ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
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個人的評価: ■■■■■□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]
誰が読むというわけでもないのだけど、映画館で観た映画の批評なり感想なりは、簡単でもいいから全部書いていこうと心に誓っていたので、観てからだいぶたつけどアカデミー作品賞受賞作の感想を・・・いまさら・・・
ちなみに他に今年劇場で観てまだ何も書いてない作品は
インセプション
エアベンダー
エクスペンダブルズ
第9地区
プレシャス
十三人の刺客
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「ハート・ロッカー」
個人的評価: ■■■■■□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]
戦争という麻薬に精神が犯されていく人間を描いた映画とも、狂った状況下でも勇敢に黙々と爆弾解体作業を行う兵士の賛歌ともとれる。
敵も味方もわからず道行く市民全員がテロリストに見える状況。
印象深いエピソード
殺されてもいない少年の敵討ちをしようとする、はたから見ると理解不能を行動とる主人公。
自分の行動が死のスリルに犯されたがゆえのものではなく、自分の中の良心とか正義感によるものであると、自分で自分に言い聞かせるための行動だったように思う。
アメリカに帰りスーパーでシリアルかなんかの箱を見る主人公。なんてつまらない生活という虚無感か、死と隣り合わせだった自分の仕事はこんなものを守るためだったのかというやるせなさか、結局戦場にもどる主人公。とてもヒロイック。かっこよく頼もしい。が、しかし戦争は戦場中毒を生み、戦争なしでは生きられない人間を作り、それがゆえに彼らも国家も新たな戦場を求めていくのでは、などと戦争批判的な目で見ることもできる。
どうとでも見れる戦争映画。かっこよくも見えれば気持ち悪いとも見える。それゆえ米軍の撮影協力をとりつけることができたのだろうが、決して米軍のプロパガンダではないし、さりとて戦争批判でもない。
戦争に生きる人間を冷徹に観察し続けた映画とでも言おうか。
あるいは、戦場がなければ映画作家として腕を振るえない監督が、戦争にのめりこむ様をまっ正直に映画にたたきこんだようにもとれる。
なんにせよ、今年一番脳と精神を犯されそうになる恐るべき映画である。
[追記]
マルコ・ベラトルミのテーマ曲が映画観て1ヶ月くらい頭の中で鳴っていた印象がある。あれも変に頭にこびりついて離れない麻薬的な音楽だ。
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個人的評価: ■■■■■□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]
誰が読むというわけでもないのだけど、映画館で観た映画の批評なり感想なりは、簡単でもいいから全部書いていこうと心に誓っていたので、観てからだいぶたつけどアカデミー作品賞受賞作の感想を・・・いまさら・・・
ちなみに他に今年劇場で観てまだ何も書いてない作品は
インセプション
エアベンダー
エクスペンダブルズ
第9地区
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十三人の刺客
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個人的評価: ■■■■■□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]
戦争という麻薬に精神が犯されていく人間を描いた映画とも、狂った状況下でも勇敢に黙々と爆弾解体作業を行う兵士の賛歌ともとれる。
敵も味方もわからず道行く市民全員がテロリストに見える状況。
印象深いエピソード
殺されてもいない少年の敵討ちをしようとする、はたから見ると理解不能を行動とる主人公。
自分の行動が死のスリルに犯されたがゆえのものではなく、自分の中の良心とか正義感によるものであると、自分で自分に言い聞かせるための行動だったように思う。
アメリカに帰りスーパーでシリアルかなんかの箱を見る主人公。なんてつまらない生活という虚無感か、死と隣り合わせだった自分の仕事はこんなものを守るためだったのかというやるせなさか、結局戦場にもどる主人公。とてもヒロイック。かっこよく頼もしい。が、しかし戦争は戦場中毒を生み、戦争なしでは生きられない人間を作り、それがゆえに彼らも国家も新たな戦場を求めていくのでは、などと戦争批判的な目で見ることもできる。
どうとでも見れる戦争映画。かっこよくも見えれば気持ち悪いとも見える。それゆえ米軍の撮影協力をとりつけることができたのだろうが、決して米軍のプロパガンダではないし、さりとて戦争批判でもない。
戦争に生きる人間を冷徹に観察し続けた映画とでも言おうか。
あるいは、戦場がなければ映画作家として腕を振るえない監督が、戦争にのめりこむ様をまっ正直に映画にたたきこんだようにもとれる。
なんにせよ、今年一番脳と精神を犯されそうになる恐るべき映画である。
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マルコ・ベラトルミのテーマ曲が映画観て1ヶ月くらい頭の中で鳴っていた印象がある。あれも変に頭にこびりついて離れない麻薬的な音楽だ。
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