
[あらすじ] たくさん貰った薪を朽ちさせたくないので、
ちゃんと屋根の下に収めたい。
薪小屋を新たに作るために、木を伐ってスペースを作ったら
今度は家の外壁や破風板が傷んでいるのが顕わになったので、
塗装し直した。
なんだかんだで一向に薪小屋に着手できない。
破風板や外壁を塗装し直してきれいになってみると、
今度は木部が気になり始めた。
※
5段脚立が欲しい欲しいと思って何年か経つ。
亡父はたいへんなヘヴィスモーカーであった。
一番安い両切りの紙巻煙草を、一日にさて一箱で済んでいたのかどうか、
知らない。
夜更けにちょっと目が覚めても、枕元に煙草盆を置いていて
すぐに腹這いになって一服つけていた。
私は子どもの頃に喘息になり、
寝室を分けてから数年後に回復した。
母はいつも咳をしていたが、父が他界してほどなく咳は治まった。
私は自分の症状をはっきりと亡父の煙草と関連付けて捉えているが、
母はまるで結び付けていなかった。
咳が治まったことを指摘すると、驚いた顔をして、
咳をしていたことをやっと思い出していた。
身体の訴えに全く耳を傾けていない。
亡父が最後の十年余りだったかを主に過ごしたのは和室だった。
畳にも煙草がしみついているだろうから、畳替えをしたい。
しかし、その前に天井を掃除しておきたい。
天井はすっかりヤニ色に染まっている。
3段の脚立を置いて、その上に立って天井を見上げて
食器用洗剤を含ませた雑巾で拭く。
腕はだるくなるし、首も痛くなるし、古い木製の脚立が不安定だ。
天井の作業をするにはきっと5段の脚立が合うはずだ。
欲しいけれど、買っていない。
ほどなくして、その部屋は母の介護のための部屋になった。
天井を掃除している場合でもなくなった。
※
玄関の木部はこげ茶色で塗ってある。
もう10年近く前だったか、自分で塗った。
これよりももっと黒に近い茶色にしたい。
面倒だが、こげ茶に黒を混ぜて作るとするか。
玄関先に丸い柱が在る。
前回、この柱に梯子を掛けてペンキを塗っている時、
梯子が丸い柱の表面をくるりと滑り、倒れた。
叫びながら私は落ちた。
さほど高くはなかったのだが、
下に睡蓮とメダカを入れた鉢が置いてあった。
鉢の中に入れてある睡蓮はグチャグチャに折れるわ、
睡蓮を植えた鉢は割れるわ、
あたしゃビチャビチャになるわ、
メダカはなんだか無事らしいわ。
落ちながらもペンキ缶からは手を離さず、
ペンキが辺りにぶち撒かれるとかメダカ鉢に注ぎ込むとか
そこまでの事態にはならずに済んだ。
自分自身もなんという怪我も無かったように記憶している。
丸い柱に梯子を掛けるのがいけない。
今度塗る時はちゃんと脚立を立てたい。
5段脚立が欲しい。
と思っていたが、まだ買っていない。
フリマアプリなどを使って、なんとか安く手に入れたいからだ。
※
というわけで、毎度おなじみ、ご近所幼なじみ友人Mから
3段の脚立を借りてきた。
なんとか届くかと思ったが、やっぱり3段だと足りない。
そもそも、脚立の安全な使用方法としては、
天板の上に立ってはいけないことになっている。
さらに、爪先立ちするのもいけない。
上から2段目より下の段に立って、
膝や向こうずね辺りを脚立に付けて体重を安定させるのが
脚立の正しい立ち方なんである。
それでは3段の脚立は実質2段の高さである。
ビールケースを2個重ねてその上に立つほうが
なんぼか安心である。
分厚く大きい端材が有る。
いけないと思いつつ、天板の上に重ねてみた。
ひとには絶対におススメしない方法だ。

