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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

気の利く細かい女です

2017年11月17日 | LGB&T
あるとき。

友人Kが、自分の名前の字をある人に説明していた。
なかなか伝わらない。
横から、紙とペンを渡した。
すると、話の相手(七十前後の男性)が
「やっぱり女性は細かい気が利くね」と言う。

そんなこと言うと私はまた言いたいことがあるぞ。
・私の気が利いたのは、女性だからか?
・では男性は気が利かないのか?
・男性は気が利かないのか?

俺は男だからそんな細かい気遣いはしないできない、
という言い訳にすら聞こえてくる。
こまやかな男性はひょっとしてこの人にかかると
あいつは細かい、女々しい、
なんてことになるのかもしれない。



レジにて。
お釣りがあまり出ないように、細かいところを合わせて払う。
例えば会計が873円だったら、1023円出すなど。

ところが、これをする男性を嫌う女性の声が多い、
という記事をインターネットで見た。
ちょうどこの事に触れたときだったので、
いやいやながらも読んでみた。

「そんな細かい男はイヤ」
「自分の財布は軽くしようという魂胆がイヤ」
「五千円札や五百円玉といった"いい貨幣"を手に入れようというのがイヤ」
などなど。
いちいち、私の視点とはまるで違っている。
参考にならなくもないが、「そんな細かい男はイヤ」と言うのは
そんな細かいところを気にしているのであって、
自分が細かいのは構わないのか、と言いたくなる。

そもそも
「男」が「細かい」のはイヤだ、と言っている。
「男」でないものが細かいのは構わない。
自分は「女」で、細かいことにとらわれるけれど、
そんな私を「男」のおおらかさで包んでちょうだいってなところだろうか。

こんな「女」は、パートナーの「男」の雑なところに文句を言っていそうだ。
おおらかさも雑さも同じものが違う場面で表れただけのことだろうに。



潔い、おおらか、決断力、論理的といった性質は男性的、
細やかさ、感情豊か、といった性質は女性的、ということに言われることがよくある。
女性がスパッとものごとを決めると、
「男らしい!」なんて言われる。
なぜ性別を引き合いに出すのか。
「いさぎよい!」と言えばいいだけではないか。

何かと分けへだてて何かの性質を何かに帰属させる、というのは
安易だ。
自分の欠点の言い訳にもしやすい。

レジで代金を払うことに男も女もあるかい!と思う。

今週は、男女二元論と性差別の話がレジにての話と、意外と合体したのでした。


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