犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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スライド

2020年01月16日 | 日々
[あらすじ] 父の人が他界して8年経つ。
母が遺品を捨てたらがらないので、困る。
こっそりと、少しづつ処分している。


亡父の書斎を片付けている。

洋書、アメリカのペーパーバックなどは、どんどん捨てている。
アメリカ文学関係の本も捨てている。
どこかのお土産の謎な人形なども捨てる。



捨てにくいものの一つに、写真が有る。

古い写真というのは、赤の他人のものでも
見て面白いものだ。

友人たちとの旅行や登山の写真。
観光地の風情。
人々の服装。

時代と風俗は見ていると時の経つのを忘れる。
そうそう、片付けの最中に写真を見始めちゃあいけない。



亡父は二十代の頃、ミシガン大学に留学している。
その頃に出会ったのだかよく知らないが、
前の奥さんも一緒に写っていると思われる。
この人は若くして肝癌で亡くなっている。
その人との間の子である兄の顔を通じて、
写真の中の女性がその人であると推測する。



私が5~6歳の頃に、父は一人でヨーロッパとどこかに旅行した。
その時の写真は、プリントしないでスライドにしてある。
小さな黒いプラスチックの筒で、片側にレンズが付いていて、
反対側にトレーシングペーパーのような紙が貼ってある道具を使って見る。

子どもの頃、この道具で小さなスライドを取り換えながら見るのが好きだった。
筒の中を覗き込んで、写真だけの世界になるところが、いい。

あれ?投影機も有ったような気がしてきたな。
金属製の枠を左右にカシャ、カシャ、とずらしてスライドを交換する。
どこかにしまってあるのだろうか。
そういえば、和室の天袋という未開拓領域がまだ有るのだった。オソロシ



そうして、そういったスライドや写真は、お菓子の缶に入れてある。
昭和育ちには懐かしい、贈答菓子の缶である。

蓋を封しているセロハンテープの、ちょっと厚めで軟らかい感触を思い出す。
剥がしはじめの所に目印が付いているのだけど、
大概、目印より手前にテープの断端は有る。

鳩サブレ―はわりに最近の缶なのか。それともずっとこのスタイルなのか。
泉屋の缶は3つくらい有った。独特のスパイスの香りを思い出す。
ゴンドラ?
森永らしき、謎の缶?

どれも趣が有る。



世田谷区で、こういった古い写真を集める活動が有る。
亡父の前妻は世田谷で暮らしていたはずだから、
受け入れてもらえる写真も有るかもしれない。
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