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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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治るということ

2010年10月06日 | からだ
いつも読んでくださり、ありがとうございます!


まったく、腱鞘炎くらいの病気!と言っても
生活全般に支障が出るので、ウツウツとなる。

とは言うものの、腱鞘炎ならば軽い病だ。

この世には、もっともっと困った病気がいろいろある。
患者の闘いや生き様を思うと、頭が下がる。

私は小さい病から小さく学んでいるのだろう。



鍼灸の現場にいると、様々な疾患が改善していくのを目の当たりにする。

ずっと続いていた腰の痛みが消えるとか、
原因不明の湿疹が治まるとか、
曲がらなかった関節が曲がるとか、、、、、

患者さんは「治った」と感じる。



専門学校に在学中のこと。

肩が上がらない、五十肩の状態の中で、
筋肉の始まりの部分が、通常より広い範囲で骨に癒着してしまっている、
というのがある。
線で付いているはずのものが、面で付いてしまっているので、
動かなくなってしまうのだ。

しかし、こういった原因の五十肩でも、
鍼灸をほどこすことによって腕が上がるようになることがある。

先生は問う。
「鍼することによって、筋肉が骨から剥がれたんですか?」

違う。
鍼でそんなことは起こらない。

五十肩の原因となっている筋肉の癒着は、鍼灸では取り除けない。

だから鍼灸は効果が無い。のではない。
鍼灸は効果をあげ、腕は動くようになる。


なぜか。

「これを学校にいる3年間で考えてください。」



現代医学的に見て、筋肉の癒着があっても、
腕が動く状態にはなる。

ということは、筋肉の癒着は
腕が動かないことの原因にはなっていないということではないか。


ではホントウの原因は何なのか。

現代医学的なものの見方では見えてこないものが在って、
そこに鍼灸は作用しているのではないだろうか。

実に不確かな話だが、
腕が動かない、というのも事実なら、
腕が動くようになった、というのも事実だ。

目の前の現象の、裏にあるものを知りたい。


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