[あらすじ] 二十歳の頃から自分で髪を切っている。
この度、バリカンも使い始めてみた。
横から刈り上げている。
この後、モヒカンを経て坊主にしようと思っている。
何年も、なんなら子どもの頃からずっと似たような髪型の人というのもいる。
退屈しないのかな。
しないか。
私も、気に入った髪型で何年も過ごすことは有る。
けれど、髪型とジェンダーというのもがっちり結び付いている。
現代の日本では、男性が髪を伸ばしていたら
オシャレかムサいか落ち武者か、堅い職業ではないだろうとか思われる。
女性が髪を切ると「何かあったの」なんて言われたりする。
ばかくさ
欧米だと、スキンヘッドだと何か特殊な主義の持主のように見える。
仏教圏では敬意を払われる。
男らしい髪型、女らしい髪型というものが有る。
その二極性が有るから、そこから外れたものは
ユニセックスだのジェンダーレスだのということになる。
全部やめりゃいいのに。
と、雑に思う。
そんな、性別二元論的な、ジェンダー主義的な髪型に迎合しない、
現代日本社会へのアンチテーゼとしてのセルフカット
などという意気込みは、無~い。無いよーだ
※
二十代の頃から、白髪がちらほら有った。
前頭、右上の生え際に有った。
数える程だったのが、三十歳頃には500円サイズの島になった。
「メッシュ入れてるの?」と聞かれたことも有るくらい、
そこのひとかたまりだけが白髪だった。
四十代になって、そのメッシュが左側にも出た。
そして前髪を中心に、白髪が一気に増えた。
※
頭皮がカタいんではないか、と思っている。
カタい部分の血流が悪くて、栄養が悪いのではないか。
表情筋は頭に繋がり、大きな腱膜のような感じで後頭部へと続いている。
他人の中で作り笑顔を無理に作って一日過ごしたら肩が凝るのは、
顔から後頭部から項部を経て肩に筋が繋がっているからだ。
社交性が低いから、人の間で気を遣い、それが白髪になっているのではないか。
ついでに前頭葉は理性をつかさどる部分だから、
そこの血流や負荷なんかも関わっているのではないか。
などと愚考してきた。
※
老母との関わりが精神的に負担であった。
介護そのものが負担というのでもない。
老いてブレーキが弱まったことでますます発揮される母のお人柄の偏りがキツい。
介護のために家に毎日多くの人が出入りするので自宅が落ち着く場所でなくなった。
2020年6月末に、特別養護老人ホームに入居することができた。
すぐにではないが、私の身体に出ていた変調が、
何ヶ月もかけて、次第にほぐれていっている。
※
横をまた少し刈り上げた。
自然なツーブロックは望んでいない。
刈る所は刈り、残すところは残す。
きっちり分けて撫でつけてみた。
お笑いコンビ、チョコレートプラネットの長田さんに似た髪型になっている。
ビジュアル系っぽいのを歌いたくなる。

※
半年ほど前だったか。
鏡を見ていて、生え際がなんとなく黒いのに気付いた。
正面からだとかなり白いのだが、
生え際の短い毛がぽしょぽしょと黒っぽいのだ。
なんじゃこりゃ
写真を撮って友人に見せたが、
「あんまよくわからんな」と言われた。
確かに、写真ではあんまよくわからん。
その程度だ。
期待した自分の思い過ごしかもしれない。
そう思っていた。
※
黒白混じりが胡麻塩状でない。
まんべんなく白髪が混じっているのではなく、
ポコポコと白髪がまとまっている部分がちょくちょく有る。
最初に出た白髪もかたまりだったから、
何かそういう傾向が有るのかもしれない。
短く髪を刈ると、斑に見える。
きれいに刈れているのに、虎刈りになっているみたいに見えてしまう。
そこはむしろ、虎刈りになっても、黒と白のまだらだからそう見えるんですよ
というゴマカシに利用してやろう、と思う。
※
おお。
やはり、生え際が、黒い。
刈ったら、見えてきた。
額との境界線の部分だけ、黒い。

