イガグリ猫 2016年06月28日 | イキモノタチ ちょうど先週の火曜日も、雨だった。 老母の寝室である和室には、濡れ縁がある。 縁側とは言っても、戸の外ではある。 しかし屋根の下なので、少々の雨ならしのげる。 そこに、猫がいた。 庭で犬を飼っていた頃なら、考えられない光景だ。 焦げ茶色のまだらの、きったねえ色の猫である。 目やににまみれて、顔もきったねえ。 雨に濡れて、背中から腰の毛が束になっている。 ガラス戸を隔てて、すぐ室内には人間 . . . 本文を読む