goo blog サービス終了のお知らせ 

犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

英泉の団扇

2016年08月14日 | 自画自賛

[あらすじ] 歌川国貞の団扇絵の中に描かれた団扇を実際に作った。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/5f728bbc97e809fc20c7caa902b7df72

自宅で眠っていた蚊帳を骨に張り、
蚊帳の布に見立てた赤い和紙に切り絵を施して貼った。

それから、【金魚】【西瓜】【朝顔】の絵柄も作って、ひとさまに売りつけた。

蚊帳を貼った団扇を描いた絵から始まったので、
今度は蚊帳が描き込まれた浮世絵を探してみた。
蚊帳だもの、寝室だもの、当然、枕絵ということになりますな。

渓斎英泉の絵に、見つけた。
緑の蚊帳に、やっぱり赤い布だ。
脱ぎ捨てた縞に朝顔でまた夏を感じさせる。
そして、枕もとには団扇があるじゃないか!

赤い紙の上に描いてあるのか、いや、葉も花も一色ということはやはり切り絵一枚か。
シュッと切れ長の葉に、5弁の花。
花びらの縁は、ギザギザになっている。

これは、思うに、撫子だろう。
なでしこ。
なでしこ。
ははーん・・・

なでなで しこしこ ということか。
枕絵の詞書きには、擬音がよく使われる。
ああだこうだとセリフが並んだ最後に「ハアハアフウフウ」だのなんだのと
擬音語の繰り返しが続く。

その中に「なでなで」や「しこしこ」は見たことが無い。
が、調べてみると、幕末の艶本で陰間とのことを描いた詞書きに
「肛門の内肉にて、へのこをしこしこ喰いしめられ」というくだりがあるそうだ。

英泉にそんな意図があって描き込まれた撫子の団扇かどうか、
真偽のほどはわからないが、とにかく団扇をさっそく作った。



コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。