犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

スマホ買い替え

2023年06月26日 | 日々
[あらすじ] 動作が重いので、スマホを再起動しようとしたら、
ランプが虹色に光るじゃないの。
あら、キレイ。
じゃねーよ。故障だてば。
日曜日。ドコモショップは予約いっぱい。

カードの差し替え等々、自分でできることだから、
オンラインショップで本体を買えば良い。
ふーん。白ロムって言うのか。

と、思ったが、
「パスワードレス認証の設定が必要です。」と言われ、先に進めない。
そして、その設定はまさにスマホのアプリですることなのだ。
だーかーらー。そのスマホが壊れたんだてばー。



今思えば、べっつにドコモのオンラインショップではなく、
どこぞのネットショップで買えば良かったんじゃないか。
あーもー。

結局、翌日の午後に予約を取って、
ドコモショップに行って購入と契約変更の手続きを行った。
そして今に至る。



ドコモショップを出てまず、近くの家電店に向かった。
画面の保護シートを見ようと思ったのだ。

ショップで最後に本体を手渡され、
いくつかの点を確認した。

無機質なデザインの初期画面である。

ああ。
前のスマホの待ち受け画面は、
3年前に死んでしまった前の飼い犬ジーロくんの後ろ姿にしていた。
スタートメニューの画面は4ページにわたっていたが、
全てジーロの後ろ姿の写真だった。

草むらに何かを見付けて身構えるジーロの後ろ姿、
お気に入りのマットに寝そべるジーロの後ろ姿、
大好きな森の中の道で先に行くジーロの後ろ姿。

あれっ、
もう一枚はどんな後ろ姿の写真だったっけ。

こうやってどんどん忘れていってしまうのだろうか。

あの写真は、待ち受け画面に設定するために、
本体に保存していた。
SDカードにもコピーを保存してあっただろうか。
いや、本体に移動させて使っていたような気がする。

帰宅したらゆっくり探そう。
でも、
こんなことに限って、記憶は間違っていない気がする。

ジーロ、ジーロ、ジーロ
あの後ろ姿を忘れたくないよ。
私を信頼して、見せてくれていた背中を。
ジーロ、ジーロ、ジーロ

都市郊外特有の片側2車線の広々とした道を
50㏄のバイクで走りながら、私は涙を堪える必要も無かった。



都市郊外特有の大型家電店に入って、
SDカードの棚を見ていると、
「何かお探しですか」と若い店員がグッと近付いてきた。

スマホの画面用のシートを…
「それならこちらです。
機種は何ですか?」
えーと、今、買い替えたばかりで…
「おめでとうございます!」
いや、めでたい気分じゃないです…
「新しい物を買ったら嬉しくないですか?」
はぁ…前のが壊れたんでそんな気分でもないんです…

もう、そっとしておいて欲しい気持ちしか無い。

保護シートの棚のところで、元気な店員は
「もう一度さっきの箱を見せてください。」
はぁ…もう、自分で探します。
「あれ?ちょっとお待ちください。」

私は、もう帰りたい。
しかしこの店員、引き際が見事であった。

直後、
「担当かわりました。」
と、別の、やっぱり若い男性店員の、もう少しおとなしめの人が来て、
対応してくれた。

まあ、結局のところ私は買い物をせずに店を出た。
もう来ないかもしれない。
少なくとも、死んだ飼い犬のことを思っておセンチになっている時には
他人と関わらないほうが賢明である。



帰宅して、まず、
自宅のwi-fiとの設定をする。
それから、SDカードに残っていた画像データを確認した。

やはり、ジーロの写真は無い。

もしかして、クラウドに保存したのではないかと思って
探しているうちに、
晩年の痩せたジーロの写真や、
発作を起こして家の中を歩き続けるジーロの写真などが出てきた。
そうだった。
本当につらい時期のことは、うまく忘れている。

スマホの待ち受けに使っていた写真は見付からない。
私の写真に写るジーロは、
後ろ姿が多い。
どんどん先に行っては、時々振り返って私が来ていることを確認する。

元気だった頃の写真を見るのは、楽しい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スマホ故障 | トップ | ウシガエル来る »

コメントを投稿

日々」カテゴリの最新記事