犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

歩けば着く

2019年10月30日 | 日々
[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々のために、
一日に5回くらい介護や看護の人が家に入る。
飼い犬ジーロ去勢オス14歳慢性腎不全の
犬用の寝床は介護ベッドのすぐ横に位置している。

年老いて、家にちょくちょく他人が来るのも負担である。
理由を理解することのできない犬にとっては、猶のこと災難である。
他人を嫌う犬ではないが、臆病なところもあり、
緊張の絶えない状態になっている。

こいつはかわいそうだ。
私も、家に一日に5回他人が出入りするのは、落ち着かない。
気弱な犬がもっと安心して暮らせるようにしてやらねば。

亡父のもと書斎が有る。
父の遺品を処分することを母が嫌ったので、ほったらかしなままだ。
十畳の広さが有るが、三方に天井まで本箱が積まれている。
その中で、数年間私が生活して、荷物が溜まった。
これを全部片づける。
そして床に、犬の滑らないワックスを掛ける。



という作業をちまちまと進めている。
なんせ、本当に本が多い。
古い百科事典やらなんやらが詰まっている。

それをじゃんじゃん縛って、古紙回収に出す。
こういった本は、古書としても売り物にならない。

残念な物としては、母が関与した論文集の、印刷して届いて開封もしていない
10冊の束が2つ、どっしり。とか
亡父の小説が、印刷して届いて開封もしていない10冊の束がたくさん。とか
発行していた同人誌の古い号の余ったものの束が無数に。とか

容赦なく捨てていく。

亡父の読書ノート数十冊とか、
恋人からの手紙の束とか、先妻宛の手紙の束とか、
亡兄宛の手紙の束とか、
じゃんじゃん捨てる。



じゃんじゃんと言っても、
一度に作業できる量は多寡が知れている。
それに、古紙回収は週に一回で、
あんまり沢山を一遍に出すのは、気が引ける。

一回に出す量は、十畳の本の山から見ると、
焼石に水といった量だ。
「ジュウ」
と蒸発して消えていく。
部屋に戻って本棚を見ると、あまり変化を感じられない。

とは言え、やらにゃあならん。
焼け石にだって、何杯も何杯も何杯も水を掛け続ければ、
やがて冷えて来ようというもんだ。



毎日、犬の皮下注射の手伝いに来てくれる
近所の幼なじみ友人Mが言う。

以前、おもちゃの馬頭琴を手に入れたので、
一緒に教則本を買った。
その本のページの端っこに、
モンゴルの諺が紹介してあって、面白かった。
温暖な日本と、教訓がずいぶん違うものなのだ。

その中の一つを思い出す。と言う。
「歩けば、着く。」

そうだ。
歩かなければそもそも始まらないし、立ち止まったら進まない。
とりあえず陸地の続くモンゴルらしい言葉だ。
かなり歩きにくい所も有りそうだが。



とは言え、来月末にはワックスがけできる状態まで進みたいな。

「急ぐと、凍える。」
という諺も有るそうだ。
慌てて出かけると準備不足になりがちだ、
ということだという。

はいはい。
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