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ホワイト・プラネット 【監督:ティエリー・ラゴベール、ティエリー・ピアンタニダ、出演:しろくまさん】

2006-08-07 22:12:27 | 映評 2006~2008
「皇帝ペンギン」といい、これといい、一つの疑惑がある。「ディープブルー」のボツフィルム再活用シリーズではないのだろうか?
もし来年あたり、鯨とシャチとアザラシのドキュメンタリーでも作られたら、疑惑は確信に変わるだろう。
ディープブルーはイギリス作品で、ペンギンとホワプラはフランス作品だから関係ないとは思うが・・・

そのディープブルーは海の生物と白熊とペンギンの生存競争と食物連鎖のあり方を、あたかも戦争映画のようにまとめあげたところが圧巻だった。近年の動物ドキュメンタリーでは群を抜いて素晴らしい。
ホワプラはさすがにディーブルほどのインパクトはない。北極の生物たちの生きる戦いを描くが、ディーブルの勇壮さとは違い、健気で意地らしい姿を追う。
もともと本作は、ディーブルやペンギンのようなエンタメ目的の作品ではなく、むしろ純粋に記録目的の方が強そうだ。
冒頭で「数十年後この姿はもう見れなくなるかもしれない」とテロップが出ることからもわかるように、今のうちに北極圏の生物たちをカメラに収めようと、その使命感が伝わってくる。

巣穴の中の白熊親子とか、氷の下のアザラシ、雪の中をあるくハムスターっぽいやつ(レミング?)
よく撮れたな・・・と、そこに単純にすげーっと思いつつ、愛らしい動物たちの姿が胸をうつ。
温暖化を防がねば・・・とつい思ってしまう辺り、映画は目的を果たしている。

そうかといって単なる記録映画でもない。
作り手たちは編集で遊ぶ。
アザラシを襲う白熊のシーンとか、明らかに別撮りのシーンを編集で、あたかもマルチカメラでリアルタイムに撮ってるかのように繋ぐ。
確信犯的嘘描写。編集を利用した演出。
しかし嫌味はない。「皇帝ペンギン」はペンギンの擬人化のためカットバック等が使われていて、少々鼻についたが、ホワプラは違う。
編集はあくまで北極圏の生存競争を解りやすく説明するためだ。
膨大なフィルムのストックを並べ替えてスリリングなシーンに仕立てる編集者の遊び心・ユーモア・・・そんなものが漂い、あくまで根底には動物たちの飾りの無い姿に対する愛情が見える。
客に媚びてるんじゃなく、動物たちに媚びてる。「皇帝ペンギン」との大きな違いだ。
ただし個人的にペンギン大好きなので作品としては「皇帝ペンギン」の方が好き!!めちゃめちゃな言い分ですいません。
でもシロクマさんも大好きなんだ。アザラシさんも大好きなんだ。子供シロクマ見てるだけで心が癒される。
シロクマ親子の別れはとても感動的であり、ラストの大氷原を独りさまようシロクマの映像は最高に美しい名シーンだ。

なお、ペンギン、シロクマ、アザラシが好きな人はこちらも見てみてね
旭山動物園訪問記

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