黒々と黒いわけでもないのだけれど、
奇妙に縁取りされたような感じになっている。
強烈な体験をして一夜で髪が真っ白になった、
なんて嘘か真か分からないような話は聞いたことが有る。
逆に、ストレスフルな生活から解放されて何ヶ月か経ったら
生え際からジワジワと黒くなった、という話は聞いたことが無かったな。
この度、バリカンも使い始めてみた。
横から刈り上げている。
この後、モヒカンを経て坊主にしようと思っている。
何年も、なんなら子どもの頃からずっと似たような髪型の人というのもいる。
退屈しないのかな。
しないか。
私も、気に入った髪型で何年も過ごすことは有る。
けれど、髪型とジェンダーというのもがっちり結び付いている。
現代の日本では、男性が髪を伸ばしていたら
オシャレかムサいか落ち武者か、堅い職業ではないだろうとか思われる。
女性が髪を切ると「何かあったの」なんて言われたりする。
ばかくさ
欧米だと、スキンヘッドだと何か特殊な主義の持主のように見える。
仏教圏では敬意を払われる。
男らしい髪型、女らしい髪型というものが有る。
その二極性が有るから、そこから外れたものは
ユニセックスだのジェンダーレスだのということになる。
全部やめりゃいいのに。
と、雑に思う。
そんな、性別二元論的な、ジェンダー主義的な髪型に迎合しない、
現代日本社会へのアンチテーゼとしてのセルフカット
などという意気込みは、無~い。無いよーだ
※
二十代の頃から、白髪がちらほら有った。
前頭、右上の生え際に有った。
数える程だったのが、三十歳頃には500円サイズの島になった。
「メッシュ入れてるの?」と聞かれたことも有るくらい、
そこのひとかたまりだけが白髪だった。
四十代になって、そのメッシュが左側にも出た。
そして前髪を中心に、白髪が一気に増えた。
※
頭皮がカタいんではないか、と思っている。
カタい部分の血流が悪くて、栄養が悪いのではないか。
表情筋は頭に繋がり、大きな腱膜のような感じで後頭部へと続いている。
他人の中で作り笑顔を無理に作って一日過ごしたら肩が凝るのは、
顔から後頭部から項部を経て肩に筋が繋がっているからだ。
社交性が低いから、人の間で気を遣い、それが白髪になっているのではないか。
ついでに前頭葉は理性をつかさどる部分だから、
そこの血流や負荷なんかも関わっているのではないか。
などと愚考してきた。
※
老母との関わりが精神的に負担であった。
介護そのものが負担というのでもない。
老いてブレーキが弱まったことでますます発揮される母のお人柄の偏りがキツい。
介護のために家に毎日多くの人が出入りするので自宅が落ち着く場所でなくなった。
2020年6月末に、特別養護老人ホームに入居することができた。
すぐにではないが、私の身体に出ていた変調が、
何ヶ月もかけて、次第にほぐれていっている。
※
横をまた少し刈り上げた。
自然なツーブロックは望んでいない。
刈る所は刈り、残すところは残す。
きっちり分けて撫でつけてみた。
お笑いコンビ、チョコレートプラネットの長田さんに似た髪型になっている。
ビジュアル系っぽいのを歌いたくなる。

※
半年ほど前だったか。
鏡を見ていて、生え際がなんとなく黒いのに気付いた。
正面からだとかなり白いのだが、
生え際の短い毛がぽしょぽしょと黒っぽいのだ。
なんじゃこりゃ
写真を撮って友人に見せたが、
「あんまよくわからんな」と言われた。
確かに、写真ではあんまよくわからん。
その程度だ。
期待した自分の思い過ごしかもしれない。
そう思っていた。
※
黒白混じりが胡麻塩状でない。
まんべんなく白髪が混じっているのではなく、
ポコポコと白髪がまとまっている部分がちょくちょく有る。
最初に出た白髪もかたまりだったから、
何かそういう傾向が有るのかもしれない。
短く髪を刈ると、斑に見える。
きれいに刈れているのに、虎刈りになっているみたいに見えてしまう。
そこはむしろ、虎刈りになっても、黒と白のまだらだからそう見えるんですよ
というゴマカシに利用してやろう、と思う。
※
おお。
やはり、生え際が、黒い。
刈ったら、見えてきた。
額との境界線の部分だけ、黒い。

黒々と黒いわけでもないのだけれど、
奇妙に縁取りされたような感じになっている。
強烈な体験をして一夜で髪が真っ白になった、
なんて嘘か真か分からないような話は聞いたことが有る。
逆に、ストレスフルな生活から解放されて何ヶ月か経ったら
生え際からジワジワと黒くなった、という話は聞いたことが無かったな。
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