[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
介護の助けになる何かしらが得られないかと、私は12日に
「第2回ちょうふ高齢者応援大会」に行ってきた。
某日。
朝、近所の大学病院に母を連れて行き、月に一度の神経内科受診。
帰宅して、飼い犬の点滴。
急いで薬局へ行き、処方箋を提出。
しばし休憩。
14時半、ケアマネさん来訪。
介護度の変更申請についてと、次回のショートステイについて相談。
買い物。母の食べ物をあれこれ買い込む。
帰宅したら犬が目を覚ましていたので、散歩に出る。
忘れていたのに気付いて、薬局に一包化してもらっていた薬を受け取りに行く。
※
買い物から帰ったら、床にメモが置いてあり、
バナナ、菓子パン、ヨーグルトなど、今ちょうど買ってきたわいの物や
握り寿司を食べたいなどの要望が書いてある。
分かっていることを言われるのはイヤなものだし、
買ってある物をリストされることもよく有る。
しかしだいぶ慣れた。
とは言え、なんだか疲れる。
買い物が負担に思えるのは、
私と母の食生活があまりにも違うからだ。
一緒に同じ物を食べるのなら買い物もまとまるのだが。
パンや甘い物といった物を、自分が志をもって食べるのをやめたのに
たくさん買わねばならない。
「ありがとう」と言われれば悪い気はしないはずだが、
「すみません。負担をかけて悪いと思っている。自分で行ければいいのだけど。」
などと言われると、清々しくない気持ちがウニョロウニョロとにじみ出て侵してくる。
※
現在、要介護2だ。
特別養護老人ホーム、通称トクヨーを利用するためには、
要介護3以上が要件である。
介護度の変更申請をしたいが、パッと見、本人の調子は良い。
地元の介護認定の現状を見ても、申請がうまく通るかどうか、不安が有る。
どうしようかケアマネさんに相談するつもりが、むしろケアマネさんから
「どうしますか?」なんて言われてしまった。
困ったものだ。
困ると、疲労感がにじみ出て侵される。
※
薬局からの帰り道、背後から「こんばんは」と声をかけられる。
さわやかな声音に誰じゃろうと思ったら、近所の幼なじみ友人YYだった。わーい
「おつかれさま」を言い合う。
帰途の様子だが、足を止めてしばし立ち話してくれた。
「いやー、相当気ぃ遣ってると思うよ。」
あれこれと現状の話をして、ちょこちょこと笑った。
ずいぶん気が晴れた。
※
ビールの栓を抜いて、you tubeを開く。
漫才コンビEXITのりんたろー。さんが「マジメに介護を語る」という動画がおすすめに挙がっている。
りんたろー。さんは、介護施設でバイトしていた経験を語る。
「毎日違うことが起こる。」
毎日同じことをするバイトは自分はつらい、と言う。
とっしょりはハプニングの連続だ。
我が家も毎日スリルが有る。
「でも、バイトだったのが良かったんだと思う。
これが家族だったら、心くらっちゃうと思う。」
他人であるという距離が、良い介護姿勢に繋がると言える。
「ここのホームで暮らせて良かったと思ってもらえるな施設にしようと思って働いている。
俺だったら預ける。
自分の親が衰えていくのとか見たくないし、
それで親のことがイヤになっていったりするくらいだったら、入所してもらったほうがいい。」
納得する。
親を施設にぶち込むことはいけないとか無責任だとかいう考え方がいまだに周囲に有り、
それをまるで気にしないではいられない程度に、自分の中にも引け目が有る。
そういった気持ちが、ほぐれていく。
救っちゃってるよ、りんたろー。さん。
https://youtu.be/A9dvkIK4A8o
入所ブッかまで老後はヒュイゴー!と行きたい。
※
「ちょうふ高齢者応援大会」は、対象が不明確だと感じた。
ある発表は専門職にとって有効な情報に見え、
ある発表は高齢者自身にとって有益に思えた。
決定的に足りないと思ったのは、介護する家族を支援する内容だった。
自分がその立場だったので、不満が残った。
シンポジウムの中でも、「自助、介助、互助」ということが言われていたが、
介助の互助、とでも言おうか。
帰り際、それでもまだ何か得るものは無いか、と目を光らせていると、
出入口受付のテーブルにいくつかのパンフレットが有る中に、
「ケアラーの会」のものを見つけた。
毎週一回、集まりを開いておしゃべりしているらしい。
行ってみるか。どうか。
同じような立場で似たような経験をしている人の話を聞くことは、
それだけでも救いになったり、
他者として見ることで客観的になれるから、突破口が見えたりすることも有る。
なんとなく、他人のストレスに触れることでくらっちゃう危険も今はちょっと感じる。
ヒュイゴー!ってほど足が向かないな。
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