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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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アンサンブルの穴 その6 音色合わせ篇

2014年10月30日 | なりもの
アンサンブルにおいては、音高をチューニングで合わせることよりも
音色を合わせることが重要だと書いた。

では、アンサンブルする時に、どのようにしたら音色が合うだろうか。

ここでチューニングの手順をおさらいすると、
1.チューナーで基準音を鳴らす
2.音を止めて、胸の中で復唱する
3.吹く
ということで、2.の段階が大事だった。

これは誰かの音に合わせる時も同じ。
1.基準になる人が吹く
2.聴きながら、胸の中で復唱する
3.短く発音する

そして、トーン(音色)を合わせる時も同じだ。
1.基準になる人が吹く
2.聴きながら、胸の中でその音色をイメージする
3.吹く

基準になる人は、その団体の中で一番音色の柔らかく安定した音を出す人を
選ぶと良いだろう。
そして、その人の音に寄り添い、溶け込むようなイメージで吹く。

こう意識しただけで、団体の音色が変わるのが経験できるだろう。

音色が変わったと感じたら、もっとひとつの音にまとまると思って
何度か繰り返してみよう。

それまでは人数分の音が聞こえていたのが、
次第に、全体でひとつの響きになる。
誰かの音が目立って聞こえることは無く、探しても見つけにくいくらいで、
そんな時は自分の音も周囲に溶け込んで、輪郭が見えなくなるほどだ。

豊かな響きのイメージを持って、繰り返し練習し、
融合する感覚を体験してほしい。

タテとヨコをピタッと合わせる、なんてこと以上の、アンサンブルの喜びを
知ることができるはずだ。


とは言え、そのためには個人的な技術がある程度は必要だ。
ある程度は、だよ。
普段ばりばりとオーバーブロウする人や鋭く吹いちゃう人でも、
ここに書いたような意識ひとつで音色が変わる。

明日はちょっとアンサンブルのための個人的な技術に戻り、
良い音色を持つためにどんな練習ができるか、考えてみよう。

では、今日も楽しい練習を♪


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