジー、ヴィオラ、スーパーアリッサムの3株だけですが、
それぞれが大きく膨らんで、いい感じに調和ました。
何種類も入れなくても、植物を吟味してうまく組み合わせれば、
充実した寄せ植えになります。
植え込んだら、後は水やりや花ガラ摘みの世話くらいで、
植物の成長に任せます。
鉢の直径は30センチくらいです。
昔、ガーデニングの講師をしていたとき、
「寄せ植えの株数を増やして、もっと利益を上げて下さい」と
カルチャーセンターの方から言われた事がありましたが、
「必要の無いものを入れた窮屈な寄せ植えは作りたくないです」と
お断りしました。
経済至上主義は何処にでも深く浸透しています。
鉢にたくさん植え込むためには、せっかく育った根っこを大きく
削ぎ落とさなければならなくて、それもイヤなのです。
見た目の美しさと植物の生育環境のためにも株数は最小限にして、
それぞれの植物がの伸びやかに育って、美しい形を作ってくれる、
それでいて、お財布にも優しい寄せ植えが一番と思っています。



































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シンプルガーデニング(2)




〈土はなるべく買わない主義ですー2〉

前回は、土をなるべく買わない理由を書きましたが、今回は
具体的に土をなるべく買わないで、どうリサイクルしているかを
書きたいと思います。
それは至って簡単で、今までニチニチソウなど
夏の花を植えていた鉢から、ニチニチソウを抜き取って、
ざっと根などを取り除いて、よくほぐします。
土が固まりやすくて、水はけが悪そうだったら赤玉土とか、
腐葉土や堆肥などのうちどれかひとつで大丈夫なので、
少し混ぜ込みます。
それから、固形の有機肥料をひと掴み程度、根に
直接触れないように入れて、パンジーやヴィオラなど、
次のシーズンの植物を植えちゃいます。
これで、何の支障も無く、シーズンの終わりまで、
たくさんの花を咲かせてくれます。
これをもう、4~5年は繰り返していますが、問題はありません。。
化学肥料や、液肥などの追肥もしませんし、
もちろん殺虫剤など化学薬品の散布もしていません。
ささやかながら、自然栽培を自分でやってみて、
やはり肥料をたくさん与えると、虫が寄って来る事を実感しました。
肥料をたくさん与える→虫がやって来る→農薬を撒く、
というのは負の連鎖、自然界を痛めつける行為だと感じます。
土の中には様々な微生物が住んでいて、その働きで植物が育ったり、
引抜いて残った根っこなども、ちゃんと分解してくれます。
これは私の想像ですが、私のベランダの鉢の土は、
このベランダに合った環境に微生物が土を
調整してくれているのではないか.......と考えたりします。
ただ昨今は、豪雨で強い雨が降り注ぐので、鉢の土は押し流されて、
どんどん減ります。そんな時だけ、土を買い足しています。
また、野菜の場合は
『完全版生ゴミ先生が教える「元気野菜づくり」超入門』
書いてある通りに生ゴミを足していけば永遠に土を
買う必要はありません。
この土を草花に使っても、全く問題ないと思いますが、
生ゴミがそんなには出ないので、園芸植物は
前述のようにしています。












































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シンプルガーデニング(1)




〈土はなるべく買わない主義です-1〉

長い間園芸をやって来て、園芸書や一般的に云われている
植物の育て方は、私的には、ちょっと違う気がしています。
昔は平気で使っていた「新しい土、古い土」という言葉......
そもそも土に新しい、古いなんてあるんでしょうかね........
ちょっと考えてみると、なんかヘンです.............。
確かに何年も鉢植えで使っている土は
年数が経っているという意味で、「古い」という表現に
なるのかもしれません。
でも、だからと言って、「ゴミなの?」と、
あるときふと思いました。
土とは、風化した岩石の細かいくず、生物の死骸や腐敗物、
微生物などより成り立っているものです。
ですから、正確には新しいも古いも無いと思われます。
園芸書などには、
「古い土は捨てて、新しい土に変えましょう。」
とか、よく書いてありますよね...............。
けれども、何か化学薬品とか放射能などで
汚染されていない限りは、何度でもリサイクル出来る、
ありがたい感謝すべきものだと思います。
「新しい土に変えましょう」は、
「新しい土を買いましょう」ということですから、
結局は経済至上主義だから......ということになると思います。
「母なる大地」という言葉がありますが、植木鉢の土だって、
元は母なる大地の一部...........それを「使い捨て」って、
どうなのだろう.....土への感謝が無い......と
考えるようになりました。
かくいう私も、昔は土をゴミに出していたので、
深く反省して、リサイクルに努めています。

































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