犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ほたる

2023年05月30日 | イキモノタチ
3日ほど前、家に友人Lが遊びに来た。
庭先で炭火を熾し、ハンバーガーを焼いて食った。

梅雨入り前。
火を熾している時は強かった風がそこそこ収まり。
暑くもなく寒くもなく。

日が暮れていく。

なんじゃ、最高じゃないか。



「暗くならないうちに帰るね」
と、Lは自転車にまたがる。
お気を付けて。



翌日、LINEが来た。
「野川でホタルが見られるので、ちょいと回り道して帰った」

そいつは重ねて最高じゃないか。

東京都下、調布だ三鷹だ小金井だ辺りでは、
残念ながら、ぼやッとしていたらホタルは見られない。
今だッ!て時に、ここだッ!って所へ行かないと見られない。

それを、通りがかりに見ぃちゃった、てんだから、よろしいじゃないの。



早速、行ってみた。
自宅から4㎞足らずの場所だ。

19時頃に行くと、まだ明るさが少し残っている。
他にも既に人が集まっている。
まだホタルは飛んでいない様子だ。
どこかで飛びゃあ声が挙がるだろうと考え、
茂みの暗がりの方を向いて、適当に待つ。

なんせ暑くもなく寒くも無く、蚊も出ていない。
待つのも苦ではない。



「まだ飛んでいませんかねえ。」
薄暗がりの中、話しかけてくる人がいた。
ーそうですねえ。まあ、昨日見たという人がいたので、今日も飛ぶでしょう。

いや待てよ。
聞いた声にしゃべり方だ。

毎朝ドッグランで会う、Pちゃんの飼い主さんではないだろうか。
静かな話し方に特徴が有るので、まず間違い無い。
私に気付いて話しかけたのだろうか?
それにしちゃ、ひとことで向こうへ行ってしまった。

見ると、見たことの有るスポーツウェアを着ている。
なお間違い無い。

でも念のため
ーお人違いだったらすみません、
と話しかけてみた。
すると、
「ああ、やっぱり」



7時半をしばらく過ぎた頃、
小さな光が一つ、飛んだ。
「あっちにも!」という声も聞こえたが、
私は一つしか見えなかった。
それでも、まあ、
久しぶりに見たので、なんとなく満足して帰宅した。



以前、自宅からほんの数百メートルの所で
ホタルの幼虫を育てて放流していたので、
ちょっと好きだった人を誘って見に行った。
すると、留学先のアメリカのどこぞで、
大量のホタルで木がまるごと光るのを見た、
といった話をされた。
日本の都市郊外の環境のショボさを突き付けられた感じであった。

なんてなことを思い出したりした。



ささやかな。
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