研究日記

考えたこと、読んだ本、出席した集まりなどを残しておくためのもの。

国家成立の過程

2006-01-04 | Weblog
アリストテレスの『政治学』を少し読んだ。
(飽きて途中で止めた)

家族内の人間関係の延長で、
国家を考えているくだりがあった。

今日、
修身斉家治国平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)を
ふと思い出した。

洋の東西を問わず家族の延長で国家を考える思想があるようだが、
それが適切かそうでないかは分からないが、
その思考パターンは次のように生まれたと思う。

アリストテレスも国家のできるときを見ていないのだ。
彼が生まれたときから国家はすでに存在していたのだ。

「なんでこんなもんあるんやろ?」と考え始めて、
でもタイムマシンも無いのでできる過程は見れない。
そこで身の回りを見渡してみて、
一番小さな人間の固まり(=家族)から国家の成立過程を類推することとなったのではないか。

国家の成立過程は見ることはできない。
アメリカの建国にしても、
アメリカに渡った人たちの頭の中に、
「おれたちの出身地には国家があった」とあったから
「ここでも作ってみようか」となったに過ぎない。

「ウッホウッホ」言っている原始人が、
国家を作るにいたった過程を知る必要がある。