少々ガタつく。
よく見ると、三脚が開ききっていない。
これも良くない使い方だ。
どうも、開きにくくなっているようだ。
留め金の蝶番の部分にオイルをスプレーする。
借りもんを良い状態にして返すのは楽しい。
開ききってもガタつく場合、板のどこかの角の下に布をちょいと挟む。
三脚自体がガタつく時も、浮いてしまう足の一方の下に布を挟むといい。
適当な布が無ければ、手袋でも敷いてしまえ。
※
3段脚立の天板の上に乗せた2枚の板の上に爪先立ちして
全身を伸ばしきってやっと、軒天にマスキングテープを貼る。
やっと手が届くくらいなので、ほんの10㎝くらいづつ、
指先で支えてなんとか貼る。
天板の上に載せた板の上に爪先立ちというのは
やはり不安定だ。
足の下に、コンクリートのレンガサイズのブロックを置いてみた。
しかしこれも不安は無くはないな。
すのこが有ることに気付いた。
4㎝の高さのが2枚有る。おう。
安心。
その後、すのこの上にブロックを置いて脚立を立てて作業した。
今思えば、もっとでかいブロックをいくつか積んで
その上にすのこを置き、そのすのこの上に三脚を立てるのが
一番マシだったかと思う。
やれやれ。
5段脚立が欲しい。
ガラス部分が養生できた。
ちゃんと屋根の下に収めたい。
薪小屋を新たに作るために、木を伐ってスペースを作ったら
今度は家の外壁や破風板が傷んでいるのが顕わになったので、
塗装し直した。
なんだかんだで一向に薪小屋に着手できない。
破風板や外壁を塗装し直してきれいになってみると、
今度は木部が気になり始めた。
※
5段脚立が欲しい欲しいと思って何年か経つ。
亡父はたいへんなヘヴィスモーカーであった。
一番安い両切りの紙巻煙草を、一日にさて一箱で済んでいたのかどうか、
知らない。
夜更けにちょっと目が覚めても、枕元に煙草盆を置いていて
すぐに腹這いになって一服つけていた。
私は子どもの頃に喘息になり、
寝室を分けてから数年後に回復した。
母はいつも咳をしていたが、父が他界してほどなく咳は治まった。
私は自分の症状をはっきりと亡父の煙草と関連付けて捉えているが、
母はまるで結び付けていなかった。
咳が治まったことを指摘すると、驚いた顔をして、
咳をしていたことをやっと思い出していた。
身体の訴えに全く耳を傾けていない。
亡父が最後の十年余りだったかを主に過ごしたのは和室だった。
畳にも煙草がしみついているだろうから、畳替えをしたい。
しかし、その前に天井を掃除しておきたい。
天井はすっかりヤニ色に染まっている。
3段の脚立を置いて、その上に立って天井を見上げて
食器用洗剤を含ませた雑巾で拭く。
腕はだるくなるし、首も痛くなるし、古い木製の脚立が不安定だ。
天井の作業をするにはきっと5段の脚立が合うはずだ。
欲しいけれど、買っていない。
ほどなくして、その部屋は母の介護のための部屋になった。
天井を掃除している場合でもなくなった。
※
玄関の木部はこげ茶色で塗ってある。
もう10年近く前だったか、自分で塗った。
これよりももっと黒に近い茶色にしたい。
面倒だが、こげ茶に黒を混ぜて作るとするか。
玄関先に丸い柱が在る。
前回、この柱に梯子を掛けてペンキを塗っている時、
梯子が丸い柱の表面をくるりと滑り、倒れた。
叫びながら私は落ちた。
さほど高くはなかったのだが、
下に睡蓮とメダカを入れた鉢が置いてあった。
鉢の中に入れてある睡蓮はグチャグチャに折れるわ、
睡蓮を植えた鉢は割れるわ、
あたしゃビチャビチャになるわ、
メダカはなんだか無事らしいわ。
落ちながらもペンキ缶からは手を離さず、
ペンキが辺りにぶち撒かれるとかメダカ鉢に注ぎ込むとか
そこまでの事態にはならずに済んだ。
自分自身もなんという怪我も無かったように記憶している。
丸い柱に梯子を掛けるのがいけない。
今度塗る時はちゃんと脚立を立てたい。
5段脚立が欲しい。
と思っていたが、まだ買っていない。
フリマアプリなどを使って、なんとか安く手に入れたいからだ。
※
というわけで、毎度おなじみ、ご近所幼なじみ友人Mから
3段の脚立を借りてきた。
なんとか届くかと思ったが、やっぱり3段だと足りない。
そもそも、脚立の安全な使用方法としては、
天板の上に立ってはいけないことになっている。
さらに、爪先立ちするのもいけない。
上から2段目より下の段に立って、
膝や向こうずね辺りを脚立に付けて体重を安定させるのが
脚立の正しい立ち方なんである。
それでは3段の脚立は実質2段の高さである。
ビールケースを2個重ねてその上に立つほうが
なんぼか安心である。
分厚く大きい端材が有る。
いけないと思いつつ、天板の上に重ねてみた。
ひとには絶対におススメしない方法だ。

少々ガタつく。
よく見ると、三脚が開ききっていない。
これも良くない使い方だ。
どうも、開きにくくなっているようだ。
留め金の蝶番の部分にオイルをスプレーする。
借りもんを良い状態にして返すのは楽しい。
開ききってもガタつく場合、板のどこかの角の下に布をちょいと挟む。
三脚自体がガタつく時も、浮いてしまう足の一方の下に布を挟むといい。
適当な布が無ければ、手袋でも敷いてしまえ。
※
3段脚立の天板の上に乗せた2枚の板の上に爪先立ちして
全身を伸ばしきってやっと、軒天にマスキングテープを貼る。
やっと手が届くくらいなので、ほんの10㎝くらいづつ、
指先で支えてなんとか貼る。
天板の上に載せた板の上に爪先立ちというのは
やはり不安定だ。
足の下に、コンクリートのレンガサイズのブロックを置いてみた。
しかしこれも不安は無くはないな。
すのこが有ることに気付いた。
4㎝の高さのが2枚有る。おう。
安心。
その後、すのこの上にブロックを置いて脚立を立てて作業した。
今思えば、もっとでかいブロックをいくつか積んで
その上にすのこを置き、そのすのこの上に三脚を立てるのが
一番マシだったかと思う。
やれやれ。
5段脚立が欲しい。
ガラス部分が養生できた。

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