犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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レッドアンブレラ

2018年05月22日 | LGB&T
[あらすじ] ブラスアンサンブル仲間の二十代女子に、
東京レインボープライドでブラスバンドに参加することを知らせておいた。
すると、「パレード見ましたよ」と写真をラインにアップしてくれた。
それはパレード最後尾のフロートで、たくさんの赤い傘が行進している様子だった。

身近な人である私が、東京レインボープライドに参加するということを聞いたおかげで、
この人は社内報の「東京レインボープライド」の文字にも反応するようになった。
これはパレードとカムアウトの大きな効果であり、目的の一つだと、私は思う。


良い兆候に気を良くした私は、アンサンブルに集まった二十代女子たち相手に話した。
じゃあ、一つだけ話をさせて。
なんで赤い傘を持って歩いているか。

私も、赤い傘の集まりを見たのは、初めてだった。
これは、セックスワーカーの権利の象徴なのだ。

でも、セックスワーカーの権利って言って、ピンと来る?
集まれば草食男子とのもどかしい恋の話に花を咲かせる二十代女子たちは、
キョトンとしている。
私も、この問題に関して詳しいほうではないが、
きっかけ程度でも話せれば、と試みる。
入門者に問題を単純化して話すのは、危険もはらんでいるが、
できる範囲でやってみる。

売春に関する法律がきちんと整っていると、
例えば、仕事をするときにコンドームが必要なら、お店がちゃんと用意しなければいけない、
といったようなことを、法律で定めることができる。
日本では今、「売春防止法」という、中途半端な法律しか無い。
モラルを文章にしただけみたいな法律で、笑っちゃう。

もし、売春を禁止する法律ができたりしたら、売春が全部、地下化する。
悪徳業者だけがやる、ということになる。
ゼニのためだけしか考えないなら、そこで働く人の権利はないがしろにされる。
どうなるか。
そういったことにきちんと取り組もう、というのがセックスワーカーの権利を考えるということで、
赤い傘、レッドアンブレラはその活動の象徴なんだ。

東京レインボープライドや、先行する日本でのレズビアン&ゲイパレードで、
セックスワーカーの権利をテーマにした団体がパレードする、というのは
これが初めてのこと。
日本初の光景を見たわけだよ。すごいね。
この写真の中に写っているか見えないけど、私のふるい友達も、
日本で初めてのこの事をすごく喜んで、この中で歩いてただんだ。

東京レインボープライドという言葉が目に入るようになったように、
これからは、売防法って言葉も聞こえてくるようになるかもしれないね。

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