桜伐る馬鹿 壁塗らねばか

[あらすじ] 薪をたくさん貰った。 梅雨が来る前に薪小屋を新しく作りたいよ。 薪小屋を作る予定の場所の上に、 桜の太い枝が伸びている。 この桜は、15年かそれ以上前に、ずいぶん切った。 南へ伸びる太枝だけを残して、他は切ってしまった。 亡父がそのように植木屋さんに頼んだのだ。 木はひどく不格好になった。 私はこの切り方が疑問でならなかった。 桜は切り口が傷みやすい。 植木屋さんはもちろん、薬 . . . 本文を読む