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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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犬の歯科医

2022年05月23日 | 犬と暮らす
前に飼っていた犬ジーロくんは、晩年、慢性腎不全になり、
毎日、自宅で点滴を打っていた。

病院に行ったきっかけは下痢だった。
繰り返すようなら検査を受けたほうがいいと言われ、
超音波検査機器の有る病院に移った。

血液検査から腎不全の診断がつき、点滴を始めることとなった。



そうなる1年ほど前に、歯医者に行った。
歯科に特化した獣医さんが有るのだ。
おくちが臭くて、どうにかしなきゃと思いながら、遅まきの行動であった。

歯石がひどく、歯の根と歯肉は弱っており、つまり
歯石で歯が支えられているような状態になっていた。
そこに菌が溜まり、におっているわけだ。

歯石を除去したら歯も取れてしまう。
介入して歯石除去や抜歯をしたら、傷が付く、
その傷から菌が入ったら却って良くない。

ここまで来たら、傷みきった歯が自然に取れるのを待つしかない。
歯が傷みきると、歯を栄養する血管も無くなっていくので、
出血も無くポロリと歯は落ちる。
高齢の飼い猫などでよく聞く話だ。

また、犬の歯石除去をする場合は、全身麻酔をする。
これは高齢の犬にはたいへんな負担であり、避けたほうが良い。

「それでも、若くてヤル気の有る先生だと、歯石除去しようと言うかもしれません。
麻酔をするために血液検査をしますが、その時点で他の臓器の問題が発覚し、
肝臓だ腎臓だ、と医療ショッピングのようなことになりかねません。」
なるほど。

「おくちの中に菌がいっぱいで、常にそれを飲み込んでいるわけですから、
内臓も影響を受けるわけです。」
納得である。

「犬も野生だったら歯磨きの必要は有りませんが、
人間と一緒に暮らし、ドッグフードを食べる生活なので、
歯磨きが必要です。」
こうなるまで歯磨きもせずに放置した飼い主を責めるような言い方をしない。
上手に納得させてくれた。



対策もずいぶん教えてくれた。

「常在菌を増やすという意味では、発酵食品がやはりおすすめです。
納豆や無糖のヨーグルトを餌に取り入れるとか、
味噌汁くらいの塩分は問題ありません。」
ひとむかし前、犬には残り飯に味噌汁をぶっかけたものを与えていたが、
あれも悪いことばかりではなかったようだ。

「生のキャベツなど、繊維がデンタルフロスの代わりになります。」
ほほう!茹でキャベツは与えていたが、生のほうが良いとな。

「ターキーのアキレスに少しお湯をかけ、それをペンチで挟んで
体重をかけてペンチを床に押さえ付け、犬が引っ張るのに耐えます。」
アキレス腱の繊維がこれまたデンタルフロスになると言う。
ターキーアキレスは、犬は大喜びで食べる。



我が犬ウーゴくん。
1年半前に保護団体から引き取った時は、おくちは臭くなかった。

しかし、半年あまり前から、におうようになってきた。

歯磨きにまつわる事情が、有る。


つづく

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