犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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暁斎の龍

2012年12月30日 | おらほ調布
河鍋暁斎という日本画家がいる。
1831-1889てんだから、江戸末期に育って明治の中頃にくたばったわけだ。

暁斎はキョウサイと読み、自分で狂斎と書いたこともしばしば有る。

深大寺の元三大師堂の天井に、この人の描いた龍の絵がある。
龍の天井画は他でも描いているようで、どこぞのは復元されたと聞くが、
深大寺のものはほったらかしで、近年、ひどく薄れてしまっている。
私がコドモの頃にはもう少し見えていたように思うが。

今からでも復元が可能なら、やってほしいものだと思う。
昨今の絵画の復元技術は進んでいるから、できるんじゃないかしら。
さっさとやらないと、近所に住んでいる私が復元作業しちゃうよ?
あっはっは。スペインのどこかの村かいな。

本堂に向かって左にある、大師堂の、靴を脱いでちょいと上がったところ、
廊下じゃなくてなんて言うんでしょうね、細い部分。
そこの天井だから、お賽銭あげて拝んだら、せっかく来たんだから
上がって見て行ってください。

多分、はっきり見えなくてわかりにくいから、すぐ右の売店じゃなくてなんて言うんでしょうね、
護摩札とか置いてるところにいるお坊さんを呼んで、
「キョーサイの龍の天井画はどこですか?」と聞いてください。
何人も聞く人がいたらお寺も復元に乗り出すかもしれない。


その暁斎の作品を収めている美術館が、川口にある。
子孫がやっている。
日本画は版画が出回るが、ここは肉筆の下絵を多く集めている。
これこそ画家の筆になるもの。

日本の木版の技術は目を見張るものがある。
しかし、一方でやっぱり下絵とはいえ筆の動きの魅力は代え難い。

写真は、お庭の蛙。

年越し蕎麦でも食いに、深大寺へおいでませ。
二年詣りの時には天井画なんて見る余地は無いから、昼間お早めにどうぞ。
早く見とかないと、近所の暁斎が上から稚拙な龍の絵を描いちゃうよ。

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