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映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

キネマ旬報ベスト・テン発表

2012-01-16 19:24:33 | 映画賞
2012/1/16にキネマ旬報誌の2011年度ベスト・テンが発表されました。

【日本映画】
1位 一枚のハガキ
2位 大鹿村騒動記
3位 冷たい熱帯魚
4位 まほろ駅前多田便利軒
5位 八日目の蝉
6位 サウダーヂ
7位 東京公園
7位 モテキ
9位 マイ・バック・ページ
10位 探偵はBARにいる

【外国映画】
1位 ゴーストライター
2位 ソーシャル・ネットワーク
3位 英国王のスピーチ
4位 無言歌
5位 ブラック・スワン
6位 マネーボール
7位 トゥルー・グリット
8位 ヒア アフター
9位 灼熱の魂
10位 家族の庭

個人賞
監督賞 園子温(冷たい熱帯魚ほか)
脚本賞 荒井晴彦、阪本順治(大鹿村騒動記)
主演女優賞 永作博美 (八日目の蝉)
主演男優賞 原田芳雄(大鹿村騒動記)
助演女優賞 小池栄子(八日目の蝉)
助演男優賞=でんでん(冷たい熱帯魚)

外国映画監督賞=ワン・ビン(無言歌)

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雑感
日本映画
雑感も何もテンで見たのは大鹿村騒動記とマイ・バック・ページだけ
どちらもキネ旬常連監督の作品だから順当ではありますが、常連だけど周防正行監督や是枝裕和監督はテン落ちしましたね。
そして超常連の新道兼人監督、見事というかかっこよすぎます。「一枚のハガキ」は観てないのに言うのもなんですが。
多分キネ旬ベストワン最年長記録でしょう。今後も破られることはないでしょう。イーストウッドがあと20年くらい現役なら別ですが。
脚本賞の荒井晴彦さん。「ヴァイブレーター」以来だと思います。映画芸術ではキネ旬のベストテンを批判したりする反面で、正直キネ旬と毎日の賞は欲しいなどとも言ったりしておりますので、きっと嬉しいことでしょう。
原田さんの主演男優賞は手向けも半分でしょうが、でも病魔と戦いながら演じていたとは信じがたい元気いっぱいな見事な演技でした。

外国映画
恥ずかしい事ですが、「ゴーストライター」なる映画、存在すら知りませんでした。
調べてみるとロマン・ポランスキーの新作だったのですね。(私の生涯ベストテンに必ず入れる「チャイナタウン」の監督さんです)
いかに2011年は映画から遠ざかっていたかがわかります
でもアカデミー候補だったわけでもないし、ソーシャル・ネットワークより評価される映画がそんなとこから出てくるなんて予想外でした。
「家族の庭」は大好きなマイク・リーの新作だったのですね。ああ、去年はなんも観なかったな~
アジアは1作のみ。韓国映画が今年は無しでしたか。
個人的には、ソーシャル>英国王 は納得ですが、英国王>ブラックスワンは納得できません。ブラックスワンのナタリーの狂いっぷりの方が吃りの王様よりはるかに映画的でした。
イーストウッド映画はキネ旬でテンに入れば必ず3位以上という伝説がありました。そんなんでもなかった「インビクタス」で2位だったからキネ旬で10位以上4位以下は絶対に無いなと思っていたのですが、今回「ヒアアフター」は8位に収まりました。震災影響かもしれませんね。
ちなみに、許されざる者(1位)、マディソン郡の橋(3位)、スペースカウボーイ(1位)、ミスティックリバー(1位)、ミリオンダラー・ベイビー(1位)、父親たちの星条旗(1位)、硫黄島からの手紙(2位)、グラン・トリノ(1位)、チェンジリング(3位)、インビクタス(2位)
これでイーストウッドはベストテン入選11回。外国映画の監督としては入選回数最多タイ記録です。
ちなみにウィリアム・ワイラー11回、フェリーニとウディ・アレン10回、ベルイマン9回、トリュフォーとデビッド・リーン8回

俺キネ旬テンに無駄にくわしいなあ・・・

なお私の事前予想は以下の通りです

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☆→順位も当たり
◎→順位±1以内で当たり
◯→ベストテン入選当たり
×→ハズレ

日本映画
1.一枚のハガキ ☆
2.大鹿村騒動記 ☆
3.冷たい熱帯魚 ☆
4.八日目の蝉 ◎
5.アントキノイノチ ×
6.奇跡 ×
7.マイ・バック・ページ ◯
8.まほろ駅前多田便利軒 ◯
9.東京公園 ◯
10.婚前特急 ×

外国映画
1.ソーシャル・ネットワーク◎
2.ブラック・スワン ◯
3.ヒアアフター ◯
4.英国王のスピーチ ◎
5.ツリー・オブ・ライフ ×
6.トゥルー・グリッド ◎
7.127時間 ×
8.ミスターノーバディー ×
9.ビー・デビル ×
10.孫文の義士団 ×

日本映画は的中率7割、外国映画は5割
まあまあだったということにしてください



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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
この企画が講談社のセオリームックシリーズ「映画のセオリー」という雑誌に掲載されました。2010年12月15日発行。880円


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