3月の始めに、知り合いに誘われて、トスカーナ州 シエナ県にあるモンタルチーノ町のワイナリー、ビオンディ サンティの見学に行きました。この頃、イタリアにも新型コロナウイルスが流行し始めましたが、皆、まさかこのような事になるとは、思ってもいませんでした。
人口約6000人程の小さな町で作られるワイン、ブルネッロ ディ モンタルチーノは世界的に有名なワインです。
ビオンディ サンティ社は、ブルネッロ ディ モンタルチーノの生みの親のワイナリー、畑で栽培していた、サンジョベーゼ種(突然変異をおこしやすい品種だそうです)のブドウの変種を見つけ、研究を重ねて、この変種にブルネッロ(サンジョベーゼ グロッソ)と名付け、ワインの生産を始めます。
そして、1888年に初めて、ブルネッロ ディ モンタルチーノと言うラベルを付けたワインを発表します。






周辺のブドウ畑。

この長い細い道を通って、ワイナリーに向かいます。






住まいのある所でワインを作るのが、昔からの方針だそうです。古い大きな館(部屋は50位あるそうです)の中に醸造所があります。

教会もありました。


醸造所の裏側。醸造所は家の中なので、撮影は可能ですが、公表はしないで下さいと言われました。

1930年代に作られたブドウ畑。
収穫の時期になると、醸造所の入口に、約3℃に保たれたコンテナが作られ、摘まれたブドウを手作業で房から外して、コンベアーにのせて、ブドウの大きさをセンサーによって選別して、ワインを作り始めるそうです。
中を見学して、5種類のワインの試飲をしました。



ロッソ ディ モンタルチーノ。10年未満の若いブドウの木で作られたワイン。

ブルネッロ ディ モンタルチーノ。10年から25年のブドウの木を使い、3年木の樽で熟成され、ボトルに詰めて、更に熟成されます。


ブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ。リゼルヴァは、ブドウが最良の年だけに作られる特別なワイン。25年以上のブドウの木から作られ、三年間、木の樽で熟成させ、ボトルに詰めて長い間(数年以上)熟成させます。適正な保管状態で保存してあれば、50年は保証してくれるそうです。


ブルネッロ ディ モンタルチーノ。右のボトルがリゼルヴァ。




ワインの説明を聞きながら、試飲が始まります。


ロッソ ディ モンタルチーノ 2016年。


ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2011年。


ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2009年。


ブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ 2012年。


ブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ 1998年。
飲み比べると、それぞれ味と香りに違いがあって、とても貴重な体験をしました。
この後、モンタルチーノの町に食事に行きました。