犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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アンサンブルの穴 その7 音色作り篇

2014年10月31日 | なりもの
アンサンブルの際に、どうやって音色を合わせるか書いた。

音高のチューニングと同様に、

1.基準になる人が吹く
2.聴きながら、胸の中でその音色をイメージする
3.吹く

豊かなイメージを持って、寄り添い合い、ひとつの大きな響きになる。

そのために、ある程度は自分の音色というものも作っておかねばならない。
意識を変えるだけで音も変わるが、技術的な限界はもちろんある。

音色作りのためにする練習は・・・

1.一番楽に出せる音を出す
2.音量を膨らませ、響かせる
3.音を小さくしていく
4.消えてしまわない音量のところでキープしてロングトーン

というのが、私のおすすめする方法だ。
ただ、演奏技術に関しては、すばらしい指導者が有効なトレーニング法を
示しているので、私の出る幕ではないだろうというのが本音。
それに、実際の吹奏を見聞きしないと、各々の問題点や課題はわからない。
この練習をする前に改善すべき点があるかもしれないし、
この練習をする中にもその人ごとの匙加減がある。

1.一番楽に出せる音を出す

音色づくりで重要なのは、
・自分が楽に出せる音域の
・自分が楽に出せる音量で
まず、良い音色を鳴らすことができるようになってから、
その音色の音域を拡げていったり、
その音色のまま音量を増減したりする、ということだ。

自分の音色ができないままに
音域を拡げたり音量をコントロールしようとしても、
それは聞くに耐えない音を増やしているだけに過ぎない。

2.音量を膨らませ、響かせる

大きい音を出す。という言葉でイメージすると、
息が強くなったり速くなったりして、
音が固くなったり、いき過ぎると割れてしまったりする。

膨らます、鳴らす、響かせる、
などの言葉で豊かなイメージを持つこと。

3.音を小さくしていく

ここでは逆に、小さくする、という言葉で良いだろう。
しぼませる、消していく、などの言葉でイメージすると、
息が細くなって音色が貧しくなりかねない。

4.消えてしまわない音量のところでキープしてロングトーン

音を小さくしていくと、どこかのラインを下回ると
音が消えて息だけが出ている、という状態になると思う。
そのラインぎりぎりのところで、鳴らし続ける。

少し息が揺れると、音が途切れてしまう。
途切れてしまったら、1.から吹き直す。
途切れた音を復活させるというやり方だと、息が揺れるだけだ。
ぎりぎりでキープすることで、呼気のコントロールをする。

この練習をし続けてみると、
数週間もすると、最初の頃よりも小さい音でキープできるように
なっているのに気付くだろう。

より少ない息で唇が鳴るようになるのだ。
息が無駄無く音になる。
音色が良くなるし、音量的な表現の幅が広がるし、
ピッチの安定したロングトーンができるようになる。

と、考えている。

さておき、大事なことは、
○どのような練習の際も、まず音色を最重要視すること

吹けるかどうかよりも、聴いて心地良いものができているかどうか、
というところを大事にしたい。

さて、
それでもピッチ(音高)が気になる場合についてちょっと触れてから、
タイミングの合わせ方や団体での基礎練習、
それにハーモニー(和音)の話や音律の話もしていきたい。


では、今日も良い練習を♪

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