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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

灯篭流し

2016年08月20日 | イキモノタチ
きょうだいのうち雌犬のカバサが死んでちょうどひと月。
そしてちょうど4週後だった先日の水曜日は、
深大寺の灯篭流しの日であった。



生前親しくしてくれた犬の散歩仲間には、だいたい報告できた。
あと、お世話になった人が思い浮かぶ。
フェンスに囲まれた空地で2匹を放していた時、
カバサが脱走した。

袋小路の家のお庭に逃げ込んだ時に、捕まえるために
手助けをしてくれたのが、そのお隣の家の奥さん。
この方も犬を何匹か飼ってきているので、よく理解してくれた。
カバサの垂れ耳をめくり上げて、「よく聞きなさいよ」
と説教してくれた。
このIさんに報告したいが、ご近所とは言えなかなかでくわさないものだ。



深大寺の山門を出て、南へ行くと、カトリックのカルメル会修道院があり、
さらに行くと多摩川の河岸段丘である国分寺崖線の急な坂を降り、
左手には別院の池上院がある。
その先の野川は、川岸が大きな岩で整えてある。
そこが灯篭流しの会場になっている。

生き残りの雄犬ジーロを連れて、行ってみた。
野川の下流から近付いて行けば、灯篭が流れて来るのが見られるだろう。
と思ったが、会場の歌声が聞こえるほど近付いても一向にそんな様子は無い。
けっこう人が多かったが、目の前まで行ってみると、
川面に灯篭がたくさん浮いている。
両岸に紐でも渡して、流れないようにしているのだろうか。
追悼イベントが終わったら流すのかな。

人混みを避け、下流の少し広い橋に立ち、
この橋の手すりの下から上流を覗き込みゃいいや、と思って、待った。



たくさんの人が通り過ぎる中、3人連れの女性が通りがかり、
中の一人の声が聞こえた。
「ここの手すりの下から覗いて見ればいいのよ」
おんなじようなことを考えている人がいるものだ、と思って見ると、
Iさんだった。
慌てて挨拶した。

「あら!ひさしぶり!
えっ、もう一匹は?」
あのー、7月20日に・・・
「あー!もー!やだー!そうだったのね」
ご報告したいと思っていたので、お目にかかれて嬉しいです。

聞けば、会場すぐ上流の橋から見ていたが、
灯篭の流れる様子も無いし、少しまわり道だがこちらの橋を通って
帰ろう、というところだったそうだ。
「まっすぐ帰ってたら会えなかったのよね、
引き合わせてくれたのね。」なんてお連れさんも言う。



灯篭はあそこで止めてるんですか?
と聞いたら、なんでも、風で吹き上げられてしまっているのだそうだ。
「ほら、波も逆流しているでしょ」
言われて見ると、川面の波紋は、下流から上流に向かっている。
川の流れと風の力が相殺して、灯篭は会場で放たれたまま
そこに溜まっているのだ。


つづく


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