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映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品徹底分析(ネタバレ)
ブロガー37名による「00年代映画ベストテン」発表

白いリボン [監督:ミヒャエル・ハネケ]

2010-12-31 09:12:46 | 映評 2010
個人的評価: ■■■■■□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]

犯人は誰だ的謎解きミステリーにもなるし、人間の闇をえぐるヒューマンドラマにもなるのに、物語は動かない。村人たちは真実を知るのを怖がっているようにも見える。
ドラマチックな物語もスペクタクルな見せ場も何もなく、見ていて退屈も感じるが、見終わった後いつまでも心にもやもやとしたものがまとわりつき、もう一度観たくなる。
寡黙で冷酷に残虐行為を続ける子供達の姿は悪魔か死神の化身のように見える。第一次大戦前夜のドイツという設定から子供達の冷ややかな目の奥にナチスの気配を感じてしまうのは深読みではなくて作者の狙いだろう。
近代ドイツ→ナチスという連想しかできない自分も不甲斐ないが。

子供の狂気ばかりが印象深いが、地主と小作人の古い主従関係に縛られた村でうごめく狂気を伴った変革の気配も印象的だ。
とにかく何かが狂いはじめ腐り出しているような気持ち悪さと、いつ誰が何をしでかすか判らない緊張感が癖になる。

主人公の教師と、村の名士のとこに来た乳母の恋の件がピリピリした物語の中の休憩タイム的なコメディパートとなっていてほっとするし、難解なストーリーを眠くさせずに最後まで見続けるために効果的だ

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いつもと違って字数が少ないのは難解で書くことがあんま思いつかんから
でもたまにこうしたゴリゴリなアート作品観るのも判りやすい映画に慣れた頭に喝を入れるのによいと思う。

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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
この企画が講談社のセオリームックシリーズ「映画のセオリー」という雑誌に掲載されました。2010年12月15日発行。880円


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