犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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草取ら

2020年08月04日 | うつろい
自宅の前は、幅が1間も無い砂利道だ。

住宅の敷地は、4m以上の幅の有る道に、2m以上の間口をもって接するべし、と
建築基準法に定められている。
災害時の避難経路としてだとか、消防車や救急車が接することができるようにとか、
そういった目的である。

そのような条件に当てはまらない敷地には、家を建てることができない。
つまり、我が家は建て替えができない。
一部分のリフォームで繋いでいくしかないのだ。

道路の中心線から2mのところまで空けて家を建てておき、
つまり、なんなら4m幅の道に改造できる余地を残しておけば、
まあそのうち4m幅の道にできるような道、という扱いをしてもらえる。

そんな狭い道を挟んだ向かい側は、長い間、ほぼ空き地のような植木畑だったが、
数年前に売られて宅地になった。
これが、けっこうギリギリに家を建てた。
中心から2mまでセットバック、なんてことはしていない。

自宅前の道が4m幅になることは、もう、無いだろう。



家を建てられないこの土地は売れない。
構わない。
家を建て替えるつもりも無い。
私と一緒に死んでいく家と土地だと思っている。
4m道路に接していない分、地価は安く見積もられる。
それでいい。



建売の家にはどこも、子どものいる家族が移り住んできた。
農地ばかりで森閑としていた近隣が、急に賑やかになった。
構わない。



砂利道に、雑草が生える。
構わない。
時々、草取りをする。
構わない。



狭くなった砂利道の向かい側の住人が、草取りをしない。
えっ。
昨年だったか一昨年だったか、立ち話をする中、
「除草剤を撒こうかと」と言うので、
えっ
が思わず声に出た。
えっ、たったこれだけの範囲で?
と思ったのだ。
その家の塀が道に面しているのは、5,6メートルだ。
我が家の桜の日陰になっているので、草も多くはない。
取っても10分で済むだろう。

お向いさんが犬好きなのを知っていたので、
ウチの犬が草を食う習慣が有るので、ちょっと・・・モゴモゴ
などと言ってみたら、
除草剤は使わないでくれた。
そのかわり、草取りもしなかった。
えっ。



今年も雑草が生えている。
ウチの両隣の、以前からの住人は、きちんと草取りをしている。
ウチは、いい加減に生えている。
いけないなあ。

ウチのお隣さんが草取りをしてくれたので、
その部分の砂利を均した。
そこは、雨が降るといつも大きな水溜まりができて、歩きにくいのだ。

砂利は、人やバイクが通ると、弾けて道のわきに飛ぶ。
道の中央がどうしてもくぼんでしまう。
だから、たまに砂利を均す必要が有るが、
わきに雑草が生えているとどうもやりにくい。
お隣さんが草取りをしてくれたから、すかさず作業した。

すると、日をあけずにそのお向いさんが草取りをしてくれた。
すばらしい。
私は、そちら側からも砂利を均した。

しばらくは粗い砂利で歩きにくいが、
2,3度も雨が降れば、なじむ。



と言っているのは、砂利道の中でも、お隣さんのエリアだ。
自分の家の前はまだほったらかしのボーボーである。
いけない。

長さも草の量も有る。
友人から小さめで頑丈なレーキを借りてきて、カリカリと刈り取る。
ついでに土砂を道の真ん中へ出す。



反対側のお隣さんもきれいに草取りしている。
範囲は短い、というのも有る。
そのお向いさんは、やっぱり草取りをしない。

そもそも、この砂利道を使うのは、私と、
そのお向いさんの家の小学生のSちゃんくらいなものだ。

自分の家の前がボーボーでありながら、新しい住人たちが草取りしないことに
文句も言ってられない。
カリカリ。



ウチのお向いさんの柵に蔓性の雑草が何種類か絡んでいたのが、スッキリ取れている。
おお、ついに草取りをしたか。
と思ったが、
よく見ると、
柵に絡んだ部分を外して、道に落としてあるだけだった。
蔓が絡んでいるのを外しただけで、抜いてはいないのだ。
えっ。
そこまで草取りしたくないのか。
家の中から見て、雑草が見えなくなれば良いのか。
なんちゅうじこちゅう

ちょっと、関わりあいになりたくなくなってきた。



動詞の連用形を名詞として使う、という用法が有る。
草取りという言葉もその一つだ。
取ります。の取りを名詞とする。
草を取ることを、草取りと言う。

取らない。という未然形を名詞として使ってみようじゃないか。
草を取らないことは、草取ら、と言う。



自分の家の前と、そのお向いの分の草取りをして、
土砂を掻いて、道を均した。

誰かに不満を抱くより、きれいにしたほうが気分がいい。
それにしても労働だが。

ああ、あれだ、なんて言ったっけ、
トンボ。
トンボという道具だ。
土を均すのに便利なのは。

砂利道を固めるには、あれだ、星飛雄馬が引くやつ、重い
コンダラ。
あれが有ればなあ。

いや、無くていい。
通る人車が踏み固めてくれ。
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