goo blog サービス終了のお知らせ 

犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

残された1頭

2016年08月21日 | 犬と暮らす
[あらすじ] 飼い犬カバサの死を、近所の恩人Iさんに伝えることができた。

Iさん自身も、2頭の犬を飼っていた。
長い長い介護を経て、2頭は相次いで亡くなった。
「すぐよ」
と、恩人Iさんの口から呪いのような言葉が出る。

2頭で飼っていて、一方が死ぬと、もう片方も跡を追うようにして死ぬ。
という。

「さびしがってない?」
それはよく聞かれることなのだが、
私が見る限りでは、そのような行動は見てとれない。
老母に言わせると「さみしそう」ということになるが。
人に寄って来る様子が多くなるとか必死になるとか、そういったことも無いし、
ちょっと一匹になったからといって鳴くことも、そう無い。

「元気無くなってない?」
これもよく聞かれることだ。
2頭いる時は、毎朝のようにバタバタとお相撲を取り合い、
一番良い席の取り合いや、餌を食べたあとの皿の取り合いや、
通り道のゆずらな合いだのなんだので、しょっちゅう喧嘩していた。
そういったことが全て無くなったので、元気を振るう機会が激減した。
そういう意味では元気いっぱいではないが。
だからといって、元気が無いわけではない。
散歩行くとなったら跳び上がって喜ぶ。

他の友達に聞かれたのは、
「探している様子は無い?」というものだ。
これも、無い。

全てに君臨していた暴君がいなくなって、民はのびのびと四肢を伸ばして寝ている。
平和で、幸福な感じだ。

しかし、思い起こしてみると、近所で2頭飼っていたところは、
確かに相次いで死んで行っている。
そういう犬たちを見送った飼い主さんに、
残った犬の様子がどうだったか、聞いてみたい。
「さびしがる」とはどういうことか。

なんにせよ、私はジーロに声をかける。
そんなジンクス破ろうな!


コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。