犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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生きている土

2015年10月17日 | イキモノタチ
植木鉢で育てている植物の元気が無い、と相談を受けた。
写真を見せてもらった。
水やりはちゃんとしている、と言う。
水やりをちゃんとし過ぎると、根腐れを起こしている場合がある。
しかし、そうではないようだ。

土の表面が、妙に平らになっている。
土がフカフカしていない。
サラサラになっている。
土が死んでしまっているのだろう。

土が死ぬ?
土も死ぬ。
正確に言えば、土の中に棲んでいるコマカ~い生き物たちが、死ぬ。
土を生かしているのは、土の中の生物たちだ。

よーく目を凝らして見ても、見えない。
そのくらい小っこいひとたちだ。

土を手に取ると、ぽこぽこと適当に塊になる。
適度な粘りがある。
生きている証拠だ。
何が粘っているのか、考えてみると、なんとなく、生き物が出すあれこれなのかな
と思う。

死んだ土はサラサラだ。
砂漠化というヤツだ。

子供の頃、雨上がりに水たまりを見ると、
表面に薄紫色の細かい虫が一面にいて、足を近づけるとサーッと一斉に跳んで逃げるのが
おもしろい。
水たまりに長靴で入って行くのが楽しい理由のひとつだ。

後になって知ったが、これは見たままの名前を持っている、ムラサキトビムシという連中だ。
代表的な、土壌生物だ。
雨が降って土の中が息苦しくなると、みんなで外に出てくるのだろう。

最近、この連中を水たまりに見ない気がする。
土が変わってきてしまっているのか、それとも、
私が、雨上がりに水たまりの表面をじっと見るという子供の目線を失ったからか。
どちらでもさびしいことだが。

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