研究日記

考えたこと、読んだ本、出席した集まりなどを残しておくためのもの。

軍隊と警察

2008-01-23 | Weblog
「軍隊を廃止する」と主張している人に、
相対したときは、
次のことを聞くと良い。

それは、
その人が警察についてどう思っているかである。

「警察も廃止したほうがいい」と言うのであれば、
そのひとは人間愛にあふれた人である。
「右の頬をぶたれたら、左の頬を」というやつである。
論理的に筋が通っている。
私は共感できないが。
(「泥棒や殺人者はいない」というのであれば、
現実が見えていない人である
「私を攻撃した人間は、私の手で制裁したい」というのであれば、
危ない人である)

さて、
「警察は残したほうがいい」と言うのであれば、
次に理由を聞いたほうがいい。

きちんと答えられないのであれば、
暴力装置というものについて深く考えておらず、
イメージで軍隊の廃止について賛成している可能性がある。

「警察は人民によって選ばれた政府によって統制を受けている。
捕まる犯人も投票権を持っている。
世界政府は存在せず、
軍隊はそれぞれの国の政府の統制を受けているだけである。
攻められる国の国民は、攻める軍隊の政府への投票権を持たない」
等々、
きちん答えられるのであれば、
きちんと暴力装置について考えている人である。

さらに話しを進める価値がある。